ディプロマ・ポリシー(DP):「卒業認定・学位授与に関する基本的な方針」=「学部・学科が教育活動の成果として学生に保証する最低限の基本的な資質を記したもの」=「養成する人材像」
カリキュラム・ポリシー(CP):「教育の実施に関する基本的な方針」=「DPを保証する体系性と整合性が担保されたカリキュラム」
アドミッション・ポリシー(AP):「DP・CPに沿った学生募集の方針と入学者選抜の方法」
ディプロマ・ポリシー(DP):「卒業認定・学位授与に関する基本的な方針」
方針概要
人間の尊厳に基づいた心豊かな人間性を形成し、専門的・社会的要請に応じられる生命科学の基礎能力を養い、創造性豊かな資質を身につけた者に対し学位を授与する。
①社会で必要とされる知識・技能
調査・情報収集力、課題設定力、ICT活用力を獲得し、時代に即した疾病構造を把握し、その病態解明や予防・治療のために生命医科学の基礎知識を説明できる。豊かな人間性と習得した生命医科学を基盤として、健康予防の重要性を正しく伝えることができる。
中部大学で身につく汎用力※
- 豊かな教養
- 専門的知識・技能
- 「中部大学で身につく汎用力」について
本学では、建学の精神として「不言実行、あてになる人間」を掲げています。その基本理念(中部大学は、「不言実行、あてになる人間」を信条とし、豊かな教養、自立心と公益心、国際的な視野、専門的能力と実行力を備えた、信頼される人間を育成するとともに、優れた研究成果をあげ、保有する知的・物的資源を広く提供することにより、社会の発展に貢献します。)を踏まえ、「中部大学で身につく汎用力」(9つの能力で構成)を定めています。各科目においては、9つの能力のうち、それぞれ関連性の高い能力が紐づけられており、ディプロマ・ポリシー(DP)に掲げた目標を達成するために、体系的な科目編成がなされています。また、科目間の関連や科目内容の難易度を表す「科目ナンバリング」を行うとともに、「カリキュラム・マップ」、「カリキュラム・ツリー」によりその体系性を明らかにしています。
②知識・技能を活用する思考力・判断力・表現力等の能力
プレゼンテーション力、企画・計画力、クリティカル思考力を身につけ生命医科学の知識やその技術の背景を説明することができ、その知識や技術を応用できる。
中部大学で身につく汎用力
- 思考力
- 学び続ける能力
- 専門知識・技能
③主体性を持って多様な人間と協働し、学び続ける態度
(1)生命医科学の知識を基礎に、人々の健康志向に応えることができる。
(2)生命医科学の知識を基礎に、迅速で正しい検査に熱意を示し、健康長寿、疾病の早期診断・治療に寄与できる。
(3)生命医科学の知識を基礎に、意欲的に医療バイオと創薬の分野に寄与できる。
(4)生命医科学の知識を基礎に、医用工学分野の発展に寄与できる。
中部大学で身につく汎用力
- (1)自立心
- (2)学び続ける能力
- (3)協調性・協働性
- (3)国際的な視野
- (4)多様性
④あてになる人間として実行する姿勢
(1)チームの目標達成や成長に向けて自己の責任役割を理解し、メンバーと協働することができる(メンバーシップ)。
(2)チームの目標達成や成長に向けてメンバーの意識を高め、集団として成果を上げるためにチームを動かすことができる(リーダーシップ)。
中部大学で身につく汎用力
- (1)協調性・協働性
- (1)(2)実行力
カリキュラム・ポリシー(CP):「教育の実施に関する基本的な方針」
方針概要
生命医科学科では、ディプロマ・ポリシーに掲げた目標を達成するために、全学共通教育科目、生命医科学科共通教育科目、生命医科学科専門教育科目を体系的に編成し、講義、演習、実習を適切に組み合わせた授業を実施し、教育評価を行う。科目間の関連や科目内容の難易度を表現するナンバリングを行うとともに、カリキュラムマップ、カリキュラムツリーによってカリキュラムの体系、ならびにコースの意味を明確にしている。臨床検査技師コースは、臨床検査技師国家試験受験資格を付与するためのコースで、別に定める3年時までの指定科目の履修と臨床検査技師コース前試験の合格が本コースに進むために必修である。
①教育内容・編成方針
(1)4年間の学習基礎となる基本的学習方法を習得できるよう初年次教育から始まり、「医科学」基礎の修得のため、「学部共通科目」さらに各種の学部共通基盤科目を開講し、生命倫理、人体の構造と機能および病態、ならびに社会的背景と医の原点を理解させる。
(2)教育目標である複合的な学識・技術と課題設定・解決力を備えた研究・技術者、教育研究者の育成を目指し、学科専門科目群を開講し、医科学基礎と高度専門領域の修得を可能にする。別に指定された科目単位の取得により、臨床検査技師の国家試験受験資格を得ることができる。
(3)学科の教育目標を満たすために、十分な思考力、自立心、協調性等の能力を涵養し、プレゼンターション能力、専門的知識・技能を身につけられるように体系化している。
(4)学科の教育目標を満たし、主体性を持って多様な人間と共同して学ぶ態度を育成するため、コミュニケーション能力、学び続ける能力を身につけた有識職業人となるべく、1年時から体系的、系統的に科目を配置している。
②教育方法
(1)各科目は、その目的とする能力、知識が身に付くようにシラバスにその内容を明記し、初回の授業時に具体的に説明し、その説明に沿った教育方法を実施する。
(2)学習ポートフォリオをもとに、学科教員が問題を共有し、ディプロマ・ポリシーの実現を図る。
(3)実験、実習、演習を通した実践(アクティブラーニング)の要素を多く取り入れ、主体的な学びの力を伸ばす。
③教育評価
(1)各科目で達成目標・到達点を明確にし、学生の成長を評価する。
(2)4年間の学修成果を卒業研究(アクティブラーニング) に結実させ、学科教員全体で評価し、ディプロマ・ポリシーに定めた能力が修得されているか、各科目の達成目標に対する「身につく汎用力」の到達度を評価する。
アドミッション・ポリシー(AP)
卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)および教育課程編成の方針(カリキュラム・ポリシー)に定める教育を受けるために必要な、以下の「求める人間像」を備えた人を求めます。
求める人間像1
(1)本学の建学の精神および基本理念を理解するとともに、主体性を持って多様な人間と協働し、生命科学に関して学び続ける意欲がある。
求める人間像2(知識・技能)
(2)高等学校の教育内容を幅広く学修している。
(3)病気の予防や健康の維持増進の分野を学ぶための基礎的な学力を有している。
求める人間像3(思考力・判断力・表現力)
(4)基礎学力を応用する力やものごとを論理的に思考する力を有している。
(5)自分の考えを伝えるための表現力・コミュニケーション力を有している。
求める人間像4(主体性・多様性・協働性)
(6)病気の予防や健康の維持増進に対して強い関心と病気や健康不安の仕組みに学習意欲をもち、臨床検査、または薬物・資材・機器・医療技術の開発・研究および販売等を通して社会に貢献する意欲がある。
身につけておくと望ましいこと
高等学校の生物、化学、物理を理解しておくことが望まれる。生物では特に細胞、代謝、遺伝子、体内環境などを理解しておくことが望まれる。化学では溶液の濃度、物理では原子、力学、電磁気などを理解しておくことが望まれる。