2023年6月12日、応用生物学部の大場裕一(おおばゆういち)教授は、現代芸術家の赤松音呂(あかまつねろ)氏と共同でアルス・エレクトロニカ賞(Prix Ars Electronica)の人工知能 & ライフアート部門(Artificial Intelligence & Life Art)で栄誉賞(Honorary Mention)を受賞しました。
アルス・エレクトロニカは、オーストリアのリンツで開催される芸術・先端技術・文化の祭典で、メディアアートに関する世界的なイベントです。受賞作品のタイトルは「およそ芸術とはホタルとともに始まった(Perhaps, art begins with the fireflies)」。1億年前の白亜紀に地球上に現れたホタルの発光酵素(ルシフェラーゼ)を、祖先遺伝子復元という計算科学手法により復元し、これをインスタレーション作品に組み込みました。現在のホタルは、緑色、黄緑色、黄色などさまざまですが、1億年前のホタルは最も深い緑色でした。この発光反応を実際に再現したものが、シリコンオイルを満たした2メートルのパイプの中を光の滴となってゆっくりと沈降します。
受賞名:
アルス・エレクトロニカ賞 Prix Ars Electronica
受賞者:
赤松音呂・大場裕一 Nelo Akamatsu & Yuichi Oba 受賞作品:「およそ芸術とはホタルとともに始まった」 Perhaps, art begins with the fireflies