ミッション達成のための具体的目標

ミッションを達成するための2019年度から2022年度の具体的目標

お知らせ

    研究所のミッションを達成するために、具体的には、2019年度~2021年度までの3年計画で、SDGs達成に関わる共通課題テーマ「持続可能な観光」のもとでプロジェクトを募集し、運営委員会において研究プロジェクト(以下PJT)を採択してSDGs達成に寄与すべく地域貢献型の研究を推進してきた。

    各PJTは、国際人間学研究科所属教員・海外の研究者・大学院生・学部生・CAAC生・地域住民等、様々な立場のメンバーによって構成され、特に学生らにとってはOJT的に研究推進過程を体験するものとなっている。また、自治体や海外の大学等とも協働しながら、ローカルかつグローバルな共生社会実現に寄与する研究成果を目指している。

    2019年度は、各PJTが研究対象フィールドとする地域の観光事情の現状を探った。2020年度は、その研究成果を踏まえ、世界持続可能観光協議会(GSTC)が認定した世界的な認証プログラムの指標(GST-Criteria)や等とSDGsの指標との整合性なども睨みながら、各地の具体的な観光資源の現状の追加調査を踏まえ、その現状とJSTS-Dの関係を明らかすることを目標に掲げた。

    しかし、2020年度はCovid 19の影響によりフィールド調査がほぼ不可能だったため、3年計画を4年計画に変更し、2021年度は2020年度に予定していた上記活動に自然災害やパンデミックにも耐えうる「持続可能な観光」という視点を加えた研究活動を行うことを目標とする。研究成果は、年度末に予定しているシンポジウム「持続可能な観光2021年度」において発表し、その記録は、報告書として刊行し、広く公表する。合わせて、所員の外部資金獲得に向けて奨励・支援活動を実施する。

    最終年度となる2022年度は、これまでのフィールド調査や文献調査から得た研究結果を分析し、SDGsの目標8「持続可能な経済成長と雇用」、とりわけターゲット8.9「2030年までに、雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業を促進するための政策を立案し実施する」に寄与できる形にまとめることを目標とする。年度末には、(可能であれば国際ESD/SDGsセンターと連携して)中部ESD拠点の対象地域である伊勢三河生命流域圏を中心とした(しかしこれに限定されない地域の)伝統文化、食の文化等によるインバウンド戦略を考える国際シンポジウムを開催し、その場において各PJTの研究フィールドの地域社会や経済を支える持続可能な観光推進に関する有益な提言を地域住民、関係自治体・機関等に行う。その成果は、報告書『持続可能な観光2022年度』として刊行して広く世に問うことで研究所のミッションを遂行する。