このたび、第80回日本栄養・食糧学会大会において田中守研究室(応用生物学部 食品栄養科学科 管理栄養科学専攻准教授)の博士前期課程2年の山口響生さんが「トピックス賞」を受賞しました。
発表者:山口響生・太田鈴乃・川瀬結南・渋沢菫・長瀬紗来・高橋秀明・藤井匡・栃尾巧・ 田中守 (食品栄養科学科准教授)
タイトル:高食塩摂取による食物アレルギー症状増悪とプレバイオティクス介入効果


本賞は、日本栄養・食糧学会が、話題性や実用性の高い研究成果を広く社会に発信することを通じて、今後より一層の社会貢献を図ることを目的として設けられたものです。
受賞研究のテーマは「高食塩摂取による食物アレルギー症状増悪とプレバイオティクス介入効果」であり、高食塩摂取による食物アレルギー症状の悪化機構と、その予防法としてのプレバイオティクスの有用性について検討されました。
本研究では、高食塩摂取により腸内細菌叢の変化や短鎖脂肪酸の低下、さらに免疫調節に関わるサイトカインの減少が認められ、腸内環境と免疫機能の変化が食物アレルギー症状の悪化に関与する可能性が示されました。一方、プレバイオティクスであるケストースの摂取により、腸内細菌叢や腸内代謝産物の改善に加え、糞便中の腸管防御関連マーカーの増加が認められました。これにより、ケストースが腸内環境および免疫応答に働きかけ、高食塩摂取による食物アレルギー症状の悪化を和らげる可能性が示唆されました。
山口さんは、昨年9月の第72回日本栄養改善学会学術総会における若手学会発表賞に続き、学会賞受賞は今回で2度目となります。また、田中研究室としても2年連続のトピックス賞受賞となりました。
本研究は、田中研究室を中心に、藤田医科大学、名古屋学芸大学との共同研究により得られた成果です。
名誉ある本賞の受賞、誠におめでとうございます。