藤岡氏あいさつ

藤岡 知夫氏 ごあいさつ

私は、戦後すぐより蝶に興味を持ち、ひたすら野山を駆けめぐって蝶の収集を続けてまいりました。およそ60年を超える収集により、日本産の蝶コレクションは充実したものになりました。またその間、日本の高度成長による環境の変化もあって、減少や絶滅を余儀なくされた種類の標本もかなり集積することができました。その結果、標本箱約1800箱、総計約29万頭からなるコレクションとなり、日本産の蝶のコレクションとしては日本一の規模を誇るものだと自負しております。

このたび、私のコレクションが中部大学に移管されることとなり、一時はこのコレクションの行方があれこれ取り沙汰されたこともありましたが、終の棲家を得ることができたと安堵しております。

日本産の蝶の完全な姿を世に残したのみならず、種の分化論において各個の種に分化する過程を連続的に例示したものであり、科学の発展のために藤岡コレクションが有効活用されることを願っております。

藤岡 知夫

略歴

慶応義塾大学大学院工学研究科博士課程修了
工学博士・専攻:レーザー工学、レーザー物理学

慶応義塾大学工学部教授、東海大学開発研究所教授、同大理学部物理学科教授を経て2000年に財団法人応用光学研究所 理事長就任。
2015年に日本蝶類研究所株式会社 代表取締役。この間、日本産の蝶類の研究および採集とともに展翅標本資料とする集積活動を続ける。

著書:『光・量子エレクトロニクス』オーム社/1991年『日本産蝶類および世界近縁種大図鑑』出版芸術社/1997年 他多数。

藤岡 知夫氏

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