多様で急速に変化する社会で活躍し続け、地球・人類未来に貢献できる能力の修得
第4次産業革命ともいわれる、AIをはじめとする多様で複合化した様々な科学技術が登場し、しかもそれらがグローバルに、かつ猛烈な勢いで発展している、私たちはそんな時代の真っただ中にいます。この時代に工学を修め、極めようとする皆さんは、社会を支え、創っていく役割を担い、未来・世界を希望に満ちたものにできるチャンスをもつ人たちです。
工学研究科は、広い視野と基礎知識、高度な専門知識とその応用力を修得し、社会を支える工学技術の開発・基礎学理の追求・研究を行って、地球・人類未来に貢献できる技術者、研究者を育てることを目的としています。そのために本研究科では、工学分野を幅広く網羅する8つの専攻、機械工学専攻、電気電子工学専攻、建設工学専攻、応用化学専攻、情報工学専攻、創造エネルギー理工学専攻、ロボット理工学専攻、宇宙航空理工学専攻を設けています。博士前期課程では、技術・研究開発でプロジェクトリーダーとして、また第一線で活躍し続ける能力を兼ね備えた技術者を育成します。博士後期課程では、新たな工学技術とその基礎学理を創造的に発展させる能力のある技術者、研究者および教育者を育成することを主目的にしています。
高度な専門性と多様でオリジナルな学びで自らの強みを作り出す
私たちは今、多様で急激な技術革新と、予期せぬ自然災害・パンデミックなどの環境変動を伴う、激動する社会の変化に晒されています。このような時代においては、より確かな科学技術の理解と新しい技術を開発・応用できる実力をもつと同時に、産業界において、広い視野でコミュニケーションをとりつつ活躍できる人材が求められています。異分野の融合、人々の協働、分野にとらわれない柔軟な発想などを生み出す力を身に付けることが、これまで以上に役立つことは明らかです。工学研究科では、先端的かつ実践的な研究が各専攻で精力的に行われるとともに、分野を超えた交流の仕組みや研究・学修の機会が用意されており、これらを積極的に活用したオリジナルな学びにより、リーダーシップやコミュニケーション能力、俯瞰力などを養うことができます。
また、学生の主体的な研究や製作活動を支援する工作に特化した施設「工学デザインルーム」や専門性の高い大型分析装置を共同利用して研究を推進する全学的な施設「分析計測センター」等、充実した研究設備・支援体制が整備されています。さらに本研究科には、経営感覚のあるエンジニアを目指すユニークなプログラム(ジョイント・ディグリー・プログラム)があります。博士前期課程修学中に経営情報学研究科経営学専攻所定の約20単位を取得し、工学研究科修了後に1年間、経営学専攻で所定の単位を修得すれば、3年間で工学修士(ME)と経営学修士(MBA)のダブルマスターを取得できます。
産・官・学にまたがり、拡がり続ける知的・人的ネットワーク
中部大学は1964年に中部工業大学として開学し、東海地方の私立大学としてより早く1971年に大学院工学研究科修士課程、1973年には博士課程を設置し、以来、多数の大学院生を輩出してきました。修了生は産業界・官界および学界で幅広く活躍し、高く評価されています。そして、この伝統ある、工学の分野の枠を超えた知的・人的ネットワークは、ますます拡がり発展を続けており、必ずや大学院修了後の皆さんの財産の一つとなるでしょう。
人類が直面している数々の問題を解決し、自然との調和のとれた心豊かな社会、希望ある未来を築くために、工学の果たす役割はますます重要になっています。工学研究科でともに学び、地球・人類の未来に貢献できる技術者・研究者を目指して大いに研鑽を積もうではありませんか。