〈表紙の作家〉イルマ・ゲリンティア
[口絵]もしくはジョージア的表象の現前◎小島亮
[特集]学問史の世界 佐々木力と科学史・科学哲学
[巻頭言]近代性における芸術と科学について
佐々木力学問の位置◎ルーイス・パイエンソン

B5判 502頁
定価: 本体2000円+税
発行: 中部大学
発売:風媒社(2018年11月22日)
ISBN:4-8331-4137-6
特集 学問史の世界 佐々木力と科学史・科学哲学
論考
- 三題噺―斜交いからの佐々木力論―:野家 啓一
- 近世ヨーロッパ数学のアラビア数学的起源
―ハイヤーミーからデカルトへ:ロシュディー・ラーシェド - ライプニッツのパリ時代の無限小概念:エーバーハルト・クノープロッホ
- 数学的証明概念の多様性:イオアニス・M・ヴァンドラキス
- サボー・アールパードの数学史に関する業績:クトロヴァーツ・ガーボル
- ユークリッドで布教する
―19世紀中頃のアジアにおける『原論』受容問題:三浦 伸夫 - 『発微算法』と傍書法
―関孝和はいつ傍書法を創案したか:長田 直樹 - 和算に賭けた青春―岩井雅重の夢―:小林 龍彦
- 『三上義夫著作集』の余白に:柏崎 昭文
- 藤澤利喜太郎と研究義務:ハラルド・クマレ
- ジョセフ・ニーダムと朝鮮科学史認識再考:金 成根
- 佐々木力教授と中国科学院大学:任定成・張欣怡
- どのような物理学者が量子力学や相対性理論に“反対”したのか?―1940年代におけるモスクワ国立大学物理学部教員の群像―:市川 浩
- 帝国日本の近代林学と森林植物帯
―19世紀末台湾の調査登山と植生「荒廃」―:米家 泰作・竹本 太郎 - 古地図と近代地図のはざま
―明治期に日本で作製された朝鮮全図とソウル都市図―:澁谷 鎮明 - 佐々木力 未発表論考
- ガロワ理論は歴史的にいかに特徴づけられるか、どのように日本では受容されたのか、ガロワはどうして決闘を挑まれたのか?
- 芸道論的観点からみた純数学
- 佐々木力 著作目録
- 佐々木力 略年譜
ポートフォリオ〔1〕 佐々木力 人と学問
- 佐々木力先生とブラジル:本山 省三
- 国際学術的視野から見た佐々木力教授:劉 純
- 佐々木力教授
―弟子のために自己犠牲を惜しまぬ手本:周 程 - 学問的情熱の畸人―佐々木力先生のスケッチ:陳 力衛
- 数学史家としての佐々木力先生とわたし:烏雲其其格
- 佐々木力先生と「数学史」:泊 次郎
- 私の学問的な数学史への道
―佐々木科学史学との出会いを振り返る―:高橋 秀裕 - 科学史家としての佐々木力氏:東 慎一郎
- 佐々木力さんと魯迅・中国トロツキー派のことなど:長堀 祐造
ポートフォリオ〔2〕 佐々木力 科学史研究への道
- 佐々木力君の中学時代の思い出:小澤 俊郎
- 半世紀ぶりの再会:府田 清隆
- 1968年前後の東北大学新聞社と佐々木力さん:織田 勝也
- 広島における佐々木力さん:久野 成章
- 「1968年5月、パリ」の写真を見る:明石 健五
ポートフォリオ〔3〕 研究の前哨・余滴
- 内村鑑三の再臨運動とは何だったのか:赤江 達也
- 「アトムの子」はいかにつくられたのか?:河西 英通
- 鍼灸の地位はなぜ低いのか?
―私の中国留学経験から―:野口 創 - 志賀直哉の見た発光生物:道弘 勇司・大場 裕一
- 日本農業に迫り来る危機と、世界最先端のイスラエル農業:竹下 正哲
- 「孤高の画家」山内龍雄の三作品/孤高の美:佐々木 力
インターフェイス
- マックス・ヴェーバーにおける「歴史―文化科学方法論」の意義
―佐々木力氏の質問に答えて―:折原 浩 - マッテオ・リッチ「訳『幾何原本』引」
―翻訳と注釈の試み―:葛谷 登 - トロツキイとアメリカン・プラグマティズム
―「佐々木力先生から学んだこと」にもとづいて―:笠松 幸一
名古屋を読む
- 庄司達「布による空間造形」:中山 真一
自著を語る
- ダムと民の五十年抗争~紀ノ川源流村取材記:浅野 詠子
新刊旧刊
- グローバル近代の危機:アジアの伝統と持続可能な未来』:磯前 順一・鍾以江
- 『ひきこもりの国民主義』:磯前 順一
- 『アルフレッド・シュッツ』:星川 啓慈
- 『大正=歴史の踊り場とは何か 現代の起点を探る』:影浦 順子
記憶の歴史学
- 中部大学と私…科学者・飯吉厚夫の歩み 第3回:(聞き手)岩間 優希
- 越境による抵抗、あるいは抵抗のための越境 2
高橋武智氏に聞く:(聞き手)岩間 優希 - テロルの「兇弾」 白鳥事件・高安知彦氏の手記:今西 一
- 奥羽山脈の麓から東北大学へ 佐々木力学問への道程:佐々木 力