教育研究の質の向上のための各種方針等

本学は高等教育を担う社会的使命を持つ機関として、教育研究の質の向上に取り組む姿勢を社会に広く示すために、制定済みの方針等に加えて新たに建学の精神を信条とした基本理念、教育目標等に基づく全学的な方針等を制定して、さらなる質保証に取り組むとともに、社会等への説明責任を果たすために学内外に向けて公表します。

お知らせ

    • 3つのポリシー(ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー)

    教育研究組織の編制原理

    中部大学は、建学の精神『不言実行、あてになる人間』を信条として、学部(学士課程)、大学院における教育と研究の質保証に取り組むとともに、大学の基本理念・使命・目的を果たすための組織編制を行っています。

    本学の教育研究組織は、基本的には教育研究一体型とし、社会情勢の変化や社会のニーズに求められるものを見据えて先見性を持った組織の編制を進めるように、常にその見直しを図り、特定の研究課題を推し進めるための研究組織の設置も行います。これらの教育研究組織は、理事長、学長の臨時諮問機関や時限委員会、新学部等設置準備委員会などによって提案され、大学協議会の承認を得る等の学内手続き(必要に応じて学部教授会、研究科委員会を経る)を踏まえて行っています。

    大学の求める教員像および教員組織の編制方針

    中部大学は、建学の精神『不言実行、あてになる人間』に基づく基本理念、教育目標を実現するために、学生のみならず教員、職員、それぞれが、最高学府における学びを実践していくことが重要と考えています。このことを実践するにふさわしい教員組織を編制するため、次のとおり大学として求める教員像と教員組織の編制方針を定めます。

    大学として求める教員像

    本学教員は私学を担う一員として、基本理念・目的、教育目標、および大学が定めた各種方針等を十分に理解したうえで教育と研究に専心し、学生への愛情と優れた教育力を持つ人間性豊かな教員であることを求めます。また、「真理の探究と知の創造に貢献する」という研究の使命を達成するために、国際的に通用する高度な研究を行うことを求めます。そのうえで社会貢献、学内行政への関与を含め自らの教員活動を自己点検・評価し、持続的な改善を行うことを求めます。

    教員組織の編制方針

    教員組織の編制は、本学の基本理念に基づき、大学設置基準等法令に則った専任教員を配置するとともに、教育目標やディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシーなどの各種方針を実現するのに十分な教員組織を整備します。

    教員人事においては、授業科目の設置の主旨を鑑み、授業科目と担当教員の適合性および教育目標が達成可能な人事を行うこととし、専任教員の募集、採用、昇格についての規定、手続きを明確にして、適切性・透明性を保ちます。

    また、本学が定めているFD活動重点目標『魅力ある授業づくり』を達成するために実施している様々な企画等を通して所属教員の資質向上を図り、授業改善のみならず、社会の変化に伴う教育改革にも組織的に取り組みます。

    学生支援に関する方針

    中部大学は、多様な価値観をもった学生一人一人が自ら学び成長することを意識し、充実した学生生活を送るために学修に専念できる環境を整備、充実するとともに、豊かな教養、自立心と公益心、国際的な視野、専門的能力と実行力を備えた、信頼される人間を目指すことを支援する体制を整備します。
    また、学生からの各種相談体制として、指導教授制やP.S.H.(Professor-Student Hour)、オフィスアワー等を有機的に活用することを促すとともに、学生が必要とする支援体制や仕組みを活用し、各組織が連携して教職員一体となって支援します。

    修学支援

    1. 全ての学生が安心して教育を受けられるように、組織や各種制度を整備し、また、障がいのある学生を支援する仕組みも整備、充実します。
    2. コモンズセンター、学習支援室、図書館や総合情報センターなどを多角的・自発的な学習の「場」として提供するとともに学内ICT環境を整えて、学生の修学を支援します。
    3. 取得単位の少ない学生、留年者および休学者、退学者などの状況を把握し、早期ケアを含めた具体的な対応や対策を講じます。
    4. 大学院生の研究活動を支援するために、学術的な後継者育成の観点も含めた様々な支援制度を充実します。

    生活支援

    1. 学生の人間的成長と自立を促すために、クラブ活動、ボランティア活動、ピアサポート活動などの支援を実施し、各種プログラムの充実を図るとともに、スポーツや文化の振興に向けて、健全な課外活動に対する支援体制を整備します。
    2. 学生の抱える様々な身体と心の問題に対処するため、健康増進センター(学生相談室、保健管理室など)と学生部および学生が所属する組織が、有機的に機能するような体制で取り組みます。
    3. キャンパスハラスメント防止に向けての啓発活動を継続的に展開するとともに、ガイドライン等に沿った相談体制が適切に機能するように取り組みます。
    4. 大学独自の奨学金制度を充実させるとともに、学内における就業機会の拡充に努めるなど経済的支援体制を整備、充実します。

    キャリア支援

    1. 学生一人一人のキャリア形成を実現するために、キャリア教育科目を正課内に設置するとともに、公務員対策講座など各種正課外プログラムを充実させ、有機的に持続的なキャリア形成教育を推進し実施します。
    2. 各学部・学科とキャリア部を中心とした全学的な相談体制を構築し、上級生や卒業生からのサポート、キャリアカウンセラーによる学生の個性を大切にした進路支援を実施し、就業力向上に向けた体制を充実します。
    3. 在籍学年に合わせたガイダンス、行事、セミナーを実施するとともに、インターンシップ、異業種交流会、ビジネスフォーラム等、就業体験や企業担当者と接する機会を設け、働くことの意義を感じる環境を提供することで学生のキャリア意識の醸成を促します。
    4. 大学院生には、大学院で修得した高度な知識、研究能力を生かして、職業的、社会的な役割を果たせるように、適切な進路支援をします。

    教育研究等環境の整備に関する方針

    中部大学は、建学の精神および基本理念に基づいた教育目標の実現に向けて、学生が主体的に活動できる教育環境の整備を第一義に、これからの新しい時代への変容に対応できる教育・研究・文化等の活動拠点となるべく、計画的かつ有機的な教育研究等環境の整備に努めます。

    学生および教職員にとって快適で安全なキャンパスを目指し、自然との共生にも配慮しつつ、ファシリティ・マネジメントを強化し、管理運営コストの削減、人・施設・設備といった本学資産の有効活用に取り組み、キャンパス・アメニティを充実するとともに持続可能なキャンパスづくりに努めます。

    社会連携・社会貢献に関する方針

    中部大学は、教育研究活動とともに、社会貢献活動も重要な活動と位置づけ、企業や地域社会等に大学の知的・物的資産を提供します。教職員は必要に応じて学生とともに、産官学連携による共同研究、オープンカレッジ、地域との連携による諸事業等、多様な社会貢献活動を展開し、その成果を直接・間接に教育内容および優れた人間の育成に還元するとともに、社会からより高い信頼を得る大学となることを目指します。

    大学運営に関する方針

    中部大学は、建学の精神および基本理念に基づいた教育目標の実現および学園の将来計画(ビジョン)の具現化に向けて、学長を中心とした管理運営体制を整備して確実かつ迅速に実現を目指します。

    大学運営

    大学は、法人運営上の基本方針、重要課題に対しても十分な責任を果たすとともに、学園全体としてバランスが取れた施策を行います。
    学長は各組織を統括し、学長の意思を各組織や教職員一人一人に円滑に伝えるとともに、各学部・研究科の教育方針や学問的な特性に応じた施策が実行されるような体制づくりに持続的に取り組みます。

    また、職員の職能開発支援としてキャリア形成を意識した人事異動、階層別研修の充実、自己啓発研修の支援を行うなど、職員として幅広い業務知識と経験を有する人材の育成に取り組みます。

    財務

    学園全体として学生や社会等に対して充実した教育・研究を持続的に維持していく使命を果たすことが肝要であり、学園の将来計画(ビジョン)達成のために財政の健全性を維持し安定した財政運営を図ります。

    健全な財政状態を維持するために、中長期財政計画の策定・更新を持続的に行い、予算編成の在り方を検証するなど、収入構造の改善とともに効果的な資金配分と継続的な収支の均衡に努めます。

    また、本学の財務情報公表を積極的に行い、社会やステークホルダーに対する説明責任の履行に努めます。

    研究の支援および充実に関する方針

    中部大学は、「社会の発展に寄与する研究課題に取り組み、優れた研究成果をあげることによって、真理の探究と知の創造に貢献する」ことを研究上の使命とし、各種法令に基づいた学内諸規定を整備、順守することにより研究の自由を保障するとともに、教職員の研究活動を支援します。

    また、研究の高度化、先端化および外部研究資金の効率的な導入、獲得に向けての支援、および大学の財源を活かした特別研究費による研究推進事業を実施するなどの多岐にわたった研究支援体制の整備、充実を図り、私立大学の中心的研究拠点を目指します。

    国際化推進に関する方針

    中部大学は、建学の精神および基本理念に基づく教育を進め、グローバル化が進む時代において国際社会で活躍できる人材を育成し、研究成果を国際社会に広く発信することに努めます。

    また、海外の協定校をはじめ、国際機関や海外の研究機関等との連携を推進し、学生の海外への留学プログラムの充実や留学支援体制づくりを図るとともに、海外からの留学生の受け入れ等を通してグローバルな視野に触れる環境づくりに取り組みます。

    内部質保証のための全学的な方針

    中部大学「さらなる教育研究の質保証を目指して」(内部質保証方針)

    中部大学は、建学の精神を信条とした基本理念・使命・教育目的の実現に向けて教育研究等諸活動について自主・自律して自己点検・評価を行い、さらなる向上を目指した持続的な活動により教育研究機関としての質保証に取り組みます。

    大学全体としての自己点検・評価、各組織、部署における自己点検・評価、個々の教職員による自己点検・評価をそれぞれ推進し、持続的な改善向上を目指します。

    中部大学におけるSD(スタッフ・ディベロップメント)の基本方針

    SDの実施方針

    中部大学は、教育研究活動等の適切かつ効果的な運営を図るため、本学教職員に対して「求められる教職員像」を示し、大学運営に必要な知識・技能の習得およびその能力・資質の更なる向上を目的とした研修(SD:スタッフ・ディベロップメント)を実施し、教職員一人ひとりを育成する。

    求められる教職員像

    1. 大学教職員としての自覚を持ち、建学の精神および基本理念、使命、教育目的を理解し、学生の人間力育成を目指して主体的に行動ができる。
    2. 大学の持続的発展に向けて、国際社会における多様なニーズに対応し、柔軟に取り組むとともに、積極的にチャレンジすることができる。
    3. 地域社会のニーズを踏まえて、常に問題意識と好奇心を持ち、社会に貢献することができる。
    4. 教職員が目標を共有し、互いにその立場を尊重したうえで、それぞれの能力・資質を十分に発揮し、教職で協働して取り組むことができる。

    中部大学について