ARENA 2010 第9号

お知らせ

    〈表紙の作家〉マリヤ・ディミトロヴァ讃歌─自然は人工蝶々の夢を生み出すか◎小島 亮
    [特集]地震の表象─濃尾震災の再検討─
    [巻頭言]表象としての地震◎林 上

    ARENA2010第9号

    B5判 418頁
    定価: 本体2000円+税
    発売:風媒社(2010年7月)
    ISBN:4-8331-4078-2

    論考

    • 濃尾地震再考─過去の震災に学び未知の地震に備える:林 上
    • 一八九一年濃尾地震─被害について再検討する:古本 宗充
    • 濃尾地震から私たちが今、学ぶものは何か:木股 文昭
    • 「国民国家」は濃尾地震を包み込む:岡田 洋司
    • 明治二四年濃尾地震における医療救護:川原 由佳里
    • 濃尾大地震と三人の地球科学者:諏訪 兼位
    • 神戸大学「震災文庫」─過去と現在、そして未来:中山 貴弘・益本 禎朗・渡邊 隆弘
    • 建築物と宇宙開発―科学技術の第一の意義:武田 邦彦・中島 江梨香
    • 地震考古学の世界─遺跡から見た古地震:濱 修

    コラム 阪神・淡路大震災に遭遇して

    • 震災の記憶を飼う:三浦 暁子
    • 語られる震災・祭祀化される震災:三浦 太郎

    レクチャー

    • 〈阪上孝+浅田彰〉リスクをめぐる社会思想史的再検討

    史料復刻

    • 沖野岩三郎『煉瓦の雨』:(解説)小松 史生子
    • 小室屈山『地震聚報 全』:(解説)岡田 洋司

    interface

    • 土屋喬雄の視圏―幕末経済史研究を再分析する:影浦 順子

    interview

    • 戦後日本学問史の証言1 東大・日本近代史研究会・部落問題 ― 川村善二郎氏に聞く:今西 一

    portfolio

    • 〈1〉研究のための序説
      • 国内(内的)植民地をめぐる考察:西川 長夫
      • アントワーヌ・ファーブル・ドリヴェと時代の精神:國枝 孝弘
      • 越境作家ダヴィッド・アルバハリ:栃井 裕美
      • 大学におけるリスク・マネジメント
        ― 新型インフルエンザ対応に関する試論的考察:内田 良
      • 世界経済危機とイギリス─国際金融市場への執着:高 英求
    • 〈2〉科学の視点
      • 卵の話:野口 忠
      • 大人達のアミューズメント
        ─ ベトナム・パックマー国立公園そしてカッティエン国立公園:ハナ ヌスビト
      • 二〇世紀の生命科学をふりかえる:楠堂 達也
      • わかりやすく伝えることの難しさ:高比良 美詠子
      • ゾクゾク『図書館はだれのものか』:松林 正己
      • 『マスター・コトー』 絶海孤島の管理政策:加々美 康彦
    • 〈3〉人間と文化
      • 三つの「時間」概念:小野 桂之介
      • 「自分史」を文化事業の柱にしている街:芳賀 倫子
      • 教育に「ドラマ」を:吉田 直子
      • 初訪中者と行く北京─新たな発見を求めて:伊藤 正晃
      • 愛知のなかに見る沖縄社会:平井 芽阿里
      • 再読・小田実『何でも見てやろう』:岩間 優希

    名古屋を読む

    • 音楽都市における批評の役割 ─名古屋音楽事情二〇〇九~二〇一〇年:鶴田 正道

    自著を語る

    • 『愛環鉄道 歴史歩き』:大下 武
    • 『愛知の生んだ「知の巨人」たち』:小笠原 眞

    新刊旧刊

    • 「包括的社会哲学」批判序説:竹川 慎吾
    • 『生活景─身近な景観価値の発見とまちづくり』:岡本 肇
    • 『地方史の思想』:岩田 京子
    • 『女詐欺師たちのアメリカ
      ― 十九世紀女性作家とジャーナリズム』:有泉 芙美代