2023年6月1日

  • お知らせ

生成AIの利用に関する対応について

学生および教職員の皆さまへ

学長   竹内芳美
教務部長 佐伯守彦

日々、飛躍的に発展を遂げている生成系AI(Chat GPTなど)の能力が、近い将来人類の知能を超える可能性があると言われています。予測困難な時代において、我々はどうあるべきか、今まさに建学の精神である「不言実行、あてになる人間」を掲げた本学の基本理念のとおり、豊かな教養とともに自立心と公益心をもち、広く国際的視野から物事を考え、専門的能力と実行力を備えた、信頼される人間が求められているといえるでしょう。生成系AIの利用については、個人情報の不正利用や著作権侵害への対応など、様々な観点から引き続き国内外で活発な議論が繰り広げられることが想定されます。一方でテクノロジーの急速な発展を考えると、生成系AIの利用そのものを完全に禁止することは現実的とはいえません。むしろその特性を理解した上で、新たな技術をどのように大学での学びに活かし、効果的なツールとして利用するのかが望まれます。

このような状況を受け、現在「生成AI(Chat GPT)利用ガイドライン検討WG」を立ち上げました。大学として適切な対応に向けた検討に入ります。当面の間、生成系AIの利用について一律の方針やルールを設けることはいたしませんが、利用に際しての留意事項等を以下のとおりお知らせします。

学生の皆さまへ

今後の学習では、生成系AIについての基本的な知識を身につけることを期待しています。予測困難な時代において、新技術の修得は不可欠であり、創造性を活かし、主体的に学び続ける姿勢を培ってください。

教職員の皆さまへ

それぞれの専門分野において、教育や研究、職務に応じて教育効果を考慮した適切な利用方法を探求し、実行していただき、本学学生の教育の質向上に貢献頂くことを心よりお願いいたします。

留意事項

  • 授業や研究での生成系AIの利用は一律禁止ではありませんが、学修成果や効果が低下しないよう、担当教員の指示に従い適切に利用することを基本とする。
  • 情報収集時に生成系AIを利用する場合、出力に誤りがある可能性に留意すること。また、情報の正誤については学生自身で確認し、適切に活用すること。
  • 一部の授業では生成系AIの利用が禁止されることがあるため、各担当教員の指示に従い受講すること。特に期末試験やレポートでの利用に関しては、必ず科目担当教員の指示に従うこと。
  • 画像、動画、音楽を生成するAI(Stable Diffusionなど)は、インターネット上のコンテンツを学習して生成するため、他者の著作物が含まれる可能性があることから著作権侵害や剽窃に注意すること。
  • 個人情報・プライバシー情報や知的財産等の機密情報を生成系AIに入力することにより、意図せず機密情報の流出・漏洩のおそれがあることに注意すること。

今後、様々な観点から大学としての方針を定めていくことになりますので、ご理解、ご支援のほど、宜しくお願いいたします。

以上