専攻紹介

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    食品栄養科学専攻主任からのメッセージ

    下村吉治
    食品栄養科学科食品栄養科学専攻
    専攻主任 下村 吉治

    医食同源と言われるように、人の健康の維持増進に果たす食の役割は極めて大きいと言えます。人の健康と関係する最近のトピックスとして、「体づくり」、「腸内環境の改善」、「体内の過酸化予防」などが挙げられますが、これらはいずれも食によって大きく影響を受け、健康の維持増進に直結しています。特に、超高齢社会の日本ではこれらの重要性は高く、単に人の健康増進ばかりでなく、企業からビジネスとしても高い関心が寄せられています。

    このような社会の背景を受けて、食品栄養科学専攻では、これらの使命に資する「食のバイオサイエンスの専門家」を養成することを目的としています。最新のバイオサイエンスの正しい知識を学び、食品の加工製造、健康に関わる食品の機能や栄養、それらに伴うさまざまな生命現象を理解します。その中味としては、バイオの基盤となる科目群(有機化学、食品機能学、分子生物学など)をまず徹底的に学びます。その上で食品の特性や機能、加工理論に基づいた品質や成分変化、体内摂取後の栄養素の代謝などを学ぶ科目群(食品化学、食品製造学、栄養生化学など)に学習を進めます。同時にそれらを構成する成分の精密な分析方法や品質管理、安全性などに関する専門科目群にも取り組みます。また広く食品産業で活躍するために必要なスキル(技能)を習得するための豊富な実験・実習科目(分析化学実験、食品栄養・機能学実験、微生物学実験、食品製造加工実習など)を少人数教育により履修します。こうして本専攻コースを履修した暁には広範囲にわたる「食品業界」に役立ち、その将来を担う人材として巣立っていきます。

    なお、中部大学は、「食の6次産業化プロデューサー」(通称:「食Pro.」)の「育成プログラムの教育機関として認証を受けました。2016年4月より、食品栄養科学専攻では、「食Pro.」の資格を取得できる「育成プログラム」をスタートさせています。これは「食の6次産業化」を担う人材の認定、育成、キャリア・アップを支援する検定制度で、内閣府の支援で始まったキャリア段位制度です。これにより将来、農林漁業・食品関連の仕事に就くためのスキル・アップ、就職でのチャンスの拡大などが期待されます。

    どんなことを学ぶの?