線状構造物の耐震性評価と補強対策に関する研究
地盤防災部門では、巨大地震が迫る東海地域において「水道管」や「堤防」といった線状構造物の液状化を含む耐震性評価により危険個所の特定化と補強対策法について研究を行っています。線状構造物は、点状の構造物とは異なり、一部の損傷によって遮断されたり、他の損傷箇所が隣に影響したりといった特殊な問題を抱えています。水道管や堤防は都市機能を支えるライフラインとしてみることができるとともに、両者が線状かつ延長が長いこと、公共性の高い構造物であることを考えると産官学と携わりながら研究を進めることが必要です。杉井俊夫教授は地盤の液状化に関する基礎的実験、河川堤防や地山斜面の安定性評価について研究成果を挙げています。余川弘至准教授は、土木構造物のみならず、ビルや建物などを支える杭、崖の崩落を防止するための擁壁、宅地の液状化対策などで成果を挙げています。