ディプロマ・ポリシー(DP):「卒業認定・学位授与に関する基本的な方針」=「学部・学科が教育活動の成果として学生に保証する最低限の基本的な資質を記したもの」=「養成する人材像」
カリキュラム・ポリシー(CP):「教育の実施に関する基本的な方針」=「DPを保証する体系性と整合性が担保されたカリキュラム」
アドミッション・ポリシー(AP):「DP・CPに沿った学生募集の方針と入学者選抜の方法」
ディプロマ・ポリシー(DP):「卒業認定・学位授与に関する基本的な方針」
方針概要
建築学科の課程を修め、建築計画・設計、構造、環境・設備、材料・生産、歴史、法規・防災といった建築学諸分野に関する知識と能力を修得した「あてになる建築技術者」として、以下に示した力を身につけた者に対し学位を授与する。
①社会で必要とされる知識・技能
地球的視野を有し、地域的・歴史的・人間的に多様な価値観を理解し、現代の社会的正義や良識を踏まえた上で、建築学諸分野およびその横断的領域の理論、技法、問題点、原理、仕組み等を理解できる。
中部大学で身につく汎用力※
- 豊かな教養
- 専門的知識・技能
- 国際的な視野
- 多様性
- 「中部大学で身につく汎用力」について
本学では、建学の精神として「不言実行、あてになる人間」を掲げています。その基本理念(中部大学は、「不言実行、あてになる人間」を信条とし、豊かな教養、自立心と公益心、国際的な視野、専門的能力と実行力を備えた、信頼される人間を育成するとともに、優れた研究成果をあげ、保有する知的・物的資源を広く提供することにより、社会の発展に貢献します。)を踏まえ、「中部大学で身につく汎用力」(9つの能力で構成)を定めています。各科目においては、9つの能力のうち、それぞれ関連性の高い能力が紐づけられており、ディプロマ・ポリシー(DP)に掲げた目標を達成するために、体系的な科目編成がなされています。また、科目間の関連や科目内容の難易度を表す「科目ナンバリング」を行うとともに、「カリキュラム・マップ」、「カリキュラム・ツリー」によりその体系性を明らかにしています。
②知識・技能を活用する思考力・判断力・表現力等の能力
(1)建築に求められている内容を理解し、建築空間として構想し、構想された建築を正しく図面化しプレゼンテーションできる。 (2)建築学諸分野の事象を一般化し数学的および論理的に理解でき、また、その情報の収集や問題の解決を秩序立てて行うことができる。
中部大学で身につく汎用力
- (1)(2)専門的知識・技能
- (1)(2)思考力
- (2)学び続ける能力
③主体性を持って多様な人間と協働し、学び続ける態度
(1)建築学諸分野における専門性の高い、発展的な知識・技術を理解し、国際性、多様性を視野に入れ学び続けることができる。
(2)自ら考え、まとめ、コミュニケーションできる能力を身に付け、チームの一員として責任と協調性を持って行動できる。
中部大学で身につく汎用力
- (1)学び続ける能力
- (1)国際的な視野
- (1)多様性
- (2)自立心
- (2)協調性・協働性
④あてになる人間として実行する姿勢
社会から信頼される建築技術者として、自然や社会環境の変化を読み取り、すべての人が平和と豊かさを享受できる持続可能でよりよい社会の実現に向け、問題解決や新たな技術開発を行うことができる。
- 思考力
- 協調性・協働性
- 実行力
カリキュラム・ポリシー(CP):「教育の実施に関する基本的な方針」
方針概要
建築学科では、ディプロマ・ポリシーに掲げた目標を達成するために、全学共通教育科目、理工系教育圏科目、建築学科専門教育科目を体系的に編成し、講義、演習、実習を適切に組み合わせた授業を実施し、教育評価を行う。科目間の関連や科目内容の難易度を表現するナンバリングを行うとともに、カリキュラムマップ、カリキュラムツリ-によってカリキュラムの体系を明確にしている。
①教育内容・編成方針
(1)地球的視野を有し、地域的・歴史的・文化的な多様な価値観を理解し、社会的正義や良識を踏まえた建築技術者としての素養を磨くために、全学共通教育科目、理工系教育圏科目、入門的な建築学科専門科目を横断的に配置している。
(2)建築を構想・図面化し他者にアイデアを伝える能力、事象を一般化し数学的および論理的に理解・収集・解決する思考力と学び続ける能力を身につけるために、建築士資格の指定科目にあたる建築学諸分野の必修科目を網羅的に配置している。
(3)より専門性の高い、発展的な知識・技術を理解し、自立心と協調性・協働性を持って行動できるように、建築計画、設計、構造、設備、材料の各専門分野の選択科目、演習・実習科目を体系的に配置している。
(4)主体的な活動である建築自主活動、インターンシップ、ゼミナールなどの各科目を配置し、あてになる建築技術者としての思考力、実行力を身につける卒業研究へとつながるカリキュラムとしている。
②教育方法
(1)建築学科専門科目については、講義、演習、実験の各授業形態を体系的に配置し、建設工学、建築学の専門的知識・技能が身につくようにする。
(2)学修ポートフォリオの活用により、学び続ける能力を高める組織的な教育指導を行い、達成度が不十分な学生には個別に指導を強化する。
(3)実践学修の要素を多く取り入れ、創成的な演習・実験・実習科目を多く配置し、自立心、協調性・協働性を伸ばす。
(4)卒業研究を中心とした主体的な活動を全面的に支援し、社会から信頼される建築技術者として、問題解決や新たな技術開発ができる実行力を養う。
③教育評価
(1)建築学科で定めている学習・教育到達目標に対する達成度を評価し、足らない部分は指導・強化する。
(2)4年間の学修成果を、建築学科で定めている学習・教育到達目標に対する評価方法および評価基準により評価し、ディプロマ・ポリシーに定めた能力が修得されているかを判断する。
アドミッション・ポリシー(AP)
卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)および教育課程編成の方針(カリキュラム・ポリシー)に定める教育を受けるために必要な、以下の「求める人間像」を備えた人を求めます。
求める人間像1
(1)本学の建学の精神および基本理念を理解するとともに、主体性を持って多様な人間と協働し、持続可能で豊かな社会を創造する建築に関して学び続ける意欲がある。
求める人間像2(知識・技能)
(2)高等学校の教育内容を幅広く学修している。
(3)機能的で、安全、美しい建築のあり方を学ぶための基礎的な学力を有している。
求める人間像3(思考力・判断力・表現力)
(4)基礎学力を応用する力やものごとを論理的に思考する力を有している。
(5)自分の考えを伝えるための表現力・コミュニケーション力を有している。
求める人間像4(主体性・多様性・協働性)
(6)建築学とともに人間・社会・芸術に強い関心と高い学習意欲をもち、建築設計・計画、建築環境・設備、建築構造、建築生産、建築史、都市計画に関わる領域を通して社会に貢献しようとする意欲がある。
身につけておくと望ましいこと
数学、物理の基礎知識とその応用に資する読解力を身につけておくこと、地理歴史、芸術など日常的に幅広く学習する習慣を身につけておくことが望まれる。