小島 晶子

お知らせ

    環境生物科学科
    小島 晶子

    高校生の皆さん、こんにちは。

    このページを開いて下さった皆さんは、少なからず環境問題に興味を持っていらっしゃることでしょう。その中には、分子生物学なんて、DNAなんて目に見えないし、なぜ必要なの?と思われている方もいらっしゃるでしょう。しかし、環境は微生物や植動物など多くの生物が関わり、その影響を受けるものです。環境生物科学科では、環境に関する科目の他に、生物に対する基本的な知識を身につけるために微生物学、生物化学や分子生物学などの科目を1-2年で学ぶカリキュラムとなっています。そこで生物がいかに精巧な仕組みを使い、いかに柔軟に環境に対応しているかを、分子のレベルで知ることが出来ます。生物のことを詳しく知ることで、より深く環境のことを理解できるようになります。

    バイオテクノロジーの環境問題への応用のヒントを得る

    最近では有機物合成の化学合成から生物合成への変換、排水処理、汚染土壌の再生など生物の力を利用した環境浄化、バイオアッセイによる化学物質検出など、バイオの技術を環境問題解決に利用する方法がたくさん開発されつつあります。現在バイオエタノールが話題を呼んでいますが、主にトウモロコシやサトウキビの食品にする部分を使うために食料としての原料の価格高騰をまねき、問題となっていますね。バイオの技術を適切に応用するためには、生物学の知識と環境問題に対する広い視野が必要となります。環境生物科学科には環境化学分析、土壌分析、生態学、応用微生物学、植物遺伝子工学などさまざまな分野の教員が集結し、あなたが環境とバイオに対するグローバルな視点を身につけることをサポートしてくれます!

    卒業研究では自分で考え、実行して新しいことを見つけよう!

    卒業研究では、植物採集や水質調査などのフィールドワークから、実験室での微生物、動植物を用いたDNAレベルの研究までさまざまな研究が選べるのもこの学科ならでは。演習や研究発表会のスライド作成、報告文書作成でまとめる力、プレゼンテーション能力を身につけることも出来ます。これは就職、進学後も必ず役立つ能力です。私の研究室では、葉の形づくりに関わる遺伝子を探して、たくさんのシロイヌナズナという植物を育てています。たった一つの遺伝子が壊れているだけでもずいぶん違った個体になることもあります。どんな遺伝子が関わっているか、頑張れば1年で探すことも出来ます。得られた遺伝子を、育種や培養に応用することも期待できます。研究はつらい時もあるかもしれませんが、新しいことを発見できた時の喜びは何物にも代えがたいことです。一緒に新しい遺伝子を見つけたり、その働きを調べたりしませんか?