Q&A

お知らせ

    Q.中部大学の心理学科ではどのような心理学が学べるのですか?

    A.中部大学人文学部心理学科では、認知心理学、教育心理学、学校心理、発達心理学、社会心理学、臨床心理学の各領域を学ぶことができます。また、心理学特別講義科目や関連科目には、その他の心理学や心理学に関連する分野の授業が用意されており、自由に学ぶことができます。これら心理学の領域は、互いに独立なものではなくどこかで関連をもっています。ですから、心理学科の学生はできるだけ幅広い心理学の知識を身につけてほしいと考えています。より詳しいカリキュラムはこちらをご覧ください。

    Q.中部大学の心理学科にコース制度はないのでしょうか。

    A.中部大学人文学部心理学科では、幅広い心理学を基礎から応用までバランスよく学ぶことを目標にしていますので、ある領域に特化するようなコース制度をとっていません。しかし、3年次以降のゼミ(心理学ゼミナール)では、各教員のもとで専門的な心理学を学んでいき、4年次には卒業研究を完成させます。このように心理学を幅広く学ぶと同時に、自分の興味・関心をもつ領域を専門的に学んでいくこともできるようになっています。

    Q.心理学では数学も必要だと聞きましたが、私は数学が苦手です。大丈夫でしょうか。

    A.心理学科では1年次より統計学の授業が開講されているように、現代の心理学を学ぶ上で統計学は欠かせないものです。なぜかというと、現代の心理学の多くの領域では、実験や調査を行ってデータを収集し、統計処理を行うことで全体的な傾向を把握していくという研究プロセスを採用しているからです。しかし、心理学科に入学してくる大部分の学生は文系の学生ですので、できるだけ基礎から学べるようなカリキュラムを用意しています。数学が苦手であっても、授業の中で積極的に学んでいってください。

    Q.心理学を学ぶのに向いている人、向いていない人というのはいるのでしょうか。

    A.心理学は非常に幅広い学問であり、向き・不向きというものがあるわけではありません。ただし、心理学科では1年生のうちに、基本的なトレーニングを徹底的に行うカリキュラムが用意されています。このトレーニングは、他の文系の学科に比べれば大変な作業になるかもしれませんが、心理学を学ぶ上で必要不可欠なものです。しかし、このトレーニングを経た上で、幅広い心理学を身につけることができるのだと考えてほしいと思います。

    Q.心理学科に入学する前に、やっておいた方が良いことはありますか。

    A.心理学に限らず学問というものには「境目」があるわけではありません。高校の勉強においても、これは心理学を学ぶ上で不必要だ、という科目があるわけではありません。国語や数学、英語だけでなく、音楽や美術、体育であっても、すべて心理学に結びつけることが可能です。また高校の勉強だけではなく、いろいろな本を読んだり多くの人といろいろな話をするなどをする中で、できるだけ幅広い知識を身につけていくことも望ましいといえるでしょう。

    Q.授業でコンピュータをどれくらい使うのでしょうか。

    A.中部大学人文学部心理学科では、頻繁にコンピュータを使用します。1年次に基礎的な使用方法を学び、2年次以降のレポートは、コンピュータによる作成が必須となっています。他にも、ホームページを教材として利用する授業やPowerPointでプレゼンテーションを行う授業、課題の提出をインターネット経由で行う授業、統計処理専門のソフトウェアを使用する授業など、非常に数多くの授業でコンピュータを利用して授業が進行していきます。授業の他にも、心理学科での勉学を支援するさまざまなシステムがインターネット経由で用意されていますので、ぜひ活用してください。

    Q.中部大学の心理学科を卒業すると、どのような職業に就くことができるのですか。

    A.心理学科卒業生が目指している進路は、第1に一般企業への就職、第2に公務員、第3に大学院への進学です。また平成16年度入学生からは、教員免許を取得することができるようになっています(2022年度の状況)。他の学部・学科と同様に、心理学科で学び、心理学の専門職に就くことができるのは限られた人数にすぎません。しかし、心理学を学ぶ中で身につけた知識や技術は、どのような職業に就いても必ず役に立つものです。ぜひ、大学で学んだ心理学の知識や技術を社会で生かしていくことができる人材になってほしいと、心理学科では考えています。こちらのページも参考にしてください。

    Q.将来、公認心理師・臨床心理士になりたいのですが、そのようなコースはあるのでしょうか。

    A.公認心理師の受験資格を得るには、学部4年+大学院2年と学部4年+実務経験複数年の2つの流れが想定されます。中部大学の心理学科では、学部4年における公認心理師養成のカリキュラムを用意しています。

    現在、中部大学人文学部心理学科および中部大学大学院国際人間学研究科心理学専攻には、臨床心理士になるためのコースを設けていません。また大学院国際人間学研究科心理学専攻に公認心理師養成のコースを設けていません。

    しかし心理学科には、臨床心理学について深く学びたい学生の皆さんにも十分に対応できるような、臨床心理学に関連する非常に充実した授業や実習が用意されています。将来、公認心理師・臨床心理士資格取得を希望する学生の皆さんは、中部大学で幅広く心理学を学んだ上で、公認心理師・臨床心理士の資格取得が可能な他大学の大学院を目指してください。こちらのページも参考にしてください。

    Q.心理学科にはどのような先生がいるのですか。

    A.心理学科には、基礎領域から応用領域まで、できるだけ多くの領域をカバーできる教員が在籍しています。詳しくは、こちらのページを参考にしてください。

    Q.心理学を学ぶと他の人の心が読めるようになるのでしょうか。

    A.この答えは、「他の人の心を読む」という言葉の内容によるかもしれません。心理学科で学ぶ「他の人の心を読む」方法というのは、次のようなものだとイメージしてください。まず、他の人がある行動をした時に、なぜそのような行動をしたのか「仮説」を立ててみます。次に、その仮説が正しいかどうかを確認します。特に、その仮説がある人だけに当てはまるのではなく多くの人に当てはまるのかどうかについて、実験や調査、面接や観察などさまざまな方法で確かめます。さらに、その仮説の他に、その行動をよりうまく説明することができる原因がないかどうかを考え、その原因についても確かめていきます。向かい合って座った相手の目を見て何を考えているのか当てる、というイメージとは違っているでしょうが、このような手順で人間のこころや行動を探求するのだとイメージしてもらった方が、実際の心理学に近いのではないでしょうか。

    A.中部大学人文学部心理学科には犯罪心理学のゼミや講義は設定されていませんが、青年心理学や臨床心理学、社会心理学の授業などで犯罪や非行について触れることがあるかもしれません。犯罪心理学とは、心理学のさまざまな知見を犯罪捜査等に応用しようとする、応用心理学の一種です。ただし、実際の犯罪心理学は、皆さんが想像するものとは大きく異なっている可能性があります。以下の本を参考にしてみてください。

    • 笠井達夫ほか(編集)『犯罪に挑む心理学-現場が語る最前線ー』北大路書房2002年
    • 田村雅幸(監修)高村茂・桐生正幸(編集)『プロファイリングとは何か』立花書房2000年
    • 渡辺昭一『捜査心理学』北大路書房 2004年
    • 渡辺昭一『犯罪者プロファイリングー犯罪を科学する警察の情報分析技術ー』角川書店2005年

    Q.中部大学の心理学科ではスポーツ心理学を学べますか?

    A.心理学科には、授業科目そのものにスポーツ心理学と銘打ったものはありません。ただし、心理学科には、本学ハンドボール部の心理的成長過程についての研究を行っている教員もいます。また、ゼミ生の中には、自分自身が所属している部活動をフィールドとして、「あがり」現象の研究やチームの人間関係、バーンアウトの研究に取り組んでいる者もいます。スポーツ心理学という分野は応用心理学の一種であり、スポーツ競技に関する人間行動と心理に関する研究を行う分野です。そこでは心理学の研究手法がそのまま生かされていますので、本学の心理学科で心理学の研究手法を学ぶことによって、卒業研究等でスポーツ心理学的な研究を行っていくことは十分に可能です。いずれにしても、まずは基礎的な心理学の知識や研究手法を身につけてからそのような分野の勉強をしていくのが良いと思われます。