研究例紹介:松井研究室

お知らせ

    主に、機械学習、データ・マイニング(医療・金融など)、バイオインフォマティクスについて研究しています。

    強化学習アルゴリズム

    強化学習は試行錯誤に基づいてコンピューターに学習させる技術です。迷路やカード・ゲームのような簡単な問題から株取引やロボット制御のような複雑な問題までさまざまな問題を対象に、うまく学習できる強化学習アルゴリズムを開発しています。

    強化学習を用いた金融取引戦略の獲得

    最近の金融市場ではコンピューターによる高速な自動取引(アルゴリズム取引)が行われています。ところが、アルゴリズム取引のアルゴリズム(取引戦略)が対応できない状況では、安定した運用ができません。そこで、過去のデータから強化学習を用いて取引戦略を自動的に獲得する技術を開発しています。

    金融テキスト・マイニングによる株価変動予測

    日本企業の株価や日本国債の金利は、日本経済にとって良いニュースや悪いニュースがあると上がったり下がったりします。自動取引プログラムは、このような良いニュース、悪いニュースにも対応して臨機応変に取引を行う必要があります。そこで、新聞記事などのテキストを分析して、株価の動きを予測する技術を開発しています。

    人工心肺装置の異常検知

    人工心肺装置は、心臓手術の際に、患者さんの心臓を止めている間、患者さんの命を預かって心臓と肺の機能を代行するとても重要な医療機器です。人工心肺装置にトラブルが起こったとしてもすぐに対処できるように、心臓手術に用いられた人工心肺装置の記録を分析して人工心肺装置の異常を検知するスマートアラームを開発しています。

    マルチドメイン・タンパク質のための相同性検索

    タンパク質には機能ドメインと呼ばれるタンパク質の機能を司るとても重要な部分があります。生物の種が異なっていても同じ機能を持つタンパク質は(遺伝的祖先が同じであることから)機能ドメインの構造がよく似ています(この性質を相同性といいます)。そこで、複数の機能ドメインを持つタンパク質(マルチドメイン・タンパク質)に対して、よく似たタンパク質を検索する技術を開発しています。