堤内 要

バイオサイエンスの最先端を開拓しよう!

お知らせ

    応用生物化学科
    堤内 要

    大学だからできること

    大学ではいろんな経験ができます。特に中部大学は総合大学で1つのキャンパスに全ての学部が集まっていますから、たくさんの人と出会うことができ、大学生活も相当満喫できると思います。クラブやサークル活動、アルバイトなどの社会勉強に恋愛など、いずれも貴重な経験となることは間違いなく、大いに満喫して頂ければよいと思っています。しかし、大学だから経験できるさらなるお勧めがあります!それは『バイオサイエンスの最先端を開拓する』経験です。応用生物化学科の先生方は非常に活発で、研究活動にも相当なエネルギーを注がれています。当然ながら、研究室ではその分野における最先端の研究をされており、学生の人たちは卒業研究でその研究の一端を担います。それまでの授業とは異なり、卒業研究には教科書はありません。教科書に載っていないようなことを発見してゆくのです。とても大変そうに感じるかもしれませんが、一方的に教え込まれる講義よりずっと楽しいですよ。

    化学の力で自分だけの物質を手に入れよう!

    私が得意とする研究分野は化学合成です。合成が難しいといわれる糖質に着目し、単糖から多糖までさまざまな糖を化学合成しています。キノコ類などに含まれる多糖で、免疫賦活および抗ガン作用を持つ“(1→3)-β-グルカン”の精密化学合成を行っているのは、世界中で私の研究室だけでしょう。化学合成は基本さえしっかりとしていれば、幅広くさまざまな物質に応用できるものですから、糖質以外の物質も合成することができます。実際、がん治療や糖尿病などを研究対象としている方々から、“市販品が見つからず入手が困難だけれども、是非研究に用いてみたい”といった特殊な糖質の合成をリクエストされることも多く、共同研究も活発です。化学は生物とは全く別物と思っている人も多いかと思いますが、最先端の領域ではお互いに協力しあわなければならない状況なのです。卒業研究で合成する物質の多くは、恐らく世界中で自分だけしかもっていないモノになるでしょう。“今、世の中で自分だけしかもってない…”そう考えると何やらとても嬉しいものですよ。しかも、その物質のお陰で生命科学が更なる進歩を遂げるかもしれない。とてもワクワクすること間違いナシです。バイオサイエンスの最先端を支える“ものづくり”。そんな経験をしたい方、是非、応用生物化学科に入学して、バイオサイエンスの最先端を開拓しましょう。きっと、その経験が皆さんの将来を豊かにしてくれると思います。

    (以下写真のコメント)研究室で仲間と苦楽を共にするのも、非常にいい思い出になると思いますよ。卒業研究発表会後の打ち上げでの記念写真を上に示しました。お酒に酔っているせいもありますが、苦労を乗り越えて何かをやり遂げた充実感が表情に表れていて、お気に入りの1枚です。研究室のホームページには他にもいろいろと書いてありますので、是非、一度覗いてみて下さい。