2023年12月5日

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故・元オハイオ大学教授 初代三浦幸平客員教授 ジェームズ C. ギルファート先生の散骨式を挙行

2013年に亡くなられた初代三浦幸平客員教授であるジェームズ C. ギルファート元オハイオ大学教授の遺言により、2023年11月29日午後、本学の卒業生でオハイオ大学の卒業生でもある濱渕明寿さんをご遺族代表として迎え、散骨式を執り行いました。

濱渕さんは本学の工学部工業化学科(現・応用化学科)を卒業し、大学院工学研究科に在学中の1987年に奨学金を得てオハイオ大学大学院工学研究科で学び、帰国後、本学大学院工学研究科を修了されました。その後、アメリカの企業の日本法人で勤務した後、再びオハイオ大学大学院へ留学、国際学修士と会計学修士を取得し、現在はアメリカ・ニューヨーク州の公認会計士として活躍されています。

故・ジェームズ C. ギルファート教授(左は客員教授として着任されていた1973年当時のもの)
故・ジェームズ C. ギルファート教授(左は客員教授として着任されていた1973年当時のもの)

中部大学在学中、濱渕さんは、ギルファート教授のご息女で、中部大学に英語教員として赴任されていたスーザン・ギルファート先生から英語を教わり、オハイオ大学大学院在学中にはギルファート教授とも交流がありました。以来、ギルファート家とは家族ぐるみで交流されていました。事情により来日がかなわなかった、故人のご夫人のサラ・ギルファートさんとスーザン・ギルファート先生に代わり、ご遺族代表として濱渕さんが来日。本学とオハイオ大学との学術交流協定締結50周年の記念すべき年に、このたびの式典が実現しました。

式は、中部大学関係者出席のもと、三浦幸平メモリアルホールのホワイエで執り行われ、参列者による献花が行われ、竹内芳美学長による弔辞やご遺族からの言葉やオハイオ大学のゴンザレス学長による親書の紹介もありました。その後、創立者胸像近くの、オハイオ大学から1994年に交流20周年を記念して寄贈された2本のアメリカハナミズキのもとに散骨が行われました。

両大学交流の最大の功労者のひとりであるギルファート先生の思いに応えるために、日米両国の多くの人々がつながった、心のこもったセレモニーになりました。

弔辞をよむ竹内芳美学長
弔辞をよむ竹内芳美学長
ご遺族の言葉をつたえる濱渕明寿さん
ご遺族の言葉をつたえる濱渕明寿さん
散骨する濱渕明寿さん
散骨する濱渕明寿さん

濱渕さんは、11月28日には英語英米文化学科の「グローバル英語」の授業内で、11月29日には「濱渕先輩による『今、聞いておくといい話』」を国際センターで、自身の学生時代の経験や社会に出てからの苦労話などを本学の在学生に対して熱く語っていただきました。

学生に語り掛ける濱渕明寿さん
「グローバル英語」の授業で学生に語りかける濱渕明寿さん
濱渕先輩による「今、聞いておくといい話」
濱渕先輩による「今、聞いておくといい話」