“自分の考え方が大きく変わる”留学の魅力を伝えたい
プロフィール
今泉ひかる(イマイズミ ヒカル)さん。人文学部 英語英米文化学科 3年。愛知県・私立桜丘高等学校出身。2022年8月~12月のオハイオ大学長期海外研修に参加した後、休学してさらに2023年3月~2024年3月まで、オハイオ大学に留学した。その経験を生かし、現在は国際交流センターでインターン生として勤務しており、留学の魅力を発信したり、短期留学生のサポートなどを行っている。
趣味は映画鑑賞(ディズニーやジブリ作品など)、スキー。両親の勧めで3歳頃からスキーを始め、中学生の時に長野県にある白馬八方尾根スキー場のスキーバッジテスト2級に合格。毎年冬になると家族と一緒にスキー場に行き、大好きな雪景色を楽しんでいる。
中部大学を選んだ理由
「高校時代、長期休業期間中は長野県にあるスキーリゾートのレストランでアルバイトをしていました。そこで多くの外国人観光客と接する機会があり、アメリカ人は初対面でも愛想が良い印象を持ちました。それはなぜなのだろう?とアメリカ人の考え方を知りたいと思うようになり、英語圏の文化を学べる大学を探しました。
中部大学を選んだ動機は、キャンパスが広い、食堂・コンビニなどの施設が充実している、多くの学生が在籍する総合大学という点です。英語英米文化学科を選択した理由は、文化に着眼した授業が豊富であること、映画を通じて文化を学ぶ授業があること、ネイティブスピーカーの先生が多数在籍しており英語を使用する授業が充実していることなどで、自分の希望通りの授業内容に魅力を感じて迷わず決めました」
学科での勉強内容
「学科での学習内容として多くの授業で課されている課題が2つあります。いずれもWebサイトを利用した『ワードエンジン(WordEngine)』での単語学習と『Xリーディング(Xreading)』での読書です。『ワードエンジン』は、人工知能(AI)によって完全に覚えるまで繰り返し英単語が出題されるもので、『Xリーディング』は海外書籍を読み込み、出題される問題に解答するものです。どちらも自分の英語レベルに合わせて取り組めるので重宝しています。
『観光英語』の授業では、車のレンタル方法やショッピングでの会話など海外生活のさまざまなシチュエーションを想定した台本を作成して発表します。他にも『Integrated English(F)』の授業では動画制作について英語で学びます。コスメなど自分の興味があるジャンルを選択し、実際に英語を使って商品などを紹介するYouTube動画を撮影・編集します。英語英米文化学科は座学だけでなく実践的な授業が多いところが魅力です」
オハイオ大学に留学して幅広い視野で物事を考えられるように
「2年次秋学期のオハイオ大学長期海外研修に参加したことで、留学の魅力にすっかりはまってしまい、その後、休学してさらに1年間オハイオ大学に留学しました。現地の学生との交流や授業を通じて、英語力はもちろん、異文化理解を深めることができました。特にLGBTQ(性的少数者)を尊重する風潮に影響されて、ジェンダーに対する考え方が大きく変わりました。現地の学生たちは『私はレズだよ』『私はバイだよ』『僕はゲイ』『私はトランスジェンダーだよ』と普通に話します。アメリカでは『自分の性に対して敏感で、それを全面に主張する。周りにどう思われるかよりも、自分がどうしたいかが最優先される』という日本とは異なる社会の在り方を実感しました。
他にも、中国人は日本に対して否定的だという固定観念を持っていましたが、ルームメイトやクラスメイト、旅先で出会った中国人との交流を通じて、それはメディアなどの影響による思い込みであったことに気がつきました。周囲の情報に惑わされず『実際に知り合い、会話して、直接的な体験をする』ことの大切さを実感しました。また、現地の学生たちの政治や社会問題に対する意識の高さや自分の考えを主張する姿勢にも感銘を受けました。このような経験を通じて、何事も幅広い視野で考えられるようになりました。以前は自己肯定感に欠けていましたが、友達が『体型を気にする必要はないよ』と励ましてくれたり、すれ違った人が『あなたのメイクが好き』『とてもかわいいね』と褒めてくれることで、以前よりも自信が持てるようになりました」
自身の経験を生かして、留学の魅力を発信
「現在は、国際交流センターでインターン生として勤務しており、授業の合間の時間を使って業務に取り組んでいます。具体的には、短期留学生のサポートやイベントの企画運営、資料作成などを担当しています。国際交流センターのSNSで短期留学生の活動を伝える記事の投稿や、国際交流に力を入れている中部大学の魅力を高校生に伝えるための企画を考案しています。自身の体験を伝えていくことで、留学に興味を持つ学生が増えると嬉しいです。
また、2024年5月に中部大学とオハイオ大学の学術交流協定締結50周年記念行事の一つとして行われた、エッセイ集『留学・国際交流が人生に与える影響-50年・2000人の証言』の発表会では英語で司会を務めました。会場を盛り上げるため、笑顔で楽しく進行するように心がけました」
今後も英語力、異文化理解力を高めたい
「入学前は決して英語が得意なわけではありませんでしたが、アルバイトの経験から“外国人観光客に日本で居心地の良い時間を過ごしてほしい”という思いが英語を学ぶ原動力になっています。今後も英語力や異文化理解力をより高めていきたいです。以前からワーキングホリデーにも挑戦してみたいと考えていましたが、英語力が足りず諦めてしまったため、いつかリベンジしたいと思っています。将来は学科での学びを生かし、ホテル従業員など、海外から来られたお客さまに“おもてなし”をする仕事に就きたいと考えています」