研究概要
ハーブは古来より人々に親しまれてきており、お茶やスパイスとして、また、精油を抽出してその芳香を楽しんだり、民間の補完代替療法としてのアロマテラピーにも広く利用されています。その効果としては、抗不安やリラックス作用をはじめとして、さまざまな健康機能性を有していると考えられていますが、その科学的な根拠は必ずしも十分とは言えない状況にあります。
一方、急速に進む超高齢社会においては、健康寿命や健康美容の需要が、今後、ますます高まっていくことから、ハーブやその成分を用いた健康対策への応用の重要性も高まっていくと考えられます。
当寄附研究部門においては、これらの状況を踏まえて、ハーブ類およびその成分である精油や抽出物における各種健康機能性に関する有効性と安全性の検証、および、有効成分の同定などを行うとともに、作用機構についても解析していくことで、科学的根拠を明らかとすることを目的とし、その情報と成果を社会に還元して行くための基礎研究を進めて参ります。
また、応用生物学部応用生物化学科の禹研究室と協力して、ハーブ類の研究を通した学生教育も行っていきます。