山中 由実

お知らせ

    今と未来を見つめる、食と健康のスペシャリストになるために

    食品栄養科学科
    山中 由実

    「食」が要因となり、発症するメタボリックシンドロームや生活習慣病が増加する現在、「スローフード」、「食育」、「健康食品」など健康に係る言葉を多く目にします。このような現象を踏まえ、「食」の大切さが見直されている今、「食」を通して「健康」を考えていくことができるリーダーを社会は求めています。社会から期待されている深い知識と豊かな感性を有する食の専門家たちが中部大学から巣立っていくために授業や研究を通して支援を行っていきます。

    大切にしたいもの

    地域文化は、これまで地域住民の心のよりどころとなり、日本文化を形成してきました。しかし、少子化・高齢化・核家族化などで文化の伝承の機会が減少し、コミュニケーション力の不足や道徳的観念が希薄化してきています。このコミュニケーション力をつけ、地域の文化を活かし未来へ引き継ぐためにも、地域社会との触れ合いの場を積極的に設定していきます。

    「食べ物」までを考える

    私たちが食べる料理は、食材の購入(買い物)、料理、盛りつけという工程を経て食卓にあがります。食べた後の後片付けも調理過程のひとつです。食材は品種や生育地域・方法により異なるため、食材の選別も重要であり、料理方法によっても栄養や出来上がりの品質も変わってきます。盛り付けの仕方は食欲にも関係します。SNS発信をする場合でも料理をおいしく見せるには食器や彩りも含めた外観が重要であることは経験することです。後片付けの仕方も環境に影響を及ぼします。このように食卓にあがる健康につながるおいしい「食べ物」としての視点を念頭において授業や研究を進めていきます。

    人生のグラウンドデザインを

    「食」や「健康」に係る就職先は、病院、保健所、特別養護施設、食品会社、保育所などさまざまです。在学中に目標を明確にし、自分の人生のグラウンドデザインを考え、設計し、意欲をもって生きていくことができるように、情報を提供しつつ、管理栄養士の資格を活かすことができる未来を一緒に考えていきたいと思っています。