2024年6月28日

  • 在学生

人文学部 心理学科 3年 本宮心海さん

本宮さんメイン

さまざまな分野で活躍できる公認心理師になりたい

プロフィール

本宮 心海(モトミヤ ミナミ)さん。人文学部 心理学科 3年。静岡県立浜松南高等学校出身。公認心理師を目指し、学科での勉強に励みながら、児童自立支援施設で夜間アルバイトをしている。

趣味は旅行、ウインドウショッピング、体を動かすこと、YouTubeを見ること。旅行先の水族館に立ち寄ることが好きで、最近では沖縄の美ら海水族館でジンベイザメを見て癒やされた。高校まではソフトボール部の活動に励んでいたが、大学では女子ラクロス部に所属し、現在は副部長を務めている。

中部大学を選んだ理由

本宮さんお話中

「高校生の時に、学校に“スクールカウンセラー”がいることは知っていましたが、実際に相談してみようという勇気はありませんでした。私は悩みがあれば親に相談することができましたが、親にも相談ができずに悩んでいる友人もいました。多感な時期に気軽に話せる第三者の存在がいたら、もっと心を楽にして乗り越えられたかもしれないと思い、生徒との距離が近くて親しみを持ってもらえるようなスクールカウンセラーになりたいと考えるようになりました。心理学を学ぶことのできる大学を愛知県内で探し、中部大学に進学を決めました」

学科での勉強内容

「心理学は想像以上に分野が広く、奥が深い学問です。大まかには2つに分けられ、科学的な手法を用いて人間一般に当てはまる心理の法則を導き出す『基礎心理学』と、基礎心理学を基に人々の生活をよりよいものにしていくために実用化を目的に研究された『応用心理学』です。『基礎心理学』は、人の知覚や認知・記憶などのメカニズムについて研究したり、集団や社会における人の心理や行動について理論化・体系化する分野が含まれます。『応用心理学』は、個人の心理的な問題に対する予防や援助・治療を行ったり、教育や産業分野などに心理学の知見を活かす分野が含まれます。

1、2年生では心理学の基礎的な知識・研究方法・技術を幅広く学ぶことで、考え方や視野を広げることができます。また、自分の体験と照らし合わせながら学びを深めることも魅力の一つです。3年生からはゼミが始まるので、たくさんの論文に触れ、卒業論文に向けて自分の興味のある分野を探究していきます。私の所属している願興寺礼子教授(心理学科)のゼミでは、実際の臨床場面における事例研究から“個人のこころの問題が心理的な支援を通して改善されていくプロセス”について学んでいます。より実践に近い内容なので、こころの問題を扱うことの難しさを実感しています。現在は、心理検査の演習科目を履修しており、自分自身の理解を深められるとともに他の人との性格・考え方の違いを感じることができ、とても面白いです」

本宮さん授業中
心理検査の授業でのグループワーク(手前左が本宮さん)
本宮さん授業中

公認心理師を目指して努力していること

「公認心理師になるためには大学院で必要な科目を履修する必要があります。そのため、大学院の研究内容や過去問題を調べたり、基本的な心理学の用語や英単語の勉強を始めています。1年生の時から公認心理師に興味があったため、心理系の専門科目は欠かさず履修するようにしていました。一つ一つの講義をしっかり受講して復習することが大切だと感じています。中でも印象に残っている科目は『臨床心理学概論』です。1年生の春学期に開講される科目で、臨床心理学の基本的な考え方や代表的な理論、心理療法、心理アセスメントなどについて学びます。この科目で学習した内容を他の講義でより詳しく学んだり、臨床場面での事例の理解につなげられることが多かったです。基礎の部分ですが、公認心理師を目指す上で重要な科目だと思います」

箱庭療法の部屋
28号館5階 箱庭療法の部屋
本宮さん 授業の教材
授業で使用する教材やノート

児童自立支援施設で子どもたちに寄り添う

「アルバイト先は児童自立支援施設の寮で、主に10代前半の児童に付き添っています。子どもたちが学校から帰ってきてから、翌朝登校するまでの間、職員の補助員として一緒に食事をするなど生活を共にしています。その中で一人一人と向き合って話す時間もあります。子どもたちの入所理由はさまざまですが、適切な養育を受けていないことが多いと感じます。子どもたちとどのように関わっていくか、自分に何ができるのか、各々が抱えているこころの問題を考えると対応が難しいと感じることもあります。しかし、大学での学びを生かして子どもたちに対する理解を深めたり、職員の関わり方を見て多くのことを学べるため、現場での経験から得られることは多いと実感しています。学生のうちにこのような経験ができ、将来に向けて視野が広がったとともに、日々やりがいを感じています。何事も挑戦してみることが大切だと思います」

ラクロス部の活動でリフレッシュ

本宮さんラクロス部
新歓の際に作成したイベントボード

「課外活動ではラクロス部に所属し、3年次からは副部長を務めています。練習メニューをはじめ、新入部員歓迎活動に向けた企画提案、SNSの運用など学生主体でチームを動かしていく事にやりがいを感じています。今年4月の新歓では、体験会のほかに、お菓子パーティーやレクリエーションなど、新入生が気軽に参加しやすいイベントを積極的に行いました。その結果、部員が13人増え、全体で29人のチームになりました。ラクロスは大学生から始める人がほとんどなので、成長を実感しやすいスポーツです。先輩後輩の壁がなくチームの雰囲気も良いため、勉強やアルバイトに行き詰まったときでも、仲間と一緒に体を動かすことでリフレッシュできています」

子どもの心や愛着についてより深く学びたい

本宮さんプロフィール

「将来は、スクールカウンセラーのほか、病院や産業分野など、さまざまな場所で活躍できる公認心理師になりたいと考えています。今は、この資格を取得するために大学院に進学することが一番の目標です。進学に向けた勉強と、現場での経験を積んでいきたいです。また、子どものこころや愛着についてより深く学びたいと思っています。不登校などの悩みを抱える子どもの話し相手となるメンタルフレンドや、学習支援の活動にも挑戦していきたいと考えています」

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