2025年2月10日

  • 在学生

人文学部 歴史地理学科 3年 北山瑞姫さん

北山さんメイン

音楽祭実行委員長を務め、音楽系クラブの心を一つに

プロフィール

北山瑞姫(キタヤマ ミズキ)さん。人文学部 歴史地理学科 3年。中部大学第一高等学校出身。大学では地理歴史科の高校教員を目指して教職課程を履修している。課外活動では音楽系クラブの一つである管弦楽団に所属しており、コントラバス担当。昨年12月に行われた「2024 第20回 中部大学音楽祭」では音楽祭実行委員長を務め、公演を無事成功に導いた。

趣味はK-POPダンスの完コピ。特技はコントラバス、長唄三味線の演奏。小学4年生でクラブ活動を決める際に「ダンスクラブ」に入部するつもりが人気が集中していたため、「長唄三味線クラブ」を選択。その後、祖父の勧めで本格的に長唄三味線教室に通い、大学1年生まで続けていた。コントラバスとの出会いは中学1年生で、先輩が演奏する姿を見て楽器にひとめぼれ。

中部大学を選んだ理由

北山さんお話し中

「中部大学の併設校である中部大学第一高校の普通科 一貫コースに通っていたため、中部大学を見学する機会は多くありました。さまざまな学部がある総合大学で、個性豊かな学生がのびのびと大学生活を楽しんでいる様子を見て、自分の性格にマッチしていると思い、中部大学に進学しました。高校3年次には中部大学の授業を先取りで履修し単位を修得できる『高大連携の科目等履修制度』も利用しました。

歴史地理学科を志望した理由は、社会科の教員になりたかったからです。小学生の頃から『長唄三味線』を習っていたこともあり、普段から歴史に親しみを持っていました。その後、高校時代に出会った日本史の先生が、とても面白い授業をしてくださったこともあり、暗記科目と言われる社会科ですが、“誰もが楽しく好きになる授業”を自分もやってみたいと思うようになりました」

学科での勉強内容

北山さん授業の教材
『史料講読基礎B』で読み解く『くずし字』

「学科での学習内容は、歴史と地理を関連させた講義が中心です。科学史、中国史、経営史、地理情報史、中世史など幅広い分野の専門の先生がいらっしゃることも特徴です。
地理科目『地域と情報』では地理情報システム(GIS)を用いて、震災の被害状況や避難ルートなどを地理情報と照らし合わせて分析します。他にも、犯罪の発生場所を可視化し、地域の特徴や犯罪の起こりやすい場所を予測するといった内容です。
世界史科目『ヨーロッパの歴史A』や『アジアの歴史B』は雑学を多く取り入れながら講義が展開されます。
日本史科目『史料講読基礎B』は中世期の古文書を解読します。くずし字を読むことに最初は苦戦しましたが、読めるようになると当時の人たちの言葉からその時代の状況や考え方が分かるため、とても楽しく感じます。

特に印象に残っている科目は小林博行教授(歴史地理学科)の『技術の歴史』です。この授業では、農業全書(1697年(元禄10年)に出版された日本最古の農書)に載っている農具や、海外で使用されていた機械の図などを詳しく見ていきます。道具や機械など、技術という視点から歴史や地理を学ぶことは新鮮で興味深かったです。

3年次からは中国史が専門の一谷和郎教授(歴史地理学科)の研究室に所属しており、卒業論文のテーマは『高句麗と日本における儀礼音楽の特徴』を考えています。高句麗は文化が進んでおり音楽が盛んであったこと、特に儀礼の場でよく音楽を奏でていたようです。“音楽”と“歴史”、どちらも好きな分野なので、二つを絡めた論文を書くことが今から楽しみです」

「2024 第20回 中部大学音楽祭」で実行委員長を務める

音楽祭集合写真
「2024 第20回 中部大学音楽祭」集合写真(前列中央が北山さん)
音楽祭ミニコンサート
開演前のステージ演奏の様子(右から二人目が北山さん)
音楽祭での北山さん演奏
管弦楽団の演奏(右端が北山さん)

「『中部大学音楽祭』は中部大学の音楽系クラブ(シンフォニックバンド混声合唱団マンドリンクラブ管弦楽団軽音楽部)と併設校の中部大学第一高校吹奏楽部が演奏を披露するもので、毎年冬に開催されており、2024年12月に20回目を迎えました。今回、実行委員長を務めるにあたり、“本番までみんなで助け合いながら楽しく準備を行える環境を作ろう”と決めていました。各クラブの代表者と細かくコミュニケーションを取り、会議は和やかな雰囲気で行うように努めることで、次第にチームワークが深まっていきました。

今回は節目の年の企画として、クラブの垣根を越えた“ロビーコンサート”と開演前の“ステージ演奏”を行いました。私は“ステージ演奏”に出演し、開場から開演までの間にクリスマスソングメドレーを演奏してお客様に楽しんでいただきました。この企画を実現するまでに大変だったことは、クラブごとに活動日が違うため予定が合わず、合同練習が思うようにできなかったことです。その対策として練習日の候補を1週間に複数設け、予定を合わせやすくすることで徐々に練習を重ねていきました。また、楽器によって音域(演奏できる最低音と最高音)や音色が違うため、あえて各楽器の個性を出すようにして演奏しました。ジャズや吹奏楽、管弦楽にマンドリンとジャンルが異なる中で、個性を出しつつも一つの曲を演奏することができて楽しかったです。公演後にお客様から『ロビーコンサートとステージ演奏、各楽器の音色がよく聴こえて素敵だったよ』と声をかけていただき、この企画を実現できて良かったと思いました。

実行委員長の仕事を振り返ると、中部大学第一高校の吹奏楽部に所属していた時にセクションリーダーを務めたことが役に立ったと思います。高校3年間で“より効率的な時間の使い方や練習内容を考えたり、人前に出て指示をする”といった経験を積んでおいたことが自信につながりました」

  • 併設校の中部大学第一高等学校吹奏楽部は2022年度より参加

西山伸一先生の研究室でお手伝い

西山先生ギャラリートークの様子
西山伸一教授によるギャラリートーク(2025年1月)
西山先生ギャラリートークの様子
聴講する北山さん(左から二人目)

「1年生の時に友人に誘われて西山伸一教授(人間力創成教育院教養課題教育プログラム(人文・社会リテラシー))の講演を聴講したことがきっかけで、研究室のアルバイト(お手伝い)をしています。西山先生の専門は考古学で、イラクなどの遺跡で発掘調査をされています。仕事内容は週に2~3回、授業の合間の空きコマ時間を使い、紙の写真やネガフィルムをスキャンしてデータ化するなどです。研究室での仕事は貴重な経験として学びにもなり、常に新鮮な気持ちで働いています」

部活動、教育実習、卒業論文…残りの大学生活を後悔のないように

北山さんプロフィール

「地理歴史科の高校教員になるために教職課程を履修しており、今年6月からは教育実習が始まります。教育実習では現場の先生方の指導に対して生徒がどのように取り組むかなどをよく観察し、多くの学びを得たいと思っています。4年生は部活動、教育実習、卒論と大変になっていきますが、どれも後悔のないようにやり遂げたいです。

また、昨年は春日井市交響楽団定期演奏会のお手伝いとして開演前のアナウンスを務めたり、中学校の吹奏楽クラブの指導を始めるなど多くの新しい挑戦をしました。今年も昨年同様、新しいことにチャレンジしていきたいです」

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