2023年8月31日

  • 在学生

大学院 経営情報学研究科 経営学専攻 修士課程 1年 塚本卓也さん

塚本さんメイン

「ジョイント・ディグリー・プログラム」制度で、“経営の分かる技術者”を目指す

  • 『ジョイント・ディグリー・プログラム』とは、大学院 工学研究科・応用生物学研究科博士前期課程において、工学・応用生物学の専門知識を修めると共に、経営情報学研究科 経営学専攻で経営学(MBA)を修得し、『技術と経営の両輪を備えた経営人材』を育成することを目的として設けられたプログラムです。
  • 本プログラムは、工学研究科博士前期課程(修士課程)または応用生物学研究科博士前期課程の合格者を対象とし、合格者には、説明会が実施され、試験に応募した者の中から選考の上、プログラム登録者とします。

プロフィール

塚本 卓也(ツカモト タクヤ)さん。大学院 経営情報学研究科 経営学専攻 修士課程1年。愛知県立津島高等学校出身。学部4年間は工学部 応用化学科に在籍、卒業後は、大学院 工学研究科 応用化学専攻に進学し工学修士(ME)を修得。現在は『ジョイント・ディグリー・プログラム』制度を利用し、大学院 経営情報学研究科 経営学専攻で経営学修士(MBA)の学位修得を目指している。

趣味は温泉巡り、サウナ、映画鑑賞、ショッピング、水泳、ラテアート。水泳は小学生の頃から続けており、今は趣味の一つとして、大学のプールで泳いでいる。

学部4年間は応用化学を学ぶ

塚本さんお話中

「高校生の頃から化粧品や薬品の開発職に興味があり、大学進学を考える上で、化学や薬学を学べる総合大学として中部大学を知りました。学部学科を迷いましたが、より自分の夢に近づくことができそうな工学部 応用化学科を志望しました。学部3年次からは幅上茂樹教授(応用化学科)の研究室に所属し、従来なら廃棄されるエビ・カニなど甲殻類の殻をベースにした新規材料を作成し、金属吸着剤として利用する研究に取り組んでいました。一時期は高校の理科の教師になることを考え、教職課程を取りましたが、より研究を深めるべく、大学院の工学研究科 応用化学専攻へ進学しました」

工学研究科は「持続社会創成教育プログラム」で幅広い知識を身に付ける

塚本さん持続社会創生教育プログラム
持続社会創成教育科目「地球から地域を視る」でドローンの操作を学ぶ塚本さん(右端)

「大学院進学時に『持続社会創成教育プログラム(PEPS)』を選択し、応用化学専攻の専門科目の他に、『持続社会創成教育科目』として、これからの社会人に必須のSDGsやAI・データサイエンスの基礎、英語スキル科目などを学びました。これにより、高い専門性と幅広い知識(基礎力)を身に付けることができます。

この教育プログラムは、特定の課題について研究成果の達成度を1年ごとに認定し、2年分の成果物をポートフォリオにまとめて修了認定となります。また、2年次には、それまでの研究成果を発表する『PEPS研究交流会』が開催されます。大学院すべての研究科から持続社会創成教育プログラムを学ぶ学生が集まるため、異分野間での研究を通した交流・情報交換の機会が得られます。私は自身の研究『キトサンを含む3成分ハイブリッドIPN構造ゲルの合成』についての発表を行い、学長から『持続社会創成教育プログラム研究発表優秀賞』をいただきました」

経営学修士の学位修得も目指す

「応用化学専攻の博士前期課程在籍中に『ジョイント・ディグリー・プログラム』制度で、経営情報学研究科 経営学専攻の基礎科目を履修しました。このプログラムは工学研究科 博士前期課程在籍中に経営学専攻の学びを先取りで修得することで、工学修士(ME)と経営学修士(MBA)の2つの学位を3年間で取得できるというものです。

私が経営学という今までと異なる分野を学ぶことにした理由は、課題に臨機応変に対応できる幅広い視野を持つ人物になりたかったためです。2つの学位を持つことで、今後、自分の可能性を最大限に引き出して、組織の一員として働くことができるのではないかと考えています」

経営学専攻での学修内容

塚本さん勉強中

「経営学専攻では、基礎科目として経営政策、会計管理、マーケティング、人的資源論、生産管理などを学びます。経営には明確な正解がないので、組織を導くリーダーは対立する意見や価値観をどのようにまとめていく必要があるか、ある企業の問題を事例にして、その問題を解決するまでのプロセスを調べて発表するといった実践的な授業もあります。

現在は森岡孝文教授(経営学専攻)の研究室に所属し、『経営政策』や『中小企業論』などを学んでいます。企業が発展していくためには、リスクを避けるためのプロセスをいくつか用意する必要があります。経営がもたらす結果とその対応策について理解を深めることは、今後、組織の一員として働く際に役立つと思います。

『ジョイント・ディグリー・プログラム』制度を利用することで単位修得も変わります。経営学専攻の修了要件は40単位以上で、私の場合、応用化学専攻在籍時に先行して基礎科目14単位を修得したので、経営学専攻入学後に残りの専門科目26単位を修得する必要がありました。そのうち6単位分は工学研究科で修得した単位が経営学専攻の修了要件単位に換算できたため、あと20単位必要となります。7月に修士論文研究計画表を作成し、現在は、秋にある中間報告に向けて論文を作成しています」

組織を牽引していく人物になりたい

塚本さんプロフィール

「『ジョイント・ディグリー・プログラム』により、経営学専攻は1年で終え、2024年3月に修了予定です。4月には就職のため東京へ引っ越すので、新生活に向けて少しずつ身の回りを整えていきたいです。工学修士(ME)と経営学修士(MBA)の学びで得た経験を糧に、いずれはリーダーやマネージャーなど、組織を牽引していく人物になりたいです」

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