「持続可能な観光」プロジェクト群

「持続可能な観光」プロジェクト(PJT)群:2021年度の活動計画とPJTメンバー

お知らせ

    1.東濃地方の地芝居等文化資源記録保存PJTは、資料収集とデジタル化の作業、関係者への聞き取り調査、撮影、資料の記録作成などの活動、および資料の評価やタイムライン上への位置付けなどの研究を推進する。データ化された東濃地方の地芝居の資料を蓄積・公表・利活用し、地芝居という文化資源の維持に貢献し、かつ国の内外に対する観光資源としての側面にも光を当て、持続的に守っていくための方策を検討する。

    PJTメンバー:永田典子・嘉原優子・柳谷啓子・大学院生・学部生

    2.飛騨高山の歴史観光都市としての伝統を支える人々が暮らす社会空間研究PJTは、今年度は岐阜県高山市のコロナ禍の影響に焦点をあてる。具体的には、歴文化観光地域における観光イベントや観光施設・宿泊施設の感染防止対策等を調査する。また、オンラインでの情報発信やネット通販に活路を見いだすなど、新たな取り組みに関する調査を行う。現在、感染防止対策として甲府市を中心とした「山梨モデル」が高い評価を受けており、高山市との比較も進める。

    PJTメンバー:末田智樹・林泰正(特別研究員)・学部生

    3.自律型移動ロボットによる稚内市の地域情報資源収集・蓄積・提供システム構築PJTは、前年度の研究を発展させ、現地で得たデータをもとに地域情報デジタルアーカイブの持続可能かつ包括的利活用について調査研究を行う予定である。具体的には、地域情報デジタルアーカイブの調査と観光・教育を含む地域包括的システムの検討および、実験地域を愛知・岐阜に拡張することによる追加調査である。PJT期限終了後の継続資金として、外部競争的研究費申請予定。また、地域情報デジタルアーカイブは昨今のコロナ禍を受けて「コロナで消えていく地域情報」について調査・記録方法の検討を進めている。

    PJTメンバー:柊和佑・柳谷啓子・石橋豊之・三河正彦(筑波大学)・大学院生・学部生

    4.春日井市姉妹都市ケローナ(カナダ)におけるワイン・ハスカップ観光PJTでは、前年度は、コロナ禍の緊急事態宣言の発出により、春日井市とケロウナの姉妹都市交流40周年事業はすべて延期となり、朝宮公園隣接のふれあい緑道に姉妹都市交流記念モニュメント(宇宙の女神像:ゲイツ・マース作)を設置する計画も延期となった。今年度もコロナ収束次第で活動は未定だが、前年度の計画を遂行するため、引き続き、40周年記念事業とケロウナハスカップの商品開発や姉妹都市ケロウナ紹介、広報活動を広げること計画・実施の予定。

    PJTメンバー:羽後静子・根岸晴夫(応用生物学部)CAAC生

    5.オルタナティブ・ツーリズム研究PJTでは、オルタナティブ・ツーリズムの概念についての理論研究を行いながら、地域に根ざした、気づかれなかった観光資源の発掘の様相について研究を進める。特に「マイクロツーリズム」「ワーケイション」をはじめとした、コロナ禍下において意味のあるニューツーリズムのあり方について探究したい。なおこのような要請はアジア各地でも見られるため、本学提携校のある中国・内モンゴルや、マレーシア・ペナン島における動向について文献研究を進める。

    PJTメンバー:財部香枝・渋谷鎮明・Bao Hongxia(IMU)・Diana Binti Mohamad(USM)・大学院生

    ※年度末には、成果報告を兼ねたシンポジウム「持続可能な観光2021年度」を開催し、その記録等をまとめて成果報告書を刊行して公表する予定。