2019年度 中部大学教育活動顕彰制度 受賞コメント

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    教育活動金虎賞

    高 英求 教授(国際関係学部国際学科)

    高 英求教授(国際関係学部長、国際学科

    このたび、教育活動金虎賞をいただくことになり、大変ありがたく思っております。これまで教育活動優秀賞をいただく度に、「私でよいのだろうか」と申し訳ないような気持ちになりましたが、今回は初の教育活動金虎賞ということで、いっそう強く戸惑いを感じています。この賞に値することができたのだろうか、と忸怩たる思いがあるのです。

    自分がよい教師だとは思えませんが、それでも教えることは好きですし、前にもまして学生の成長に深い喜びを感じるようになってきました。自分でもうれしいことです。

    教えることで次の世代に何かを手渡している、という思いが強くなっています。こんな時代だからこそ、静かに深く対話を通じて知恵を紡いでいくことの大切さを伝えたい。私などが言うことではありませんが、学問とは態度/姿勢なのであり、それを伝えていくのが教育なのでしょう。教育活動金虎賞をいただいて、あらためてそのようなことを考えています。ありがとうございました。

    教育活動優秀賞 受賞者 (50音順)

    伊藤 正晃 講師(国際関係学部国際学科)

    伊藤正晃講師(国際学科)

    本大学に赴任した2009年度に1度目を、2度目は2016年度、そして今回、3度目となる2019年度教育活動優秀賞を頂くことができ、恐悦至極に存じます。中部大生の様子も毎年変化しており、今まで構築してきた教育のスタイルが通用しなくなるなど、その年に合った教育方法を見出すことを日々模索しております。そのような中で、多くの先生方と意見交換をし、サポートを受けながら進めてまいりました。

    2016年度に国際関係学部が学科統合をしてから4年が経ち、初の卒業生を見送りました。専門の中国語の講義だけでなく、専門分野の辺縁にあたる言語学、音声学の講義を担当することになり、100人規模の講義の運営も軌道に乗りつつあります。本賞の受賞に驕(おご)ることなく、この4年間の教育スタイルを見直し、学科のコンセプトを十分に発揮できる、オリジナリティあふれる授業づくりと大学の運営に関わっていきたいと気持ちを新たにしています。

    中島 眞吾 講師(人間力創成総合教育センター語学教育プログラム)

    中島眞吾語学系嘱託講師(人間力創成総合教育センター語学EP(英語)

    この度は、2019年度教育活動優秀賞をいただきまして、誠にありがとうございます。このような名誉ある賞をいただけましたことを大変嬉しく思います。

    本学に赴任して4年が経ちましたが、一年目は初めてのことも多く、忙しい毎日でしたが、できる限り多くのFD活動に参加するよう心がけました。その理由は、「中部大学」を様々な角度からより深く知るためでした。どのFD活動も自分のためになりましたが、その中でも特に印象深かったのが、「授業サロン」です。数人の教員がグループになり、各教員の授業を見学し合い、それぞれの授業に対してフィードバックを行うという活動ですが、私にとって大きな刺激と学びとなり、その後の教育活動の道標になりました。

    日頃から素晴らしい教育・研究環境を提供してくださっている関係者の皆様方、授業に対して様々な意見をくれる学生の皆さん、そして、いつもご助言いただいている同僚の先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。今回の受賞を励みに、今後も一層精進して参りたいと思います。ありがとうございました。

    野田 明子 教授(臨地実習推進部臨床検査技術教育・実習センター)

    野田明子教授(臨床検査技術教育・実習センター)

    このたびは、2019年度教育活動優秀賞をいただき、誠にありがとうございました。中部大学に着任して10年目を迎え、このような賞をいただけたことは大変光栄に存じます。日頃お世話になっております皆々様に心より御礼申し上げます。

    講義では、最新情報を収集し、知識・技術の習得が将来どのように役立つかを説明し、学生が興味を持ち、自ら何事も積極的に進めることができるきっかけになるように内容を工夫して参りました。講義中の学生の目つきや表情の変化および学生のレベルアップには、大きな喜びを感じるとともに日々の励みになりました。双方向の講義により、学生の長所を引き出すことができ、また、学生レポートに記載された感想・要望により、講義の改善に重要な情報を得られることがしばしばありました。

    将来幅広い分野で活躍できる学生の成長を楽しみに、満足度が高く、意欲の向上につながる講義を今後も目指したいと思います。

    長谷川 勝 教授(工学部電気電子システム工学科)

    長谷川勝教授(電気電子システム工学科)

    2019年度教育活動優秀賞を頂き、誠にありがとうございます。本学に勤務して19年が経過し、徐々に学生との年齢差が開く中での受賞は大変光栄でございます。

    所属する電気電子システム工学科は2018年度に設置され、私は2年生講義を複数担当しております。すなわち、2019年度は学科1期生が対象であり、その責任を強く感じました。私にとって幸運だったことは、担当講義が2クラス分割開講であり、一方の講義を他学科(宇宙航空理工学科)の教員に依頼できた点に尽きます。他学科教員との密な意見交換がポイントで、これにより講義内容が充実しました。また、私はロボット理工学科必修科目を複数担当しており、ロボット理工学科には日頃からご支援頂いております。改めて感謝申し上げます。

    現在、全学的に遠隔講義が展開されており、これまでとは異なる教育・研究スキルが必要です。私個人としても、順調あるいは悪戦苦闘中の講義があります。学内外のICT技術を活用した柔軟な対応を具現化するため、今後も学部・学科を超えてご指導頂きながら講義のさらなる充実を図りたいと思う毎日です。

    花井 忠征 教授(現代教育学部幼児教育学科)

    花井忠征教授(幼児教育学科、学生部長、体育・文化センター長)

    この度は、教育活動優秀賞を授与いただき、たいへん光栄に存じます。

    私は、保育者を目指す学生が社会や保育・教育界から求められる人材になってくれることを念頭に、学生と向き合っています。学生に褒め上手な保育者になってもらうために、私も学生をタイミングよく褒めることを心掛けています。授業では、保育・教育現場で起きている事象や将来を見据えた保育・教育のあり方を伝えることを重視して教材研究をし、専門性を伝達するとともに、実践的指導力の基礎を培ってもらえるようにしています。学生からは、「保育者として考え行動することを重視していて、人の見方や考え方の視点が大きく変わった」「指導法を細かく知ることができた」などのコメントがあり、保育者の資質や現場の実態に重きをおいた教育のねらいが伝わっていることを嬉しく思っているところです。

    引き続きこの賞に恥じないように、日々精進してまいります。ありがとうございました。

    幅上 茂樹 教授(工学部応用化学科)

    幅上茂樹教授(応用化学科)

    この度は教育活動優秀賞をいただき、誠にありがとうございます。身に余る光栄です。また、日頃からご指導いただいております教職員の皆様と、評価していただいた学生の皆さんに心より感謝いたします。

    本年は、私にとって中部大学に赴任して10年目の節目の年にあたります。それだけに今回の受賞は格別の思いがある一方、コロナ禍の中、殆どの授業が遠隔で実施されるなど、かつてない状況で、学生に十分な教育を行えていないという、もどかしさと無念の思いが交差しております。まさに「備えあれば患いなし」の言葉の通り、こうした非常時にこそ日頃の取り組み・準備がものをいう・・・私に欠けていた部分を教えてくれた10年目でもあります。

    このことを教訓とし、また今回の受賞を励みに、より一層精進して参りたいと思います。

    平田 豊 教授(工学部ロボット理工学科)

    平田 豊教授(ロボット理工学科)

    本学に着任して20年の節目の年に、このような教育に関する名誉ある賞を授与いただき、大変嬉しく、光栄に存じます。

    「この手の賞は研究をしないで教育ばかりに専念している教員に授与されるものと想像しておりました。…中略… こういう思いだったので、今回受賞の知らせが届いた際は、何で私が?といぶかしがる気持ちと同時に「研究をしていない教員」という烙印を押されてしまったような危機感を覚えました。ところが、…」これが、前回この賞を授与された際の私の受賞コメントでした。

    その後、こうした不遜な考えを改め、教育にも真剣に取り組む中、私なりの「大学教育の醍醐味」を一つ見つけたと思っています。それは、「年々広がる世代間ギャップを実感しながら受講生達の常識と価値観を彼らから学び、理解のツボを押せるところまで自分が適応できるか」というチャレンジです。今後もこの試みを続け、少しでも学生達と伴に成長できればと願っております。

    宮田 茂 准教授(応用生物学部食品栄養科学科)

    宮田 茂准教授(食品栄養科学科)

    このたびは教育活動優秀賞をいただき、誠にありがとうございます。2度目の受賞でたいへん光栄に存じます。これも偏に、日頃よりご指導・ご支援をいただいている教職員の皆様と、講義内容のブラッシュアップのために意見を述べてくれる学生の皆さんの御陰です。この場をお借りして心より御礼申し上げます。

    私は、主に微生物学分野の講義・実験を担当しております。今まで、学部生の基礎的教育から大学院生の研究指導まで、何となく「百聞不如一見、百見不如一考、百考不如一行…」と思いながら講義等を行ってきました。新型コロナウイルス感染拡大防止のために遠隔講義・実験を経験した今となっては、対面による講義・実験が教育効果を上げるために如何に重要だったかを思い知らされました。一方で、不謹慎ながら微生物に少しでも興味をもってくれる学生が増えることを期待しております。これからも「魅力ある授業」を目指して研鑽を積んでいきたいと思います。

    山田 直臣 教授(工学部応用化学科)

    山田直臣教授(応用化学科)

    この度は教育活動優秀賞を賜り、大変光栄に存じます。日頃からお世話になっております応用化学科教職員の皆様ならびに学生の皆さんに、この場を借りて御礼申し上げます。

    自分の授業を振り返ってみると、特別な工夫や新しい試みを実施してきたということはありません。すべて旧来の板書形式です。板書で思考の経路を学生に見せること、また、抽象的な理論の具体例を明示すること、の2点に努めています。優秀ではなかった自分が理解できるようになった道筋を丁寧に示すようにしてきました。授業サロンへの参加も授業方法を見直す良いきっかけになりました。これらが今回の受賞に結びついたのかもしれません。

    今回の受賞で、教育活動優秀賞を頂くのは通算で3度目になりました。受賞が4回目になると教育活動金虎賞が頂けると知りました。今後は、より良い授業運営を心掛け、教育活動金虎賞を受賞できるように努力を継続していく所存です。

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