Promoting Sustainable Forestry Promoting Sustainable Forestry

Promoting Sustainable Forestry

森林利活用基盤整備

航空レーザ測量による10年間の地物高の変化(森林成長・伐採・建物建設などの把握)

豊かな自然とそこに住む人の幸せがいつまでも続くように

一昔前、ニッポン人は日常的に森から様々な資源を得て、命をつなぎ、文化を育んできました。しかし経済性や生産性を追求したことにより、現在、森は人にとって非日常空間となってしまっています。その結果、以前なら里山・奥山から当たり前に得られていた資源やその代替物を、いまではエネルギーを使って持ち込むようになりました。21世紀に突入した今、私たちはグローバルにもローカルにも、人と自然のバランスや調和を、改めて考える時期に来ています。
木や森は、コンクリートや石油、太陽光や風などと異なり、人が育てることができる数少ない資源です。こうした資源を上手に育て・利用することで、地球に過度な負荷をかけることなく、未来永劫、人類が豊かな自然と幸せを享受する世の中を築けるようにしたいものです。
そのための一丁目一番地として、リモートセンシングを使った地域の資源量の把握や情報管理、それらを使ったゾーニング、CO2固定能力を含んだ森林資源の価値の再発見・再定義、森林利活用のビジネスモデルなどを研究しています。

お知らせ

    里山サークル

    農業・林業再生ユニットの教員、環境生物科学科の学生有志と卒業生が中心となり、『里山サークル』が発足しました。本活動では、里山の利活用に関する現地作業を通じ、里山の生態系や森林管理、森林資源の持続的な利用に関わる知識と経験を重ね、自ら考え提案し、行動できる人材育成を目指します。

    第1回里山サークルの集合写真
    第1回里山サークル (2023年10月14日撮影)

    これまでに里山サークルの活動として、日本の森林の現状について学びながら、『怪我をしない』、『話し合って決める』、『責任のある行動をする』を約束に、初回には間伐材の搬出体験などの現地作業、第2回では得られた間伐材を活用した薪づくりや火起こしを行いました。

    <初回の様子>

    グループワーク(アイスブレイク)
    グループワーク
    滑車を使った丸太の引き上げ
    滑車を使った丸太の引き上げ
    約45年分の年輪の中にある枝打ちの跡
    約45年分の年輪の中にある枝打ちの跡

    <第2回の様子>

    薪割
    薪割り
    火起こし
    火起こし

    新・森の健康診断

    新・森の健康診断は、森林に関わる課題解決型のプログラムを経験することで、人工林の抱える問題の理解だけでなく、地域の課題解決のために必要な自らの資質への気づきを期待して、2015年度から始まったプロジェクトです。

    集合写真
    第9回 新・森の健康診断 集合写真

    当プロジェクトには、活動内容に興味を持った本学の学生(応用生物学部だけではなく、他学部希望者も参加可能です)が中心となって、スタッフとして本学の教員および卒業生、「恵那 森・川・里の恵み研究所」の村上氏も含む多くのメンバーが参加しています。当日のプログラムには、恵那キャンパス内の森林観察を行うフィールドワークや、「恵那市における森林・林業・獣害の状況」などに関する講義も含まれます。参加学生はグループワークを行いながら、年度ごとに設定されたテーマを元に「森林に関わる課題解決案」について発表を行い、それらを通じて課題解決のためには何が必要なのかを学びます。

    フィールドワーク(恵那キャンパス内の森林観察)
    フィールドワーク(恵那キャンパス内の森林観察)

    グループワーク(A班)
    グループワーク
    発表会(B班)
    発表会