〈表紙の作家〉崔岫闻
[口絵]崔岫闻の「天使」をめぐって◎小島亮
[特集]戦後史の召喚
[巻頭言]戦後史を召喚する◎小島亮

B5判 508頁
定価: 本体2000円+税
発行: 中部大学
発売:風媒社(2015年11月20日)
ISBN:4-8331-4123-9
特集 戦後史の召喚
論考
- 死のテクノロジーから生のテクノロジーへ ―:佐々木 力
- 真珠湾・原爆疎開・学徒兵 ―自分史から考える「戦後70年」―:高山 智
- 真珠湾攻撃後のハワイ日系人抑留所
―「ニイハウ島事件」と原田梅乃―:秋山 かおり - 異論者たちの近代
―丸山眞男、ロバート・べラーの日本思想研究に関する覚え書:アンドリュー・E・バーシェイ - 石母田正を読み直す
- 石母田正の英雄時代論と神話論を読む ―学史の原点から地震・火山神話をさぐる―:保立 道久
- 暗い時代に
―石母田正『中世的世界の形成』と戦後歴史学の起源―:磯前 順一
インタヴュー
- 「慰安婦」・朝鮮戦争・植民地近代化論
―ソウル大学校名誉教授・安秉直氏に聞く―:今西 一
インターフェイス
- D・オイストラフ、または“戦士”のヴァイオリン
―〝文化冷戦〟の諸相をめぐって(2):陶山 幾朗 - 戦争のはざまの「社会学」
―ザロモン=ドゥラトゥーアの社会学構想とアドルノの偶然性論―:表 弘一郎 - 科学史を哲学的に研究する方法について
―クーン・コリングウッド・ヘーゲル―:早川 健治
特別論考
- 「丹羽信英伝」を読む:鈴木 幸治
- ロシア革命一世紀を生きぬく視覚
―『ジョレス&ロイ・メドヴェージェフ選集』日本語版刊行によせて―:佐々木 洋 - 核の空騒ぎ?
―「イスラーム国」が核武装する可能性について―:溝渕 正季
Portfolio
- [1]研究への道案内
- 教育と研究のタペストリー的発展に向けて:後藤 俊夫
- 組織学のすすめ:岸田 民樹
- 中小企業のグローバル化に関する一考察
―構造構成主義の視点から―:寺澤 朝子 - 刃物エロバート・パイクメアが生きた15世紀ロンドン社会:佐々井 真知
- [2]文化と研究の現場
- ラジオトークとジェンダー
―ジェンダーの視点で見るラジオパーソナリティ―:北出 真紀恵 - 一節切尺八の軌跡―誕生から復活まで―:加藤 いつみ
- カリブ海諸島のスピリチュアル・バプティズム―トバゴ島を中心に―:長島 信弘
- 物語にしかできない防災と復興
―東日本大震災を100年後に伝えるために―:竹下 正哲 - 宮脇晴―大沢鉦一郎と岸田劉生を追って:中山 真一
- 日本文化史における地方の役割と力
―魯山人と地方のパトロンたち―:金澤 一輝
- ラジオトークとジェンダー
- [3]人生の再確認のために
- 戦友たちのナミダ:照屋 全芳
- 1968年・沖縄闘争
―わたしの羽田空港出入国管理撤廃闘争―:渡久地 政司 - 続・あの頃:大橋 良介
- 勝守寛先生と大学コンピューターネットワークの揺籃期:水島 章次
- 「日本」という外国で暮らすことについて考える
―外国人医療支援グループの活動を通じて―:大谷 かがり
名古屋を読む
- 名古屋を講義する
―名古屋における国際交流の足跡を巡る:中山 正秋
シンポジウム
- 〈論争〉坪内逍遙作品の現代語訳は是か非か:谷口 正明・深谷 大・鈴木 亙・高岡 和雄・林 和利
調査報告
- ブータンの水脈:南 基泰・上野 薫・大橋 裕子・村上 哲生
自著を語る
- 『都市サービス空間の地理学』:林 上
- 『『おくのほそ道』と綱吉サロン』:岡本 聡
- 『古代語形容詞の研究』:蜂矢 真郷
- 『名前と権力の中世史―室町将軍の朝廷戦略―』:水野 智之
新刊旧刊
- 『武谷三男の生物学思想』:佐々木 力
- 『アイラブユーゴ1 大人編』:栃井 裕美
- 『植民地朝鮮の米と日本』:徳間 一芽
- 職場的モダニズムを捉える視点:影浦 順子
- 異端の歴史学者はどこから来たのか?
―『竹村民郎著作集』(全5巻)の完結によせて―:小島 亮