第44回創発セミナー「1000テスラ超強磁場による化学的カタストロフィー」

日時: 2026年2月6日(金) 午後3時30分~午後5時00分
場所: 中部大学Career hub B (クリエイティブ・ラボB)*不言実行館5階
Zoom配信
講師: 松田 康弘 (東京大学物性研究所 教授、専門:固体物理)
概要:磁場は磁石から発せられ、いくつかの物質に目に見えない力を及ぼします。固体中の電子は磁場によって力を受けるため、固体物理や材料開発の研究において磁場は重要です。例えば、ノーベル物理学賞を受賞した量子ホール効果は強磁場中で発見され、先進高温超伝導線材の開発においては強磁場環境が必要です。もっとも、自然界の安定性の目安となる室温の熱エネルギーと比較して、人工的につくる磁場が電子にあたえるエネルギー変化は一般に小さく、摂動的(微小とみなせる範囲)です。講演題目にある化学的カタストロフィーとは、原子間の化学結合の破壊を意味しており、1000テスラ(地磁気の1000万倍程度:世界最強の人工磁場の領域)の超強磁場になると、固体中の化学結合に磁場の効果が及び、結晶構造も変化するような非摂動的効果(本質的変化)が期待されます。このような超強磁場の研究は最近急速に発展しており、2023年から大型研究プロジェクト(学術変革領域研究(A) 23A201: 1000テスラ科学)が進行中です。本講演では、磁場に関する基本的な事柄からはじめ、磁場発生技術、および、最近の研究成果についてご紹介したいと思います。
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<問合先>
中部大学創発学術院
chubu-cuaes@fsc.chubu.ac.jp