大西 律子

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    メッセージ

    食品栄養科学科
    大西 律子

    「予防医学」の考え方に惹かれて

    病気を食事で防ぐことができる・・そんな考え方を知って、是非それを学びたいと医学部の栄養学科に進んだことが栄養学に足を踏み入れたきっかけです。卒業後は地元浜松の聖隷三方原病院、大阪府内の小学校栄養職員、保健医療センターにて管理栄養士として働き、その後、食品メーカーの研究室で勤めながら社会人大学院生になって学位をいただき、大学の教員になりました。栄養は、健康増進(一次予防)をはじめ、病気の早期治療(二次予防)、重症化予防(三次予防)の重要な基本です。どこにいても身近で役立って、ずっと興味は尽きないままです。

    「You are what you eat.」

    私達は自分の食べたものでできていて、食べ過ぎても少な過ぎても偏っても、それだけのことで病気になってしまいます。何をどれだけどのように食べたらよいか、今は健康な人も、病気を回復させたい人もみんなが知りたいことだと思います。

    では、“多い”“少ない”の基準はどう知るか。それには食べる側の要因を知ることが大切です。栄養管理ではそれを栄養アセスメントによって把握します。食品は“食品”と呼ばれる限り、体に役立つもののはず、例えば食塩は必要な量は生命維持に必須でありながら、腎疾患などでその人にとって過剰なら疾患を重症化する要因となってしまいます。

    身近なのにわからない知りたいこと

    食塩摂取量ひとつとっても、私達は日頃自分がどれくらいとっているかほとんどの人は知らないことが多いと思います。(この把握は、実は簡単なことではないのです。)

    臨床栄養学分野を専門とする私の研究室は、効果的な栄養療法の検討、食事調査方法などの開発を目的に、メンバー自身が食事調査と24時間蓄尿等による尿中排泄量の測定を行って、効果の上がる減塩方法や高尿酸血症の食事療法に取り組んでいます。

    「自分らしく」

    尊敬する恩師からいただいた「自分らしく」という言葉が好きです。それってどういうこと?と一瞬考えてしまいますが、その一方で、苦しい時も楽しい時も、何だかほっとして心の中から生きる力が湧いてくる素敵な言葉だと思います。

    大学生として過ごせる時を得たなら、是非「自分らしく」やりたいことに取り組んでください。