2024年3月29日

  • 在学生

現代教育学部 現代教育学科 3年 渡邊芽さん

渡邊さんメイン

※学年は取材時

いつもワクワクしながら、新しいことに挑戦したい

プロフィール

渡邊 芽(ワタナベ メアノ)さん。現代教育学部 現代教育学科 現代教育専攻 3年。中部大学第一高校出身。一つのことにとらわれず幅広い視野をもって何事にもチャレンジするようにしている。経営総合学科「現代企業論」の授業をきっかけに起業に興味を持ち、2023年6月には「Tongaliビジネスプランコンテスト」にエントリー。渡邊さんが代表を務めたチーム「新型ストマカバー『ぽっさむ&しょる』」はTongali賞4位に入賞した。

趣味は生け花(石田流華道会)、おいしいカフェなどを巡ること。最近食べて感動したものは、上前津(名古屋市)にあるカフェの「季節のフルーツを使ったミルフィーユ」。

中部大学を選んだ理由

渡邊さんお話中

「中部大学の併設校である中部大学第一高校の普通科に通学していたので、最初から中部大学に進学志望でした。現代教育学科を選んだのは、特別支援教育に少し興味があったためですが、『絶対に先生になりたい!』とは考えていませんでした。自分に何が一番向いているのかを大学生活の中で見つけることができるかもしれないと考えていたので、そういう意味では、中部大学はワンキャンパスに全学部が揃っているため、他学部の講義を受けることができるのが魅力だと思います」

生け花や造形など表現することが好き

渡邊さん生け花1
フラワーアレンジメント作品
渡邊さん生け花2
生け花の展示会に出品
渡邊さん造形
長尾先生のゼミでの造形物

「小学生の頃から趣味の生け花を続けています。初めは楽しさに気が付かなかったのですが、続けるうちに職人魂のようなものが芽生えていき、生け花のルールは守りつつも、自分にしか創り出させない世界を表現できることが楽しく感じられるようになりました。フラワーアレンジメントを作ることもあり、思い通りに作品が仕上がったときは達成感があります。大学では現在、長尾寛子教授(現代教育学科)のゼミに所属し、もともと好きな美術や造形について学んでいます」

他学部の授業で自分のやりたいことに気づく

「現代教育学科では2年次までに小学校教員に必要な科目を履修します。その上で私は教員の道ではなく、自分に向いていることを他に探してみようと思い、他学部の授業を履修しました。そこで受講したのが経営総合学科の『現代企業論』です。担当の先生は一般企業で働いた後に起業をされ、現在は他大学でマーケティング・地域ビジネス・インターンシップなどの科目を担当し、社会で活躍できる人材を輩出されています。この先生の講義は、ご自身が食品販売会社で働いていた経験をもとに『みんなならどんな商品を企画する?』と学生に問いかけてくださる内容で面白かったです。また、ゲストとして先生の知り合いの社長が講義をしてくださるなど、経営者のリアルな話が聞ける貴重な講義もありました。この講義を受けたことで『私も起業できるかもしれない。自由に発想をしていいんだ』と思うようになり、起業を志すきっかけになりました」

TongaliビジネスプランコンテストでTongali賞を受賞

新型ストマカバー
(左)渡邊さんが制作したストマカバー (右)ストマパウチ

渡邊さん受賞時
コンテスト受賞時(左から「現代企業論」担当の先生、友人、渡邊さん、コンテスト審査員の方)

「アルバイト先で起業に興味を持っている人と、共通の友人を通して知り合うことができ、意気投合して友人になりました。その友人は看護師を目指す学生で、実習先の病院にいる患者さんの話をよく聞かせてくれました。その中で、さまざまな病気や障害などが原因で腹壁に造られた便や尿の排泄口『ストーマ(人工肛門・人工膀胱)』を持っている人のことを知りました。ストーマに繋がれたパウチ(排泄を受ける袋)が肌に直接触れることでかぶれてしまったり、中身が見えてしまうなど、悩みやストレスが多くあるようです。カバーを買うにしても、患者さんごとにストーマの大きさは微妙に違うので、自分に合うサイズのものが無い、つけたくなるようなかわいい商品が無い、素材によっては漏れたときに臭いがするなど問題が多く、カバーを使用していない患者さんもいるようです。

そのような実情を聞き『サイズがピッタリ合う、かわいくて機能面も優れたストマカバーを作りたい』と考え、一気にアイデアが浮かんできました。思いついたときにすぐにメモしなければと、美容室で髪を切られている時でもアイデアを書き留めました。『これなら事業になりそうだ』と思い、先の先生に相談したところ、東海発アントレプレナーシップ教育起業支援プログラム『Tongaliビジネスプランコンテスト2023』に出場することを勧めていただきました。その結果、2023年6月に開催されたコンテスト本選で4位に入賞することができました。

現在は就職活動中のため休止していますが、『病気でおしゃれを諦めている方のお悩みを解決する衣類ブランド』を立ち上げ、考案したストマカバーはオーダーメイドで手作りしています。始めは周知活動が思うようにいきませんでしたが、医療機関の関係者に知ってもらうためにチラシを制作しました。その後、現代教育学部に講演に来ていただいた愛知県医療療育総合センターの職員の方とボランティア活動を通して親しくなり、チラシを置いていただけるようになりました。このおかげで興味を持った方から徐々に声をかけていただけるようになりました」

失敗もたくさんあるけれど経験は活きる

渡邊さんプロフィール

「最近では、東海発アントレプレナーシップ教育起業支援プログラムからの依頼で、中学校のアントレプレナーシップ授業にアドバイザーとして参加しました。自分より年下の中学生たちが、驚くようなアイデアを考案することに刺激を受けました。私も負けないように、今後も新しいことを考えたり、いつもワクワクしながら輝き続けたいと思っています。チャンスはどこにでも転がっているので、それを見つけていきたいです。新しいことに挑戦すると失敗もたくさんありますが、経験を糧にして成長していきたいです」

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