2010年度 中部大学教育活動顕彰制度 受賞コメント

お知らせ

    教育活動優秀賞 受賞者 (50音順)

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    足立 はるゑ 教授(生命健康科学部保健看護学科)

    足立はるゑ 教授 (生命健康科学部保健看護学科)

    今回、図らずも教員として名誉ある賞を受けることになりました。これまで受賞された先生方は、大きな影響力をもつ業績をあげておられる方ばかりで、その中に加えていただき、身が引き締まる思いです。ありがとうございました。

    私なりに受賞の理由を振り返ってみますと、「学生が好きである」こと、「看護教育の充実を願う」といった気持が強い事に起因し、「授業は楽しく、感動や使命感を与える工夫」をモットーにしてきたことによるのではないかと思っています。また、私の担当科目が幸いして、仕事を楽しみながら務められるようになっていることも理由の一つと言えます。つまり、主たる担当科目は「看護概論2単位」で、まだ高校卒業したばかりのあどけなさが残っている初々しい若者たちに看護学の道案内を行うものです。その後、彼らが他の専門科目や臨地実習等、多くの教員のサポートを経て見事に「看護師予備軍」へと成長・変身した姿を見ることができるのです。この楽しみと喜びは、私の教育活動の源になり、次の挑戦へとつながっていきます。今後もこの思いは続いていくことと思います。

    伊藤 睦 准教授(工学部都市建設工学科)

    伊藤  睦 准教授 (工学部都市建設工学科)

    この度は、2010年度教育活動優秀賞を授与して頂き、誠にありがとうございます。自分の教育活動が、このような形で表彰されたことは、望外の喜びであり、光栄の極みと存じます。このような名誉ある賞を頂けた理由が、自分では良く分からない状況ですが、若手教員に対する激励であるものと考えます。

    中部大学に赴任して8年目になりますが、そもそも教育とは何かという点について、良く分からない所もあります。結局のところ、学生の頑張りなくしては、何らかの目標点に到達できないので、現状では、如何にして多様な学生に向上心を持たせられるのかについて、試行錯誤の繰り返しです。

    今回の受賞を励みとして、中部大学の教育活動に貢献するために、今後もより一層の努力をして参りますので、ご高誼のほどよろしくお願い申し上げます。

    大塚 健三 教授(応用生物学部環境生物科学科)

    大塚 健三 教授 (応用生物学部環境生物科学科

    このたび2010年度の教育活動優秀賞を受賞することができ、光栄に存じております。イギリスの歴史家アーノルド・トインビーは次のように述べています。「大学教育の役割は、学生に自己教育のやり方を教えるところにあります。私は、これを効果的に教えようとするなら、まず教員自らが自己教育を続けていかなければならないと考えます」。また19世紀の偉大な科学者ルイ・パスツールは、「若者たちは、自分たちが教えを受ける教師の光輝に駆り立てられ、鼓舞されるものだ。青年に神聖な火を伝えるためには、自分自身が聖なる火に充ちていなければならない」と言っています。

    ともあれ、教育は教員で決まる。学生にとって、最大の教育環境は教員自身である、ともいわれています。教育とは、生命と生命との触発であり、教員の真剣な心構え、真摯な姿勢、情熱の心が、学生の心を揺さぶり、活気づけ、可能性を伸ばしていくものだと、私は考えております。

    私自身、授業の準備に当たっては徹底的な下調べをし、実際の授業では学生が「なるほど」と思えるような、またわかりやすい講義を心がけております。同じ科目でも毎年の授業がマンネリ化しないように、絶えず新しい知識を吸収し、講義内容をバージョンアップしています。

    金子 修己 教授(教養教育部健康科学教室:2011年度から全学共通教育部健康とスポーツ教育科)

    金子 修己 教授 (教養教育部健康科学教室:2011年度から全学共通教育部健康とスポーツ教育科)

    今回、教育活動顕彰の対象のひとりに選ばれたことは、大変光栄なことであり、うれしく思います。

    健康科学の授業では、受講生が楽しんで体を動かし、健康に注意を向け学業に取り組んでいけるよう心掛けています。

    また、年1回の全学学科対抗スポーツ大会には、運営委員として参画させていただき、学生諸君に学科や学年を超えた絆が生まれ、人間関係の輪がますます広がることを期待しています。

    同様に、クラブ活動では柔道部の顧問として長く携わって多くの卒業生を出しました。数少ない部員の年もありましたが、最近少し部員も増え活気が出てきました。卒業生の力も借りてぜひ立派な学生を多く出したいと思っています。

    G.A.キング 准教授(人文学部英語英米文化学科)

    G.A.キング 准教授 (人文学部英語英米文化学科)

    この度は、2010年度教育活動優秀賞を賜り、大変光栄に存じます。驚きもありましたが、日々学生のために試行錯誤を重ね、真摯に取り組んできたことが、このような賞という形で評価していただけたのだと、大変嬉しく思っております。

    可能な限り多くの学生の期待に答えるべく、学期末の授業評価にはいつもよく目を通し、次の学期では彼らの意見をできるだけ反映させるようにしています。私は、授業内で厳しくかつ公平であることを常に心がけ指導にあたっていますが、こうして学生に評価してもらえたということは、厳しく指導にあたる自分の真意が学生に伝わっているという意味も込められていると感じ、また今後の励みにもなります。

    これからも、現状に満足することなく、研究、教育活動を通して学生に、そして中部大学の英語教育に貢献していきたいと思います。

    この度は、本当にありがとうございました。

    高 英求 教授(国際関係学部国際関係学科)

    高 英求 教授 (国際関係学部国際関係学科)

    このたび、教育活動優秀賞を頂戴することになり、恐縮しつつ、ありがたく思っています。

    大学時代、私はよい学生ではありませんでした。しかし、そんな私にも、食い入るように聴いた講義、必死になって取り組んだゼミがありました。私自身が頂いた学恩を、少しでも学生に手渡していくことができれば、と思います。

    学生が講義を真剣に聴いてくれているとき、ミニッツ・ペーパーの(批判を含む)コメントを読むとき、ゼミでディスカッションをするとき、私はほんとうに大きな喜びを感じます。喜びを少しでも学生と共有できているとしたら、これほどうれしいことはありません。

    齋藤 宏保 教授(人文学部コミュニケーション学科)

    齋藤 宏保 教授 (人文学部コミュニケーション学科)

    平成17年、マスコミから教育の世界に転じた時に、私が大切にしたのは、「人間として本気で全力で向き合う」「絶対に手を抜かない」ということでした。

    しかし学生からは「今までも普通に生きて来られたのに、なぜそんなにも一生懸命しなくてはならないのか」「いくら頑張ったって自分には無理だ」という、どちらかというと生き方が受け身で消極的な反応が多かったように思います。

    それは、私自身が本気なのかどうか、本当に学生の立場に立っているのか、試されていたのでしょう。34年間に及ぶNHKでの取材経験を元に学生との真剣勝負を続けた結果、閉ざしていた学生の心の扉が開き始めたのです。

    飛騨高山ドキュメンタリー映像祭で4年連続入賞、そして去年は全映協グランプリ2010の学生部門で最優秀賞の文部科学大臣賞と次点の優秀賞のダブル受賞へとつながりました。

    今回の受賞は、私を信じて頑張ってくれた学生のおかげだと思います。中部大生の頑張りと可能性に乾杯です!

    塩澤 正 教授(人文学部英語英米文化学科)

    塩澤 正 教授 (人文学部英語英米文化学科)

    このたびは教育活動優秀賞をいただき、大変光栄に存じます。昨年度は、様々な学内・外の役職と仕事が重なり、授業に十分なエネルギーと工夫などをすることはできませんでした。にもかかわらず、このような賞をいただき大変恐縮しています。その気負わない自然な授業運営が返って評価されたのかもしれないと、勝手に解釈しております。

    ただ、その実態は賞をもらうようなものとは程遠いと考えています。授業の深み、学生の学問への関心度、発表の質など満足したものはありませんでした。現在、オハイオ大学で在外研究をしていますが、授業後に学生が討論したり、課題発表に向けて図書館で夜集まって作業をしているところをみるにつけ、私の授業運営にはさらに工夫の余地があると実感しているところです。

    もし、いつか再度このような賞をもらうことができることがあるとすれば、その時は、はっきりと「~が評価されたかもしれない」と言えるような授業運営を心掛けたいと思います。

    辻村 宏和 教授(経営情報学部経営学科)

    辻村 宏和 教授 (経営情報学部経営学科)

    この度は教育活動優秀賞に与かりまして、嬉しい反面、授業法の工夫に相当なエネルギーを投入している先生がたくさんおられることを存じているだけに、驚いてもいます。

    板書中心の古典的な授業を愚直なまでに続けていますし、IT機器を駆使したビジュアル系の授業ではありません。じゃーなぜ?、とあらためて考えてみますと、一点だけ思い当たることがありました。それは、亡き師匠の遺した至言、「本当にわかっていれば、たとえ相手がおじいちゃんであろうが、小さな坊やであろうが説明できるはずだ!」でした。その域に達しているなどとうぬぼれてはいませんが、それを目指しているのは事実です。研究の蓄積と講義内容は相関性が高い、は師匠の学者スタンスでした。お盆に、墓前に感謝の報告をします。

    中山 紀子 教授 (国際関係学部国際文化学科)

    中山 紀子 教授 (国際関係学部国際文化学科)

    周りにたくさんの優れた教員のみなさんがいらっしゃるなかで教育活動優秀賞受賞となり大変おどろいています。思い当たるとすれば、以前FD委員になって授業評価により関心をもつようになり、FD講演会に参加したり授業評価アンケートにこまめに答えたりしたことでしょうか。参加したことのなかったFD講演会も行って聞いてみれば、おもしろく為になる内容が多かったですし、授業評価アンケートには真面目な学生の建設的な意見が書かれていて参考になりました。学生による授業評価に関しては高評価をいただいたのかもしれませんが、現実にはよく準備をしている授業には自信をもって臨めますが、そうでない授業には肩身の狭い思いをし、一喜一憂している状態です。今後も、自信をもって臨める授業の準備や、FD講演会への参加や、アンケート評価を行なうための時間と心の余裕を確保すべく、精進したいと考えています。

    花井 忠征 教授 (現代教育学部幼児教育学科)

    花井 忠征 教授 (現代教育学部幼児教育学科)

    この度は、教育活動優秀賞を授与くださり、誠にありがとうございます。たいへん光栄に存じます。

    本学に赴任して4年目を迎えます。幼児教育学科で担当する主な科目は、前任校の科目とほぼ同じであったために授業計画や教材がそのまま活用できると考えていました。しかし、いざ授業を始めてみると思うようにいかず、教材研究をすべてやり直しました。早期に学生のニーズに合った、興味のもてる授業に改善しようと試みたことが授業評価に反映されてきたのではないかと思います。学生のニーズを察知し、「今学生に必要なことは、今教育する」ことを基本姿勢として、今後も教育に、保育者養成にあたって行きたいと思います。また、保育者、教師に必要な実践的指導力の基礎を育成するフレンドシップ活動を、学部開設時より指導してきたことも評価していただけたのではないかと感謝しています。

    今後もこの賞に恥じないように、創意工夫して授業改善に努力してまいります。

    古市 真智子 講師 (現代教育学部児童教育学科)

    古市真智子 講師 (現代教育学部児童教育学科)

    このたび2010年度教育活動優秀賞を賜り、身に余る光栄に存じます。現代教育学部の皆さま並びに関係各位には、受賞につながるさまざまな教育活動の機会を与えていただき、感謝申し上げます。

    これまで、私なりに「魅力ある授業」を目指して試行錯誤し、細々と工夫はしてきましたが、最近、NHKの「白熱教室」に刺激を受け、自分自身の授業への考え方を根本から見直す必要があると感じています。「白熱教室JAPAN」では、日本で学生との対話式講義を実践している教授たちの講義をそのまま見ることができるのですが、毎回、教員と学生が真剣な眼差しと意見を交わしながら、生き生きと授業をつくりあげていく様子に魅了されます。

    今回の受賞には、自分自身の教育活動の在り方を見つめ直す契機と励ましを頂きました。ありがとうございました。

    堀井 直子 准教授 (生命健康科学部保健看護学科)

    堀井 直子 准教授 (生命健康科学部保健看護学科)

    青天の霹靂という言葉がありますが、受賞の知らせを聞いたときは、まさに そういう気分でした。実はいまだに不思議な気持ちです。私は看護学教育に携わり28年目になりますが、大学の教員としては6年目の若輩者です。大学における看護学教育とはどうあるべきかと試行錯誤の日々を過ごして参りました。学科開設当時より石黒彩子学科主任を中心に、学科独自の教育システムを構築し粛々と実践してきたことを思いますと、この賞がいただけたのは、共に保健看護学科を支えてきた他の先生方のご支援と、何よりそのシステムに則してまじめに学習した学生のおかげと思わずにはいられません。

    私の座右の銘は「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく(井上やすし氏の処世訓)」です。この受賞を新たなスタートとして、看護学の深さ、おもしろさを体得した「社会からあてにされる看護専門職者」の育成に精進して参ります。この度は本当にありがとうございました。

    籔内 一博 講師 (工学部応用化学科)

    籔内 一博 講師 (工学部応用化学科)

    この度は、教育活動優秀賞をいただき、誠にありがとうございます。大変光栄に存じます。また、今回の受賞に当たって、授業に積極的に参加してくれた学生の皆さんや、本学着任以来ご指導・ご支援いただいている応用化学科教職員の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

    正直なところ、教育活動に関して特に画期的なことを行った心当たりもなく、受賞の喜びを感じる一方で、私がこのような賞をいただいてよいものかと恐縮しております。私が力を入れてきたことといえば、授業においては、講義資料の充実や、演示実験などの理解を深める試みです。これらは当たり前と言われてしまえばそれまでですが、学生のやる気に全力で応えることを第一に、これらを愚直に積み重ねてきたことを評価していただいたのかと解釈しております。

    授業運営や学生指導はまだまだ手探りの日々が続いておりますが、今回の受賞に慢心することなく、今後もより一層、教育活動に励んでいく所存です。

    教育活動特別賞

    表 弘一郎 非常勤講師

    表 弘一郎 非常勤講師

    このたびは、教育活動特別賞を賜り誠にありがとうございました。身に余る光栄に大変恐縮しております。これもすべて、支えていただいた皆さまのお蔭と感じております。

    「学生による授業評価アンケート」で高い評価をいただいたこと自体は嬉しいかぎりです。ただ、積極的に授業に参加してくれた学生さんの建設的な意見は非常に貴重なものですが、最近ではそもそもアンケートに参加していない学生さんの本音が気になっています。授業中にコミュニケーション・カードなどを配って、(おそらくクラスの大半を占めている)彼らの要望をできるかぎり汲もうとしていますが、なかなか困難です。学生さんの様々なニーズと伝えるべきこととのバランスをとりつつ、これからも授業を改善していきたいと思っています。

    ともあれ、ありがとうございました。これを励みに、よりよい教育に携わってまいりたく思います。

    中部大学について