生物機能のメカニズムを分子レベルで明らかにし、
実際に利活用する研究を推進。
近年、各専門分野だけでなく、異分野を融合した研究にも高いニーズがあります。本学科では、異なる専門分野の研究者間の共同研究を積極的に推進しています。
01学科の概要
01学科の概要
卒業までに何が得られるの?
[学びのポイント]

POINT 1
学部共通科目から学科専門科目へ段階的に学びを深めていき、バイオサイエンスの基盤技術を修得。

POINT 2
1年次から実験科目を実施し、理論とともに実験スキルを磨き思考力や判断力を養う。

POINT 3
最先端の機器類を活用して行う卒業研究をとおして、社会課題を解決する能力を培う。
就職・キャリアデータ
取得が期待される資格
- ●高等学校教諭一種免許状(理科)
- ●高等学校教諭一種免許状(農業)
- ●食品衛生管理者
- ●食品衛生監視員
- ○甲種危険物取扱者
- ★毒物劇物取扱責任者
- ◎技術士補「生物工学部門」および「環境部門」
- ◎放射線取扱主任者
- ◎公害防止管理者
- ◎実験動物技術者
- ◎医用質量分析認定士
- ◎バイオ技術者
- ◎食品微生物検査技士
●は所定の単位を修得後に資格の取得が可能なもの。
★は所定の単位を修得後に資格の取得が可能なもの(都道府県の規程による)。
〇は受験(受検)資格の取得が可能なもの。
◎はその他、各学部・学科に関連する資格(受験資格を要しないもの)。
想定される主な進路
就職率 100%(就職者数 / 就職希望者数)
企業
- アイセロ
- 愛知県薬剤師会
- アドバンテック
- アピ
- 天野エンザイム
- 伊藤園
- 太田油脂
- オリザ油化
- カネ美食品
- キーコーヒー
- 岐阜県公衆衛生検査センター
- キユーピー
- 九鬼産業
- 佐藤食品工業
- 敷島製パン
- シーシーアイ
- 資生堂
- 寿がきや食品
- タカラ食品
- タニタ
- 中部薬品(V・drug)
- ツキオカフィルム製薬
- 東亞合成
- 東海分析化学研究所
- 中北薬品
- 浜乙女 バローホール
- ディングス
- 坂角総本舖
- 東山フイルム
- 藤吉工業
- Mizkan Holdings
- 山崎製パン
- 両口屋是清
官公庁
- 厚生労働省
- 愛知県警察本部
- 愛知県高等学校教員
- 岐阜県庁
進学
- 中部大学大学院
- 岐阜大学大学院
- 名古屋大学大学院
- 奈良先端科学技術大学院大学 ほか

STUDENT’S VOICE
学生の声

がん細胞を直接攻撃でき、なおかつ副作用の少ない治療法の実現を目指して。
がん治療に興味があり、製薬会社の研究職に就くことを目指しています。そのため堤内先生の研究室に所属したいと考え、3年次から研究手技を磨いてきました。現在取り組んでいるのは、酸化鉄ナノ粒子に抗体を結合させたものを体内に注入し、がん細胞を直接攻撃する治療法の研究です。酸化鉄は体に害が少ない一方で、体内の免疫系に異物と認識されて捕らえられたり、分解されたりしてしまい、がん細胞まで届かないという難点があります。先行研究を参考にしながら、抗体をペプチドに変えることで解決できないかと模索して評価を重ねている段階のため、大学院に進学しこの研究を続けようと決めました。研究目的に合わせて実験器具を手作りする堤内先生からは学ぶことが多く、研究者としての姿勢も手本にしています。
TEACHER’S VOICE
先生の声

多彩な切り口から興味のある分野へ導き、バイオ・化学産業で求められる能力を養成。
石田 康行 教授 ISHIDA Yasuyuki
農学や工学など多様な背景を持つ教員たちのもと、実に多彩な切り口からバイオ・化学が学べ、専門家に必要なスキルが身につけられます。漠然とこの分野の学びに興味がある人にとっても「これだ!」と思える分野を見つけられる環境です。世界でオンリーワンの先進的なテーマに取り組む卒業研究をとおして、「ものの考え方」も養えます。
02科目・カリキュラム
- 紹介しているカリキュラムは、2024年度の内容です。
- 全学共通教育科目は除きます。
有機化学、微生物学、分子生物学などのバイオサイエンスの基礎となる科目を学びます。また、化学やバイオの基礎を身につけるための実験を行います。
学科専門教育科目
学部基礎科目 |
基礎数学 基礎化学 基礎生物学 基礎地学 無機化学 有機化学Ⅰ 有機化学Ⅱ 微生物学Ⅰ 生物化学Ⅰ 分子生物学Ⅰ 分析化学 推計学入門 基礎生物学・基礎化学実験 分析化学実験 |
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学科専門科目 |
バイオの世界 |
関連科目 |
環境問題入門 |
微生物や動植物に関するバイオサイエンス関連科目、バイオテクノロジー修得のための遺伝子工学などを学びます。実験では、種々の生体化学物質を扱います。
学科専門教育科目
学部基礎科目 |
有機化学Ⅲ 微生物学Ⅱ 生物化学Ⅱ 分子生物学Ⅱ 細胞生物学 機器分析化学 物理化学 応用微生物学 科学ジャーナル講読 有機化学実験 微生物学実験 食品化学基礎実験 生物化学実験A 生物化学実験B |
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学科専門科目 |
バイオ産業リスク予防学 生物情報リテラシー 天然物化学 生物有機化学 遺伝子工学 農学概論 |
関連科目 |
食品化学Ⅰ 食品化学Ⅱ 食品分析学 環境化学 |
動物・植物細胞工学、バイオインフォマティクスなどのより専門的な科目を学びます。また、バイオ技術と理論を身につけるための多くの実験を行います。
学科専門教育科目
学部基礎科目 |
基礎物理学 基礎物理学・基礎地学実験 |
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学科専門科目 |
分子生理学 プログラミング 動物細胞工学 植物細胞工学 応用タンパク質科学 バイオインフォマティクス 生体防御学 ケミカルバイオロジー インターンシップA インターンシップB インターンシップC 微生物生態学 天然物化学実験 分子生物学実験 応用微生物学実験 遺伝子工学実験 応用生物化学A 応用生物化学B |
関連科目 |
食品衛生学 |
卒業研究をとおしてバイオテクノロジーの高度なスキルを身につけ、バイオサイエンスの理解をより深めます。研究成果を卒業論文としてまとめ、発表します。
学科専門教育科目
学部基礎科目 |
生物倫理学 |
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学科専門科目 |
卒業研究 |
関連科目 |
地球環境学 食品機能学 食料資源流通学 環境動物学 自然保護論 |
学ぶ科目の例
03PICK UP
社会的ニーズが高いバイオ産業で活躍する人材を育成
化学と生命情報科学を基礎として微生物、動物、植物のバイオの教育・研究を深める。
応用生物化学科の教育と研究分野
発酵や醸造、医薬品の開発など、私たちの生活は、さまざまな“生物機能”を利用することで豊かになってきました。応用生物化学科では、“最新化学技術”と“最新バイオ技術”を使った研究を行い、生物機能の利活用を目指すバイオのエキスパートを育てる教育・研究を行っています。




シークワーサーから抽出した成分の機能解析
禹 済泰研究室では、微生物や植物、キノコ、生薬の天然素材から、人の健康に役立つ“生理活性物質”を探索し、その作用やメカニズムを分子・細胞・個体レベルで解析しています。
シークワーサーに含まれる成分「ノビレチン」を独自技術で高濃度抽出し、機能解析を行った結果、肝機能や排尿改善、美白、がんの転移抑制などの効果が示され、製薬、化粧品メーカーにも注目されています。また、産地である沖縄県の地域振興にも貢献しており、さらなる機能の解明が期待されています。

高度分析機器を活用して生体成分を分析
質量分析装置(写真)や核磁気共鳴装置などを備えており、生体成分の高感度、高精度分析に活用されています。また、走査型電子顕微鏡、透過型電子顕微鏡、蛍光顕微鏡などを用いた解析、次世代シーケンサーを用いた遺伝子レベルの解析を行っています。