2022年6月30日

  • 在学生

生命健康科学部 臨床工学科 2年 西尾敬太さん

西尾敬太さんメイン

プロフィール

西尾 敬太(ニシオ ケイタ)さん。生命健康科学部 臨床工学科2年。愛知県立半田東高等学校出身。趣味はカフェ巡りで、京都に行ったときに見つけたカフェがお気に入り。好きな食べ物は生クリームを使ったスイーツ。

中部大学を選んだ理由

西尾敬太さん

「小学6年生の時に大病を患い、闘病中たくさんの人たちに助けていただいただきました。そのため、いつか自分も人を助ける側になりたいと思うようになりました。中学2年生の頃定期検診で、主治医の先生に将来について悩んでいることを相談をしたときの、『医療チームの仲間になってくれたらうれしい』という言葉が後押しとなり、私の命をつないでくれた補助人工心臓の運用に欠かせない存在だった臨床工学技士を目指したいと思いました。早速インターネットで臨床工学技士になる方法を調べたところ、中部大学を知りました。中部大学は、総合大学で医療だけでなく教養科目など幅広く学ぶことができることが魅力と感じて選びました」

学科での勉強内容

西尾敬太さん勉強

「学科では臨床工学に必要な基礎を学ぶため、1年生で生命健康科学基盤科目の解剖・組織学、病理学や、学科専門基礎科目の臨床工学のための基礎物理学や基礎数学、情報処理工学などを学びました。2年生になり、医療系の基礎知識を学ぶ授業が多くなり、身体に異常を来たしている原因や症状について学んでいます。その中でも消化器、呼吸器、循環器の3つの領域の病気について学ぶ『内科学』の授業が興味深く、特に循環器の病気の原因、病態、予防法、治療法について学んだ時は、自分が患った病気の話もあり、病態や治療法について自分の経験を思い出しました」

五井平和財団2021年度国際ユース作文コンテスト若者の部で佳作を受賞

西尾さん受賞

「学生部長の伊藤守弘先生から勧められ、五井平和財団2021年度国際ユース作文コンテストに応募しました。2021年度のテーマは『いのちって何?』で、自分にぴったりだと思いました。特発性拡張型心筋症という国の指定難病になっている病気と診断され、生きるためには心臓移植しかないと告げられたこと、心臓移植までの橋渡しとして補助人工心臓を装着したこと、同じ病気で闘病していた仲間を失ったこと、心臓移植によって私に心臓を提供してくれた人の人生も背負うことになったことなど、命について考える機会がたくさんあった私にしか書くことができないことを、『“いのち”の意味』というタイトルで書きました。自分の思いを文章にし、読んだ人の心に残るように書くことはとても大変でしたが、賞をもらうことができてとてもうれしかったです」

第2種ME技術実力検定試験に合格

「昨年9月に第2種ME技術実力検定試験を受験し、合格することができました。この試験は、『ME機器(病院、診療所において治療や診断に使用される医療機器)・システムの安全管理を中心に医用生体工学(工学の知識を医学へ応用しようとする学問分野)に関する知識と適切な指導者のもとで、それを実際に医療に応用できる資質』を検定するものです。まだ1年生で習っていないことばかりでしたが、過去に出題された問題をひたすら解いていき、分からないところは解説を読んで勉強しました。今年は、6月26日に第1種ME技術実力検定試験に挑戦しました。病院内で、ME機器の保守管理を行う上でその技術力・指導力を認定するという資格なのでとても難しかったですが、合格できたらいいなと思っています」

今後の目標

西尾さん

「将来は主に小児の補助人工心臓治療に携わる臨床工学技士になりたいです。小学6年生の頃に補助人工心臓に救われた経験がある私だからこそ分かる、患者さんやそのご家族の気持ちに寄り添い、心のサポートもできる臨床工学技士になって、患者さんはもちろん医療チームのメンバーにも頼られるようになりたいです。そのためにもしっかりと勉強し技術を身に付け、国家資格である臨床工学技士の資格を取得したいです」

関連情報

新着記事