ディプロマ・ポリシー(DP):「卒業認定・学位授与に関する基本的な方針」=「学部・学科が教育活動の成果として学生に保証する最低限の基本的な資質を記したもの」=「養成する人材像」
カリキュラム・ポリシー(CP):「教育の実施に関する基本的な方針」=「DPを保証する体系性と整合性が担保されたカリキュラム」
アドミッション・ポリシー(AP):「DP・CPに沿った学生募集の方針と入学者選抜の方法」
ディプロマ・ポリシー(DP)
方針概要
理学療法学科の課程を修め、必修等の条件を満たした128単位を修得し、専門職業人の理学療法士をめざすものとして、以下に示した力を身に付けたものに対し学位を授与する。
①社会で必要とされる知識・技能
理学療法士として必要な基本的知識・技能を修得することにより多様な疾患・障がいを理解し、またそのために必要な情報収集力を身に付け、最新医療に必要な知識・技能向上のために課題設定をして自己研鑽ができる。
②知識・技能を活用する思考力・判断力・表現力等の能力
チーム医療の中で得られる多くの情報から問題点を総合的に判断し、自身の考えを患者やチーム内で説明でき、実際に行動に移すことができる。その際、ICT活用力も駆使して様々なデータを有効活用できる。
③主体性を持って多様な人間と協働し、学び続ける態度
医療チーム内および患者やその家族との会話や討論を通して傾聴・受信力を発揮し、自己理解力をもとに、自身とは異なる多様な人の立場を尊重し、同時に自身の考えもしっかりもって協働して医療に従事できる。
カリキュラム・ポリシー(CP)
方針概要
理学療法学科では、ディプロマ・ポリシーに掲げた目標を達成するために、全学共通教育科目、学部共通科目、生命健康科学基盤科目、理学療法学科・作業療法学科共通専門基礎科目、学科専門科目を体系的に編成し、講義、演習、実習を適切に組み合わせた授業を実施し、教育評価を行う。科目間の関連や科目内容の難易度を表現するナンバリングを行うとともにカリキュラムマップによってカリキュラムの体系を明確にしている。
①教育内容
(1)学修の基礎となる全学共通教育科目の履修により、幅広い知識を修得するのみならず、社会人として必要な教養や社会への適応性を培うための様々な基本的能力を幅広く修得することができるようにしている。
(2)医療で必要となる基本的知識、技能を修得し、調査・情報収集力を身に付け、常に最新医療に必要な知識・技能の向上や課題設定ができるように生命健康科学基盤科目および理学療法学科・作業療法学科共通専門基礎科目を体系的に配置している。
(3)多様な情報を総合的に考察・判断し、実際に行動計画に移すことができるように、学科専門科目の中に多様かつ段階的な演習・実習を配置している。ICT活用力も駆使して様々なデータを有効活用できるような研究法も取り入れている。
(4)医療関係者、患者およびその家族と十分な会話や討論に傾聴・受信力を発揮し、自己理解力をもとに自身の考えも発信しつつ、自身とは異なる考え方を尊重できるように臨床実習の他、各種実習、演習を段階的に組んでいる。
②教育方法
(5)各科目について、会話力・課題設定力・企画計画力・ICT活用力などの医療人として必要な行動力を身に付けられるようにシラバスにその内容を明記し、初回授業においても、その内容を具体的に説明し、その説明に沿って授業を展開する。
(6)主体的な学びの力を伸ばすために、ICTの活用を図りつつ、授業前の予習と授業後の復習の実行を指導することにより、実践(アクティブラーニング)の習慣化を目指す。
(7)指導教授制を敷くとともに、学年進行に即した個人目標達成表を活用して、上記アクティブラーニングの習慣化が進んでいることを確認する。さらに、学科教員が個々の学生の問題点を共有し、ディプロマ・ポリシーの実現を図る。
③教育評価
(8)学期ごとに各科目において、学生がその達成目標に到達できたか否かを明確にし、個人目標達成表に従って、個々の学生の学修的進歩を評価する。
(9)各科目に指定された到達目標を学修したことを確認したうえで、会話力・課題設定力・企画計画力・ICT活用力など医療人として必要な知識、技術がどの程度達成できているかを各時点で評価し、不足する部分は、指導教員と授業担当教員恊働で、指導・強化する。
(10)生命健康科学基盤科目、理学療法学科・作業療法学科共通専門基礎科目、学科専門科目で得られた知識・技能を統合・整理できる能力が修得できたか否かを総合臨床実習、卒業研究の達成度で評価し、教員全体でディプロマ・ポリシーが実現できたかどうかを判断する。
アドミッション・ポリシー(AP)
入学選抜の方針(アドミッション・ポリシー)
本学科は、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)および教育課程編成の方針(カリキュラム・ポリシー)に定める教育を受けるために必要な、以下の「求める人間像」を備えた人を求めます。
求める人間像 1
(1)本学の建学の精神および基本理念を理解し、主体性を持って多様な人間と協働し、学び続ける意欲がある。
求める人間像 2(知識・技能)
(2)高等学校の教育内容を幅広く学修している。
(3)医学・生命科学、理学療法学を学ぶために必要な基礎的な学力を有し、知識の応用力・論理的思考力などを身に付けている。
求める人間像 3(思考力・判断力・表現力)
(4)基礎学力を応用する力やものごとを論理的に思考する力を有している。
(5)自分の考えを伝えるための表現力・コミュニケーション力を有している。
求める人間像 4(主体性・多様性・協働性)
(6)医学・生命科学、理学療法学に強い関心と高い学習意欲をもち、理学療法に関わる領域を通して社会に貢献する意欲がある。
高等学校段階までに身につけてほしいこと
- 高等学校の教育内容(国語、生物・化学・物理の基礎、数学の基礎など)を幅広く理解し、日常的な自己学習の習慣を身に付けることが望まれる。
- 自分の考えを伝えるための表現力・他者とのコミュニケーションをとる積極性が望まれる。
一般選抜(前期入試、共通テスト利用方式、共通テストプラス方式、後期入試)
上記の(3)、(4)を重視し、書類審査、個別筆記試験、大学入学共通テスト等によって選抜します。
総合型選抜(ポートフォリオ入試、同窓生推薦入試、特別奨学生入試)
上記の(1)、(3)~(6)を重視し、書類審査、ポートフォリオ審査、学力検査、小論文、講義・実習・演習、面接等によって選抜します。
学校推薦型選抜(一般推薦入試、指定校推薦入試、併設校推薦入試、特技推薦入試)
上記の(1)、(2)、(5)、(6)を重視し、書類審査、小論文、面接等によって選抜します。
その他の選抜(特別選抜入試〔海外帰国子女・外国人留学生・社会人〕、編入学試験)
上記の(1)、(3)~(6)を重視し、書類審査、小テスト、小論文、面接等によって選抜します。