ミュオン理工学研究センターとは
「ミュオン理工学研究センター」は、地上および宇宙におけるミュオンの基礎と応用に関する教育・研究の推進を目的として設置されました。
電子と同じような性質を持ちながら、約200倍の質量を持つミュオンは、絶え間なく地上に降り注いでいます。20世紀の中頃、宇宙線の中に発見されたミュオンは、その後の素粒子物理学の幕開けを告げるとともに、物理学の華々しい発展に繋がっていきました。今では、ミュオンの性質をよく知ることで、効率的に核融合エネルギーを取り出す可能性が明らかになっています。また、ミュオンの強い透過力を使った火山の断層撮像や、IT社会に被害をもたらす磁気嵐を予測する宇宙天気への応用が進められています。
20世紀には、電子や光を活用して、エレクトロニクスやフォトニクスという科学技術で現代文明が大きく進歩しました。私達は、素粒子ミュオンを活用した科学技術「ミュオニクス」が展開する時代をもたらしたいと思います。
メンバー
- 武藤 敬 センター長・副学長
- 永嶺 謙忠 中部大学 特別招聘教授(高エネルギー加速器研究機構 名誉教授)
ミュオン核融合科学
研究者 | 研究課題 | |
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武藤 敬 | 工学部 宇宙航空理工学科/工学部 電子情報工学科/大学院 工学研究科 電気電子工学専攻/天文台/ミュオン理工学研究センターセンター長 | 高周波によるプラズマ加熱 |
伊藤 公孝 | 先端研究センター特任教授 | プラズマ物理学、非平衡系科学 |
廣岡 慶彦 | 工学部 創造理工学実験教育科/大学院 工学研究科 創造エネルギー理工学専攻/工学部 宇宙航空理工学科 教授 | 磁気・慣性閉じ込め核融合炉に於けるプラズマ―壁相互作用 |
佐藤 元泰 | 工学部 創造理工学実験教育科 特任教授 | マイクロ波による物性学研究および工業応用 |
宮本 順一 | 中部大学客員教授 | |
高野 廣久 | 学校法人中部大学 顧問 | |
棚橋 美治 | 工学部 宇宙航空理工学科/大学院 工学研究科 機械工学専攻 教授 | 無人航空機空力設計、空力干渉、気流可視化、ラムジェットミュオン核融合 |
山本 則正 | 工学部 創造理工学実験教育科 准教授 | 衝突輻射モデルの構築 |
岡田 信二 | 工学部 創造理工学実験教育科 准教授 | エキゾチック原子、ミュオン触媒核融合、ストレンジネス核物理、超伝導検出器 |
外山 裕一 | ミュオン理工学研究センター 特任助教/工学部 | ミュオン触媒核融合、ストレンジネス核物理、ハドロン物理 |
平井 隆司 | 客員准教授 |
宇宙ミュオン科学
研究者 | 研究課題 | |
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柴田 祥一 | 中部大学客員教授 | |
大嶋 晃敏 | 工学部 創造理工学実験教育科/天文台/大学院 工学研究科 創造エネルギー理工学専攻/工学部 宇宙航空理工学科 准教授 | 太陽・銀河宇宙線の研究、放射線検出器の開発、高性能計算機システム |
小井 辰巳 | 工学部 教授/人間力創成総合教育センター教養課題教育プログラム(科学リテラシー) | 放射線輸送コードの開発と応用 |
山崎 勝也 | 工学部 創造理工学実験教育科 講師 | 最高エネルギー宇宙線起源の解明、宇宙線ミューオンを用いた密度構造透視 |
学外協力者
研究者 | |
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木野 康志 | 工学部 客員教授/東北大学大学院理学研究科 教授 |
山下 琢磨 | 東北大学学際融合教育推進センター 助教 |
奥津 賢一 | 東北大学大学院理学研究科 助教 |
村木 綏 | 中部大学客員教授 |
小島 浩司 | 中部大学客員教授 |
スケジュール
研究発表会やセミナー、講演会のスケジュールはこちらをご確認ください。