大学は「未来へ向かって自分をデザインする場所」
大学が高校までと大きく異なる点として,「授業を自分で選んで時間割を作ること」や,「自分で責任を負う場面が多くなること(何でも自己責任と言われること)」等が主に挙げられます。何故そのようなシステムになっているのでしょう?
それは,大学が「社会と直接繋がって」いて,「就職という大きな人生の選択をする場になっている」ためであり,それこそが高校と最も異なる点であると言えると思います。大学では,自分が望む職に就く(自分が望む会社に就職したり,自らの会社を起こしたりする)ためにそれに適した授業を受けて知識やスキルを身に着けることや,社会の中で仕事をすることの責任感について理解しておくことが必要であり,そのために上記のような高校との違いが生まれるのだ,ということです。
本メッセージのタイトルはノーベル賞受賞者である江崎玲於奈先生のお言葉から頂戴しています。すなわち大学は,自分が将来,仕事としてどんなことをやりたいかよく考え,自分の人生を設計(デザイン)し,それに必要な知識を蓄えるための勉強を行う場であり,自分の未来に向かって時間を掛けて自分を整えていく場であるということです。そのためには学生生活の4年間は時間として十分に長いものではないかもしれません(時間の流れが意外と速いということに加えて,就職活動の開始時期が早まっていることでさらにその傾向が強くなっています)。しかし,“急がば回れ”の精神で,「毎日コツコツとやり続ける」ことを意識すれば,必ず自分の希望する将来に近づいていけます。教職員はそんな学生さんの努力を応援する人たちですので,一緒に頑張って大学で「自分をデザイン」し,自分の未来を自分の手で構築していきましょう!
学科主任
山本 一公教授