生命健康科学研究所とは
生命健康科学研究所は、中部大学の新しい学問分野を開拓する構想に基づいて2004年6月に設置されました。
新たな学問分野とは、人体の生理や生命倫理を加えた生命科学技術分野に該当するものであり、そのうえで健康増進や疾病予防、先端かつ高度な保健看護に関する教育研究体制の確立を目指しています。
昨今、わが国の医学部では卒業生の約90%は医師となり、基礎医学に携わる技術者は10%以下と言われています。また、高齢化社会を目前とする現代において、治療医学以上に予防医学へのニーズがますます高まってくることが予想されます。さらに社会の複雑化に伴う健康不安や生活習慣病、感染症の発生など、さまざまな課題が見え隠れしています。
当研究所では21世紀社会に対して新たなシーズを提供していく視点に立って、生命科学と基礎医学の統合による「生命健康科学」分野の創出を積極的に推進していきます。
現在、生命健康科学分野の開拓に向けて、調査・研究を重ねながら、具体的な実施計画に着手しています。
研究所附置センター
睡眠・認知症予防プロジェクト中部大学推進センター
高齢化に伴い急増している認知症では、睡眠不足や睡眠障害も認知症のリスクを高めることが報告されています。今後、睡眠の観点からの認知症予防が重要であり、特に30代から50代までの若い世代の睡眠不足や睡眠障害、睡眠時無呼吸に対する早期診断に加えて、若年者からの睡眠教育が認知症の一次予防として有効であると考え啓発活動を行っています。
メンバー
所属教員
研究者 | 研究課題 | |
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山下 均 | 生命健康科学部 生命医科学科/臨床検査技術教育・実習センター/大学院 生命健康科学研究科 生命医科学専攻/生命健康科学研究所 | 老化や生活習慣病発症における体熱制御の役割とその分子機構の解明 |
宮崎 総一郎 | 生命健康科学研究所/睡眠・認知症予防プロジェクト中部大学推進センター/睡眠相談室 | 睡眠からアプローチする認知症予防 |
野田 明子 | 生命健康科学部 生命医科学科/大学院 生命健康科学研究科 生命医科学専攻/臨床検査技術教育・実習センター/睡眠相談室 | 脳機能向上に関する研究、睡眠障害の心血管病に及ぼす影響、生活習慣病予防に関する研究 |
紀要
過去に発行した紀要はこちらをご確認ください。
ENGLISH
Check here for an overview of the English version of the Research Institute for Life and Health Sciences.