山本 敦

お知らせ

    我々の食生活を分析してみませんか?

    食品栄養科学科
    山本 敦

    三次元検出高速液体クロマトグラフ

    高速液体クロマトグラフー質量分析計

    食品産業の発展と問題

    我が国の生活様式の変化は、ここ数十年の間に過去の歴史に見られないような大幅な変化を遂げました。中でも食生活では、30年ほど前より急速に発展したスーパーマーケットによる流通革命が、加工食品の集中生産・広域流通を促し、全国画一的な品質・価格を実現しました。その後、核家族の増加や主婦の就業率の増進が、加工食品への依存や外食比率の増大に拍車をかけました。これを支えたのが、食品添加物の効用を十分に発揮させた食品加工技術の大幅進歩です。この間に幾つもの大きな過ち、ヒ素ミルクや油症事件で代表される食性病害を経験してきました。

    食の安心・安全を支える分析技術

    「食育」や「スローフード」といった言葉を見聞きしません?最近では、過去の反省を踏まえ、食の安心・安全が盛んに謳われています。これを担保するのが最新の分析技術です。農学系の学部としては異例なほど、中部大・応用生物学部は「分析化学」のスタッフを充実させました。我が国の分析化学研究を支援する学術団体に(社)日本分析化学会があります。本学会主催の分析化学討論会は春に宇都宮で開催されました。一般講演530題のうち、本学部関連の研究発表は8題で、この数は東海地区では名古屋大、名古屋工業大を押さえてトップです。食品分析に関しては言うまでもありません。

    毎日が未知との遭遇、一緒に最新の分析機器に触れてみませんか?

    食品栄養科学科では、分析機器の整備に精力を傾けてきました。写真のように、三次元検出器や質量分析計の付いた高速液体クロマトグラフ装置、ガスクロマトグラフー質量分析計といった最新装置を使った研究に取り組めるようになりました。これらの装置を使った実験は、毎日が未知との遭遇です。こんな刺激が沢山潜んでいる食品栄養科学科で、一緒に仕事してみませんか。