平成15年から本学の教員の学術的メッセージを発信する場の一つとして、中部大学ブックシリーズ『ACTA』を発行することになりました。
中部大学ブックシリーズ『ACTA』は、学術的、文化的価値の高い論考や講演などを選び、広く学内外に出版公開して、知の普及に務めることを目的に企画するものです。したがって、専門家向けの学術論文でなく、一般向けに著書の伝えたいメッセージが、専門の知識の上に立ちつつもわかりやすく伝わることが大切であり、読者に考えるヒントや新しい発見の糸口を与える内容であってほしいと願っています。
また、このシリーズが文理を超えて多くの分野の相互理解を深める場となれば大変嬉しく思います。中部大学ブックシリーズ『Acta』が、読み応えのある双書となるよう、積極的投稿と支援をお願いします。
学校法人中部大学理事長・中部大学総長
飯吉 厚夫
Vol.35 理系学生のためのリベラルアーツ

大場裕一 編著
A5判97ページ
定価: 本体800円+税
発行: 中部大学
発売:風媒社(2023年2月10日)
ISBN:4-8331-4158-1
目次
- 緒言 大場裕一
- 趣旨説明 大場裕一
- 基調トーク 石井洋二郎
- パネリストによる自己紹介とコメント
- 自分の現在地を知ること 辻篤子
- 自然は分野の垣根を知らない 小西哲郎
- 理系の中は細分化で話が合わない 黒川卓
- 若い人は必要なものに敏感です 井上徳之
- 多様なコンセプトに触れて発想を豊かに 磯谷桂介
- 一般教養とは異なる概念として再構築する 石井洋二郎
- いろいろな学問に出会うことで知が開かれる 津田一郎
- 自然科学が人文的な考えの大きな部分を占める 松本吉博
- 科学史や科学哲学を考えることから 禹済泰
- 自由討論
- 閉会の言葉 石井洋二郎
- 総括に代えて 石井洋二郎
- 特別寄稿 「理系学生のためのリベラルアーツ教育についての私見」 黒田玲子
- パネリストのプロフィールとお薦めのリベラルアーツ関連書籍の紹介
- 参考文献