身近な「食」を深く学び、人を支える管理栄養士に
プロフィール
森 千莉(モリ センリ)さん。応用生物学部食品栄養科学科管理栄養科学専攻3年。中部大学春日丘高校出身。幼い頃から料理が好きで、母親と一緒に料理をする中で栄養に興味を持つようになった。
趣味は運動とテニス、そして食べること。好きな食べ物はレンコンチップス。アルバイトは飲食店とテニスコーチの2つを掛け持ちし、コミュニケーション能力を培っている。
中部大学を選んだ理由

「中部大学を選んだ理由は、中部大学春日丘高校出身の私にとって、身近な存在であったことと、自分の興味がある学びができる環境が整っていたためです。私は以前から食べることが好きで栄養についても興味があり、管理栄養分野の学科がある中部大学のオープンキャンパスに参加しました。実際に先生の話を聞く中で、自分が興味を持っている栄養のことについて詳しく学びたいという気持ちが強くなりました。
兄も中部大学出身で、良い学習環境が整っていると聞いていたので安心感がありました。さらに、中部大学春日丘高校には、3年次に中部大学の単位を取得できる制度があることも魅力でした。早い段階で大学の学びに触れることで、進学後はより専門的に学ぶことができると考え、中部大学に決めました。
実際に3年生の4月から週2回大学に通い、教養科目や『英語スキル』『日本語スキル』といった授業を履修し、入学前に10単位を取得しました。そのおかげで、大学入学後は、その10単位分の時間を課題に充てることができ、余裕を持って勉強に取り組むことができました」
学科での勉強内容

「管理栄養士を目指し、食と健康に関する専門的な知識を学んでいます。1年次で生物、化学、栄養学、調理学、調理実習などの基礎を学び、2年次ではそれらを応用した内容や臨床栄養など、より専門的に幅広い分野を学びました。
2年次の実験では、週に2、3回は午後がすべて実験という日もあり大変でしたが、多くのことを学びました。調理学実験では、小麦粉の膨らみ具合や、ゼラチンの硬さが砂糖の量によって変わることなどを調べます。また、ラットの解剖を行い、食事を与えたラットと与えないラットとで体内がどう違うかを比較する解剖学の実験もあります。
実験は4人1組の班で行いますが、レポートは自分一人で参考文献を調べ、なぜそのような実験結果となったのか書いていきます。考察は難しいですが、実験を通して自分の目で観察・体験することでさらに知識が定着し、食品の理解を深めることができました。
難しい内容もありますが、『食べる』という身近なことを深く理解できることが何より面白く、学びを重ねるにつれて興味が広がっています」
印象に残っている科目

「大西律子講師(食品栄養科学科)の『臨床栄養学』が特に印象に残っています。疾患ごとに適した栄養管理や食事方法、どのような食事内容にすればよいかを学ぶ授業です。例えば、腎臓病の患者は、たんぱく質の取りすぎは良くないことや、高血圧の患者は食塩を減らした調理が必要になることについて学びました。
授業の中で先生がおっしゃっていた『You are what you eat.(あなたは、あなたの食べたものでできている)』という言葉が印象に残っています。この言葉によって、毎日当たり前のように食べているものが自分の体を作っているということを改めて実感するきっかけになりました」
オーストラリア研修で得た新たな視点

「2年次の春休みに、専攻で実施されたオーストラリア研修に参加しました。海外経験がなく、最初は不安もあり参加するか迷っていましたが、やってみないと得られるものがないと思い挑戦しました。
10日間の研修には、希望した学生13人で参加しました。グリフィス大学で英語の授業を受けたり、オーストラリアの管理栄養士はどういう過程でなれるかという講義も聞きました。
現地ではホームステイの他、高齢者向けの食事デリバリー会社やグリフィス大学の授業で使う調理室を訪問して、日本と異なる食文化や生活環境に触れることもできました。中でもオーガニックファームやオーガニックスーパーに見学に行き、日本ではなじみのなかった有機栽培について知ることができたことが印象に残っています。オーガニックファームではミント、バナナ、パイナップルなど、さまざまな作物があり、ミントを収穫してハーブティーを作る体験もしました。レモン味や清涼感が強いミントなど、品種の違いで味が変わることを学びました。
オーガニックスーパーには多くのお客さんがいて、日本よりもオーガニック食材に関心を持つ人が多いのだと実感しました。ただ値段は高く、オーガニックチョコレートが一口で食べられる程度の1かけらで800円と知った時は少し驚きましたが、それだけ食にこだわる人が多いのだと気付きました。
この研修を通じて、未知の世界に触れれば、得られるものは多く、何事にも挑戦してみることは大切だと感じました」
一人一人に寄り添える管理栄養士に

「今後もさまざまなことに挑戦し、新しい経験や学びを大切にしながら、自分の視野を広げていきたいと考えています。自分の経験はすべて将来につながると思っているので、大学での勉強の他、アルバイトなどの課外活動にも積極的に取り組み、経験を積んでいきたいです。
将来の進路はまだ決まっていませんが、病院食を支える管理栄養士やアスリートの食事を調整するスポーツ管理栄養士になりたいと考えています。
幅広い視野を持つことで、対象者一人一人の状況に合わせた栄養指導を行い、食を通じて多くの人の健康を支えられる存在になりたいです」
