2021年7月のメッセージを公開します

お知らせ

    7月のメッセージ

    2021年7月センター長メッセージ1

    今日は7月24日。最高気温は33℃でした。50号館の研究室から第2食堂に向かって歩くだけで、じわっと汗が出てくる暑さでした。

     東京オリンピックの開会式が昨日(23日)、東京・国立競技場で行われました。歴史に残るほどの極めて異例な中で行われる東京オリンピックですが、ついに始まるとなれば、(感染拡大の抑制はもちろんですが、)全力で応援したい気持ちです。

     私は、開会式をテレビで観ていました。実は、始まるまで、「関係者だけで歓声もない開会式か…」と少し残念な気持ちだったのです。天皇陛下が国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長とともに入場し、貴賓席に着席された後、8人の子どもたちの先導により日本国旗がフィールドに登場しました。このとき、画面に全ての集中を持って行かれました。国旗を運んだのは4人のアスリートを含む6人。

    2021年7月センター長メッセージ2

    1964年の東京五輪重量挙げ金メダルの三宅義信さんやシドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さんらでした。その中に、新型コロナウイルス禍に見舞われた大会らしく、女性救急隊員の姿がありました。「コロナ禍において、わたしたちの生活を支えて下さった医療従事者の方々に対する最大の謝意を示し、全世界への発信を行う」と説明されました。

    中部大学でも救急救命士を養成し、毎年社会に送り出しています。国旗を運ぶ医療従事者を代表して、救急隊員が選ばれたことを嬉しく感じました。医師や看護師等、選択肢は多数あったと思いますが、救急隊員であったことは救急救命士を養成する一人として、感慨深いものでした。これに感動して、いつの間にかウトウトしてしまいました。断片的に開会式を見ることになり、もったいないことをしたと感じています(笑)。
     現在、体操の内村航平選手や水泳の瀬戸大也選手が予選落ちとの報道が出ています。そして、柔道男子60キロ級の高藤直寿選手が日本勢1号となる金メダルを獲得したと報道されていました。高藤選手が所属するパーク24の吉田秀彦総監督が金メダル獲得を見届け、目を真っ赤にして声を震わせている姿はとても美しく映りました。吉田総監督同世代のおっさんとして、自分の部下や後輩が活躍してくれるのがこんなに嬉しい事なんだと再確認することができました。先週まで、特に情報番組やワイドショーでは、コロナ禍を煽りオリンピック中止を叫んでいたように感じますが、今は感動を伝えています。これには、一貫性がないと感じたのですが、私だけでしょうか。

     さて、今月のコロナに関する話題です。緊急事態宣言が東京都で7月12日から発令されました。これで4回目の発令になります。徐々にデルタ型変異ウイルスに置き換わり、40代・50代の重症者の割合が増加という傾向がより顕著になってきています。
     第54回東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資料(東京都における年代別の新規感染者の推移)によると、若い世代で感染者が増加し、高齢者の割合は減少しています。高齢者の感染者が減少している要因の一つとしては、ワクチン接種の効果が考えられます。こちらも東京都のデータですが、65歳以上の高齢者のワクチン接種率は、1回目のみが70%、2回完了が40%を超えており、接種率が高くなるに従って「新規感染者のうち65歳以上の割合」が減っています。

    2021年7月センター長メッセージ3

     三密を避ける、マスク、手洗いを徹底する。いまや当たり前となったそんな新型コロナウイルス対策に新たな一手、新型コロナワクチンが加わりました。私のところにも、接種券が届きました!すぐに予約して、7月10日に1回目の接種を終えました。ワクチンを接種しても、まだまだ対策は必要です。しかし、身近な人や周りの人にうつさない、学生部長としての危機管理上の観点をはじめとして、様々な点から接種しました。微熱が・・・。37.6度でロキソニンはみるだけで服用せずに済みました。来月、2回目の予約が入っています。

    2021年7月センター長メッセージ4

     ワクチンは人工的に(免疫の)抗体を作らせるというのが目的です。人間はすごいもので、一度異物を覚えたらそれに対する抗体を作ることで、”次は負けないぞ”っていうことをしているんです。ということで、簡単に言えば、ワクチンは体内に異物を入れて、抗体を作らせているわけです。国立精神・神経医療研究センターのプレスリリースによると、若い世代ではワクチン接種を希望しない人が多いようです。その理由としては「副反応が心配だから」と答えた方が圧倒的に多く、その他には「あまり効果があると思わないから」「自分は感染しないと思うから」「自分は重症化しないと思うから」などが多くなっています。この回答については、ワクチンや新型コロナそのものに対する理解が不十分であることが、ワクチン接種をしないことにつながっている可能性があります。ワクチンには自分だけでなく、周りの人を感染から守る効果があります。ワクチンの副反応を心配する気持ちもわかります。しかし、起こるかどうかもわからず、かつ今の所起こっていないワクチン副反応を不安視するより、確実に起こりうることが証明されているコロナ後遺症の方が恐れるべき存在であると思います。ワクチンに関する正しい理解をし、自身の接種を検討してください。ワクチン接種は、強制ではありません。ワクチンを受けるには本人の同意が必要です。なお、新型コロナワクチンの詳しい情報については、厚生労働省のホームページで詳細に公開されていますので自身で確認してください。

     春学期の定期(期末)試験や課題提出が終わると、夏季休業です。この休業中も、皆さん自身が「感染しない」「感染させない」という気持ちで生活してください。秋学期に元気な皆さんにお会いすることを楽しみにしています。

    学生サポートセンター長 伊藤 守弘