研究インターンシップとは?
産業界と大学が協力して実施する長期・有給・ジョブ型のインターンシップ制度で、一般的には「ジョブ型研究インターンシップ」と呼びます。
制度の特徴
- 長期(2ヶ月以上)・有給(有給が前提)・ジョブ型(ジョブ型で選考・実施)のインターンシップ
- 正規の教育課程として実施(大学院の単位として認定される等)
- インターンシップ評価が採用・就職に活用される(研修参加後「評価書」・「評価証明書」が企業側から発行され、それが利用可)
参加するメリット
1 給与と単位認定が得られる
・給与支払が前提となり、ジョブディスクリプション(以降JDと言う)に記載され、労働条件も契約にて定められます。
・日本学術振興会やその他研究支援金と併用して収入を得ることが可能です。
・正課の教育課程となり、インターンシップ終了後に単位認定が可能です。
2 先端的な研究プロジェクトや実践的な業務を体験できる
・学生―企業間で雇用契約を締結することで、秘匿情報の取り扱いや施設・情報の利用権限などを厳密に定めることができ、社員として業務に関わることができます。
3 自らの専門性やスキルが産業界でどう役に立つのか体験できる
・普段の学習活動、研究活動で身につけた知識や技能等について、何がどう活用できるのかを学び、自身の強みの発見、専門分野に関する新たな側面に気づきを得て、これからの研究活動やキャリアに活かせます。
4 チームで仕事を進める実践力を養成できる
・企業や研究機関での多くの業務は異分野の研究者や他の職種とのコミュニケーションをしながら進んでいくチームワークです。博士課程の後に民間企業への就職を考える方だけでなく、教員を目指す方にも役に立ちます。
研究インターンシップ募集企業
研究インターンシップ募集企業は、ジョブ型研究インターンシップ推進協議会の参画企業です。
受講方法について
1 指導教員との事前相談
受講を希望する場合は、まず指導教員に相談し、「学習計画」および「研究計画」等に支障がないことを確認し、指導教員より承認が得られた場合、受講することを認めます。
2 システムに登録
指導教員に受講が認められた場合、キャリア支援課に受講の意向を伝え、ジョブ型研究インターンシップ推進協議会専用システムのURLの提供を受け、必要な情報を利用登録してください。また、毎月初めにジョブ型研究インターンシップ事務局(以下「事務局」と言う)により開催される説明会にも参加してください。
3 その後の流れ
①入力された学生情報を企業が閲覧し、応募オファーが学生宛に送付。
②企業が作成したJDを確認し、応募を検討。
③応募企業が決定した場合、システムから応募。
④企業から、キャリア支援課宛に応募についての承認の可否について通知が届くので、結果を学生に通知。
⑤承認が「可」の場合、書類を提出する流れに移りますが、その詳細は別途お知らせ。
⑥マッチングした企業と各種契約書を締結した後、約2ヶ月間のインターンシップに参加。
⑦インターン終了後、インターンシップの評価として、「評価書(業績評価部分)」を企業から受取り、キャリア支援課に提出。
⑧企業からキャリア支援課宛に「評価書(能力評価部分)」と「評価証明書」が届くので、学生から提出を受けた「評価書(業績評価部分)」と併せて指導教員に提供。
⑨3種類の書類が指導教員の手元に揃った時点で学生と事後面談を行い、実施したインターンシップについて評価。
⑩指導教員の評価を基に単位認定を実施。
用語の説明
1 (専用)システム
ジョブ型研究インターンシップ推進協議会が準備したジョブ型研究インターンシップ専用のマッチングシステム。
2 学生支援者
学生が参加するうえで説明、相談、応募許可を担当する者の総称(本学ではキャリア支援課)。
3 応募許可承認者
システムから学生が応募する際、システムから応募許可を出す者(本学では指導教員)。
4 ジョブディスクリプション(JD)
企業毎のインターンシップ募集要項。
5 アカリク
ジョブ型研究インターンシップを実施する際、企業とのマッチングを支援する機関としてこの制度に参画している株式会社アカリクのことを指す。
6 ガイドライン
ガイドラインとは、文部科学省「ジョブ型研究インターンシップ(先行的・施工的取組)実施方針(ガイドライン)(案)」のことを指します。
ジョブ型研究インターンシップ(先行的・試行的取組)実施方針(ガイドライン)
参考
研究インターンシップのQ&A
Q1:受講したいのですが指導教員から許可が降りませんでした。その場合の受講はどうなりますか?
→A1:指導教員から許可が得られない場合は、受講できません。必要に応じて「学習計画」や「研究計画」に無理なところがないか確認しましょう。
Q2:選考を受けた後の辞退は可能ですか?
→A2:研究インターンシップでは、JDに業務内容が明記されており、従事する業務を確認した上での応募となる他、応募前の交流(オープンドア)・アカリク事務局への相談・JDに関して企業への質問も可能なため、インターンシップ参加意欲が十分に高い状態での応募となりますので、原則辞退は出来ません。但し、選考において自身の希望と乖離していた場合には辞退が認められます。その際は、最終選考実施日から1営業日以内に選考を行った企業に辞退連絡をしてください。
Q3:選考を受けたのですが、選考結果がどのように確認できますか?
→A3:マッチング成立、不成立、いずれの場合もシステムから、学生および学生支援者のメールアドレス宛に通知されます。不成立の場合、受入不可の理由について結果通知メールで確認できます。成立の場合は、学生から企業に応諾の意思を速やかにシステム外(メール等)で伝えるようにして下さい。
Q4:留学生ですが受講は可能ですか?
→A4:在留資格「留学」を持っている留学生は、受講可能です。但し、事前に出入国在留管理庁から資格外活動許可(個別許可)を得る必要があります。審査に時間を要するため、概ねインターンシップ開始1ヶ月前には申請しましょう。
参考:文部科学省「ジョブ型研究インターンシップ(先行的・施工的取組)実施方針(ガイドライン)(案)」P22より
Q5:学生と企業間で締結する契約にはどんなものがありますか?
→A5:企業の手続きに従い、企業・学生間で直接、雇用契約を締結します。また、使用者たる企業が、労働基準関連法令上の義務を負うため、労働法令に基づき「労働条件通知書」を作成するほか、秘密保持、知的財産の取り扱い、成果公表の取り扱いの項目についても企業・学生間で契約又は確認を行います。