自分で作ったプログラムで、
ロボットを動かす。
プログラミングの知識を生かして、実際にものを動かす実習科目が多いのも情報工学科の特徴です。考えながら改良することで実践力を養います。
01学科の概要
01学科の概要
卒業までに何が得られるの?
[学びのポイント]

POINT 1
情報技術者の社会的責任や求められる倫理観を理解し、調査・情報収集力や課題設定力などを獲得。

POINT 2
システムの設計・実装や評価・改善を実行するため、論理的思考力や計画立案、チーム推進力を磨く。

POINT 3
世界の動向に目を向け、最先端の情報技術や知識を備え活用する能力を身につけた「あてになる情報技術者」に。
就職・キャリアデータ
取得が期待される資格
- ●高等学校教諭一種免許状(情報)
- ●高等学校教諭一種免許状(工業)
- ◎ITパスポート
- ◎基本情報技術者
- ◎応用情報技術者
- ◎プロジェクトマネージャ
- ◎システムアーキテクト
- ◎情報処理安全確保支援士 など
●は所定の単位を修得後に資格の取得が可能なもの。
◎はその他、各学部・学科に関連する資格(受験資格を要しないもの)。
想定される主な進路
就職率 100%(就職者数 / 就職希望者数)
- アイシン高丘
- 青山製作所
- 旭情報サービス
- NDS
- NDSインフォス
- NTTコムウェア
- NTTテクノクロスサービス
- NTTネオメイト
- カリツー
- 共立コンピューターサービス
- コア
- シーイーシー
- シーキューブ
- CCNet
- 住友電装
- 住友理工
- テクノシステム
- テクノホライゾン
- デンソーエレクトロニクス
- 東海ソフト
- ドワンゴ
- 日立ソリューションズ
- 富士ソフト
- 富士電機ITソリューション
- 三菱エンジニアリング
- 三菱電機ソフトウェア
- 武蔵精密工業
企業
- 日本年金機構
- 岐阜県教育委員会
- 瀬戸市役所
官公庁
進学
- 中部大学大学院 ほか

STUDENT’S VOICE
学生の声

足裏の色や瞳孔の動きで健康状態を知る。社会の役に立つ多彩な研究が魅力。
高校では文系でしたが、将来AIが普及したときに使われる側ではなく使う側になりたいと思い、情報工学科を選びました。最近では、街のイルミネーションの点滅やゲーム画面の動きを見て裏側のプログラムを想像するようになり、学びの成果を実感しています。所属する研究室では、人の歩行時に床を離れ圧力から解放された足裏に、血流で赤みが戻るまでの時間で健康状態を推定する研究や、瞳孔の動きから疾病を予測するなど多彩な研究が行われています。運動部だった私にとって興味を引く研究が多く、卒業研究テーマは検討中です。将来の進路も、システムエンジニアのほか、副専攻の学びを生かす道もあるので、豊富な選択肢を楽しみながら広く深く学んでいきたいと思います。
TEACHER’S VOICE
先生の声

あらゆる分野を支える情報工学の社会実装に貢献できるエンジニアへ。
木村 秀明 教授 KIMURA Hideaki
例えば農業でも今後AI活用が必要となるように、情報工学はあらゆる分野を支え、ますます発展や進化が予想されます。一方、研究した技術を使えるようにする「社会実装」が一番難しく、講義では情報通信、数値計算技術、データベース技術に関して実際に企業で研究技術がどう使われるのかを紹介し、社会実装につながる実践力を養っています。
02科目・カリキュラム
- 紹介しているカリキュラムは、2024年度の内容です。
- 全学共通教育科目・工学部共通教育科目は除きます。
工学部共通教育科目をとおし、情報工学を学ぶために不可欠な数学や物理の基礎を学びます。全学共通教育科目では語学や教養も修得し、幅広い見識を身につけます。
学科専門教育科目
離散数学 |
情報数学 |
---|---|
計算機システム |
|
ソフトウェアとプログラミング |
情報処理演習 C言語基礎 |
情報通信と高度情報処理 |
|
回路と信号処理 |
基礎電気・電子回路 |
総合情報工学 |
創成A 創成B 情報工学概論 |
その他 |
「データ構造とアルゴリズム」といったプログラミング技術の修得を軸に、情報工学を包括するカリキュラムから幅広い専門知識を系統的に学んでいきます。
学科専門教育科目
離散数学 |
形式言語とオートマトン |
---|---|
計算機システム |
計算機アーキテクチャ オペレーティングシステム |
ソフトウェアとプログラミング |
C言語応用 プログラム演習 データベース |
情報通信と高度情報処理 |
情報セキュリティ 情報理論 数値解析 |
回路と信号処理 |
論理回路 システム制御工学 |
総合情報工学 |
情報技術者演習A 情報技術者演習B 創成C 創成D |
その他 |
プログラムを組んで作動させる実験など、ゼミナールでの実践が増えます。知識とアイデアで課題を解決する経験を積み重ねることで、実践力と創造力を養います。
学科専門教育科目
離散数学 |
|
---|---|
計算機システム |
コンパイラ |
ソフトウェアとプログラミング |
計算論とプログラミング言語論 オブジェクト指向言語 ソフトウェア工学 |
情報通信と高度情報処理 |
通信ネットワーク 画像情報処理 コンピュータグラフィックス 知能情報工学 機械学習 ヒューマンコンピュータインタラクション オペレーションズリサーチ |
回路と信号処理 |
デジタル信号処理 音声情報処理 |
総合情報工学 |
情報工学実験A 情報工学実験B 情報技術英語A 情報技術英語B 企業情報システムと倫理 情報工学ゼミナールA 情報工学ゼミナールB 総合工学概論 |
その他 |
これまで学んできた専門知識と技術を駆使し、卒業研究に取り組みます。専門家として、新しいものを提案し、一から創出できる実践力を磨きます。
学科専門教育科目
離散数学 |
|
---|---|
計算機システム |
|
ソフトウェアとプログラミング |
|
情報通信と高度情報処理 |
|
回路と信号処理 |
|
総合情報工学 |
|
その他 |
卒業研究 |
学ぶ科目の例
03PICK UP
情報化社会で必要な知識を修得し、実践力を高め、創造性を身につける
LEGOで作ったロボットの動きを決め、プログラムを設計。チームで競技をしながら、対応力や実践力をつける。

学生が2人1組のチームをつくり、自らプログラミングし、組み立てたロボットで速さと動きを競い合う実習をします。カラーや線を識別させてロボットを動かす、独自の動きで缶を倒すなど、ロボットの動作すべてをシミュレートしてプログラミングする作業により、プログラムの書き方やロボットの組み立て方による動きの違いをリアルに学ぶことができます。完成後は研究成果とロボットの動きを動画でプレゼンテーションを行います。
一見すると正常なロボットも、実際に動かす度に速さや動作に違いが現れることを知り、ものづくりの難しさ、精度の高いシミュレートの必要性などを実習で体感します。

チームで話し合い、ロボットを作動させるプログラムを設計します。

実際に動作させながら、プログラムの数値など修正を繰り返します。

障害物などセンサの反応を確認し競技をシミュレートします。
研究室紹介
学び
多彩な学びから情報工学のスペシャリストを育成
今後ますます激化する国際競争の中で必要不可欠なのが「グローバル視野」「高い倫理観」「論理的思考能力」および「創造力」です。これらを修得し、情報工学のスペシャリストとして「最先端分野で活躍する技術者」を育成・輩出することを目指し、「座学」のほか、「創成科目」「演習科目」および「実験科目」などさまざまな学びの機会を学生に提供しています。
(1)創成科目(写真a)
創成科目の授業では、新しいものを創り出す能力を養う課題に取り組みます。ハード・ソフト両面から情報工学の技術を活用し、自身の発想を具体的なアプリや装置として実現するための創意工夫を実践する授業です。
(2)実験科目(写真b)
実験科目の授業では、幅広い分野の8種類のテーマを用意し、さらなる知識の定着化を目指しています。また、毎週提出の実験課題に対するレポートをとおして、「レポート作成能力」「説明能力」などの向上を図っています。

創成科目(写真a)

実験科目(写真b)
特色
新たな教育システム「未来創造型実験システム」の構築
本学科では学生の質(実行・実践力、創造力)の向上や学内連携(文理医教融合)強化に向け、新たな教育システム「未来創造型実験システム」を構築しています。本システムをとおして、学内各種講義、演習、実験効率化および学内組織連携強化を実現し、基礎力、技術応用力、実践力を有する学生を育成するとともに、理系・文系・医療系・教育系の枠を超えた異分野連携を推進することで、今後予想される分野横断・連携型社会においても活躍できる人材輩出を目指しています。
(1)3つの「ツクル(作る、創る、公る)」が生み出す新たな世界(写真c)
学生自ら、実空間と仮想空間を連携した実験環境を設計、構築しています。構築された環境のもと、さまざまなサービス、アプリケーションを創造していく予定です。
(2)学生が構築した「未来創造型実験システム」(写真d)
学内に構築された未来創造型実験室を高速・広帯域・低遅延ネットワークで接続することで、バーチャル空間での交流を活性化し、新たなサービス創出を図っています。また、システムに必要な機能を抽出、実装、検証を図るとともに、誰でも簡単に利用できるAPIなどを規定していく予定です。

3つの「ツクル(作る、創る、公る)」が生み出す新たな世界(写真c)

学生が構築した「未来創造型実験システム」(写真d)