津田 孝範

お知らせ

    「食」のバイオサイエンス・ワールドへようこそ!
    ー甘くておいしい、そしてスパイシーな世界です
    みんなで醍醐味を味わいに来て!!ー

    食品栄養科学科
    津田 孝範

    先端バイオ研究を「食」の視点から

    今、これほど「食」について注目されている時代はないでしょう。「この食品が良い」と聞くと、あっという間に売れてしまう時代です。でもちょっと待って!本当のところはどうなのでしょう?もっと科学的に知りたくなると思います。本学科は、応用生物学部の共通の基盤である先端バイオ研究を「食」の視点から進めています。入学後は、バイオの知識をもとにして健康に関わる食品や栄養のことから、最新の化学分析方法、さらに実際に食品を作ることまでいろいろなことを学ぶことができます。このようにバイオを基盤に「食」を系統的に学ぶことができるのは中部大学をおいて他にありません。

    脂肪細胞
    脂肪細胞の写真(脂肪滴が赤色の色素で染色されている)

    「不足」から「飽食」へ・・・、メタボリックシンドローム!

    我々を取り巻く食の状況は「不足」の時代から「充足」の時代を経て「飽食」の時代である、といわれるようになり久しいですが、残念ながら「食」に代表される環境因子が大きく関わる疾病の増加は、深刻であり、早急な対策が必要であることは疑う余地はないでしょう。

    最近の生命科学の進歩により「食」の研究も大きく変わってきました。ヒト遺伝子の解明が行われ、実験動物として身近なマウスやラットの遺伝子の解明もなされてきました。最近では個々の遺伝子の違いから、例えば「太りやすい体質」、といったことも説明が可能になっています。”メタボリックシンドローム”という言葉は世間ですっかり認知されたようですが、言葉を知っただけでは何の対策にもなりません。私たちには「食」の立場からこの問題に立ち向かうことが必要とされているのです。

    「食」の先端バイオで健康問題の解決へ

    このような背景の下で私たちは、食品のもつ生理機能性を明らかにし、これを我々の健康に役立てるという、いわば「食」の先端バイオサイエンスを実践しています。身近な食品や食品因子(私たちは生理機能のある食品中の成分をこのように呼んでいます)が肥満を抑制したり、糖尿病の予防に関係したりといったことを科学的に証明するのが私の研究室の仕事で、その題材のひとつは皆さんの体にもある脂肪細胞です(上の図参照)。参加してみませんか?

    学科内や研究室では、学生諸君がいつも「楽しく」、そして「やりがいがある」実験や講義、研究に取り組んでいます。私が見るところ食品栄養科学科の学生諸君は、男女を問わず仲が良くて楽しそうです。きっと「食」のサイエンスが誰をも幸せにするからなのでしょう。実際にどのような研究を行っているのかは、研究室のホームページ上で詳細に述べていますので見てください。

    「食」の世界を満喫しよう!

    このように楽しくて、やり甲斐のある私たちの研究分野に是非とも興味を持っていただき、多彩な「食」の世界へ足を踏み入れてください。そのために充実した教育設備を持つ本学科へ入学して、名古屋近郊のすばらしい環境の中での学生生活を思う存分に満喫してほしいと思います。

    皆さんの入学をお待ちしています。

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