『痛快!サボテン教室』を出版
中部大学准教授で、サボテンの研究者である堀部貴紀先生(環境生物科学科、サボテン・多肉植物研究センター長)が、サボテンに関する科学読み物を『痛快!サボテン教室』刊行しました。
『痛快!サボテン教室』
著者:堀部貴紀准教授(環境生物科学科、サボテン・多肉植物研究センター長)
発売日:2026年4月4日
定価:1,500円+税
発行所:岩波書店
堀部准教授による書籍紹介
サボテンと聞くと、多くの方は砂漠に生える観賞植物を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、『痛快!サボテン教室』を読むと、そのイメージが大きく変わります。
本書では、サボテンの体の仕組みや進化、生態から、育て方、さらには地球環境や食料問題との関わりまで、幅広いテーマが分かりやすく解説されています。トゲや多肉質の茎、独特な光合成など、一見不思議に見える特徴も、厳しい環境を生き抜くための巧みな戦略であることが理解できます。
特に興味深いのは、サボテンが世界各地で「作物」として利用されている点です。優れた環境適応力と高い栄養価を備え、少ない水でも生育できることから、持続可能な食料生産を支える植物として注目されています。現在では30カ国以上で栽培され、野菜や果実、家畜飼料、加工食品の原料など、さまざまな用途で活用されています。
近年は気候変動や水資源不足が世界的な課題となっていますが、その解決策の一つとしてサボテンへの期待が高まっています。
本書は、サボテンの知られざる魅力や可能性を紹介するとともに、未来の農業や環境問題について考えるきっかけを与えてくれます。
サボテン愛好家はもちろん、植物や食、環境に関心のある方にもおすすめしたい一冊です。