3つのポリシー 大学院 生命健康科学研究科 生命医科学専攻(博士前期・後期課程)

お知らせ

    ディプロマ・ポリシー(DP):「修了認定・学位授与に関する基本的な方針」=「研究科・専攻が教育活動の成果として学生に保証する最低限の基本的な資質を記したもの」=「養成する人材像」

    カリキュラム・ポリシー(CP):「教育の実施に関する基本的な方針」=「DPを保証する体系性と整合性が担保されたカリキュラム」

    アドミッション・ポリシー(AP):「DP・CPに沿った学生募集の方針」

    ディプロマ・ポリシー(DP)

    Ⅰ.学則に定めた教育研究上の目的および学生便覧に掲げた学修教育目標のもとで以下能力を備えた人間を養成する。

    博士前期課程

    地域社会はもとより国際社会で幅広く柔軟に活躍できる高度の技術者や研究者を養成する。

    a.基盤病態医科学領域
    1. 現代病の発症原因と病態を分子レベルで理解し、その予防および診断・治療の重要性を理解できる。
    2. 現代病の予防・診断・治療のための新規薬物や先端バイオ技術などの新しい開発法や独創的な活用方法を考え出すことができる。
    3. 現代日本人の疾病予防における諸問題に対して分子・細胞・個体レベルで解明し、先端バイオ技術を駆使して立ち向かう意欲をもつ。
    4. 新規疾病予防法の開発を通して国民の健康向上の取り組みに積極的に参加する。
    5. 最先端の基盤病態医科学の知識・技術を身に付け、健康予防の重要性を医療従事者だけでなく広く国民に的確に伝えることができる。
    b.環境予防医科学領域
    1. 現代病の発症・悪化に関する激動する生活環境因子の重要性を科学的側面から把握する。
    2. 現代病の予防を実現するための健康環境の保全を含めた健康管理の包括的方策を如何に推進するかを適切に判断できる。
    3. 最先端のバイオ技術を習得し、新規の環境因子制御法を開発する能力を備えあるいは開発した方法を特定の医療技術などに組み入れて効果的に活用する意欲をもつ。
    4. 21世紀の激動する生活環境に常に興味をもち、国民の健康予防に対する様々な取り組みに積極的に参加する。
    5. 医師・看護師を含む医療従事者と連携して、環境保全を含めた総合的な予防を推進する高次の健康管理の実践者としての能力を身に付ける。
    c.生命医用技術学領域
    1. 現代病の予防・診断・治療における医用工学技術の基礎を理解できる。
    2. 先端医用工学技術を応用して、現代医学に要求される新しい資材・機器を開発できる。
    3. 広く医学・工学に興味を持ち、新たな医療技術を開発し、新規の医工融合分野を切り開く意欲を持つ。
    4. 最先端の医用工学の知識と技術を身に付け国民の健康予防に対する取り組みに積極的に参加する。
    5. 開発した資材・機器を医療に効果的に活用する新規の医療技術の開発者として実践することができる。

    博士後期課程

    以下の能力を備え、地域社会はもとより国際社会で幅広く柔軟に活躍できる最高度の技術者、医療者、研究者および教育者の育成。

    1. 最高度の専門知識・技術
      生命医科学、リハビリテーション学、保健医療学、看護学の各専門領域において、柔軟な思考力と創造力を養いながら、専門領域に関する高度な学識と技術を身に付けている。
    2. 最高度な問題分析、解決能力
      現代病の予防・診断・治療おける諸問題に対して、科学的根拠を基に解決出来る高度な問題解決能力を身に付けている。
    3. 有用な生命医科学的技術を創造的に発展させる能力
      各専門領域において、新たな医療技術を創出し、異なった領域、分野間の融合分野を新規に切り拓く意欲を持つ。
    4. 生命倫理と幅広い学術分野での高い見識を有し、豊かで深い人間性とリーダーシップ
      各専門領域における学術的見識を有するとともに、生命倫理に高い見識を有し生命の尊重を基本とする豊かな人間性を備え、組織の中でリーダーシップを取ることができる。
    5. 国際化・グローバル化に対応したコミュニケーション能力を有し、学術的・技術的な国際交流の発展に貢献できる能力
      各専門領域において進展する国際化・グローバル化に対応したコミュニケーション能力を有し、国際的な学術交流、技術交流の舞台で活躍できる。

    Ⅱ.Ⅰの能力を備えて卒業することを保証するための審査と審査の基準

    博士前期課程

    修士課程修了までに30単位以上を取得しなければならないが、教科目の成績評価は、シラバスに記載されている評価方法と評価基準で行われる。この単位取得により、生命医科学についての理解とその応用への取り組みが可能となる。
    「修士論文」の学術内容は、次の4項目の内容を有する必要がある。

    1. 研究の背景、目的と意義が明確であり有意義である。
    2. 研究に新規性が認められ、解析方法が適切である。
    3. 研究手法に創意工夫が認められる。
    4. 研究成果が有意義であり、社会的貢献度が高い。

    口頭試問では、学識評価、コミュニケーションおよび人物評価を行う。
    以上のことにより、高度専門技術者あるいは研究者としての基盤が形成されるとともに優れた人間性を有することが認められる。

    博士後期課程

    学修教育目標を総合的に達成する学修要件を満たし、以下1~4の内容を有する博士論文の審査に合格するとともに、生命医科学に係わる技術者、研究者および教育者として専門分野の発展に貢献できる能力を有すると認められる者に、博士(生命医科学)の学位を授与する。

    1. 研究の背景、目的が明確であり社会的な意義が大きい。
    2. 研究内容に新規性、独創性、発展性が認められ、適切な解析方法で取り組まれている。
    3. 研究手法に創意工夫が認められる。
    4. 研究成果が客観的評価を受けた学術的成果を含み、有意義で社会的貢献度が高い。

    カリキュラム・ポリシー(CP)

    学修教育目標およびDPのもとで必要な教育カリキュラムの基本

    生命健康科学研究科および各専攻の教育研究目的と目標とを達成できるよう教育課程が構築されている。その特徴は、研究科共通科目を充実し、「予防を基軸とする医科学科目」、「生命・研究倫理にかかわる科目」および「生命健康科学研究法」を重点的に教育し、幅広い教養と高い専門性を修得することを目指している。

    博士前期課程

    1. 本専攻は3つの領域、基盤病態医科学領域、環境予防医科学領域と生命医用技術学領域、によって構成されており、教育内容も各領域共通科目と領域専門科目から成りたっている。
    2. 共通科目としては多彩な特論と特別講義と生命医科学に必須の実験科目を開講し、専門科目としては特別研究と演習を開講し、本研究科の専門領域について理解を深める。
    3. 院生は指導教授、副指導教授を選択し、指導教授は副指導教授と連携しつつ研究および、修士論文の作成を指導する。

    博士後期課程

    以下科目を設定し、学修教育目標とDPの総合的な達成を図るカリキュラムとしている。

    1. ゼミ形式等による博士論文に関わる学修・研究科目として生命医科学特別研究および先端生命医科学演習を設定している。
    2. 専門知識、技術、国際的な対応力、創造的実践力、ならびに複眼的な思考法を学修する科目として先端生命医科学特論および現代病予防医科学特論を開講している。これらの特論と1の特別研究および演習により本研究科の専門領域について理解を深める。
    3. 院生は指導教授、副指導教授を選択し、指導教授は副指導教授と連携しつつ研究および、博士論文の作成を指導している。

    アドミッション・ポリシー(AP)

    学修教育目標、DPおよびCPのもとで入学者に求める基本的な資質

    生命医科学専攻においては、科学的な根拠に基づく「予防」に軸足をおいた保健・医療やそのもとになる生命医科学分野で、高度の専門職業人や教育・研究を担う人間の養成を目的としている。そのために、以下の資質を持った人物を求める。

    博士前期課程

    1. 生命医科学の分野についての専門知識を持ち、科学的な根拠に基づく「予防」をめぐる課題に取り組むことができる。あるいは臨床検査学分野の高度な知識・技術を持ち、臨床検査学領域においてリーダーシップをとれる専門職を目指している。
    2. 生命医科学や臨床検査学が現代社会に有する重要性を理解し、特に、倫理的な判断ができる。
    3. 問題解決に必要な専門知識や技術を自ら持続的に修得する意欲を持つ。
    4. 習得した専門知識・技術の有用性を総合的に判断することができる。
    5. 自らの考えを的確に伝達できるとともに、他者からの情報を理解でき、それらに基づき議論することができる。

    博士後期課程

    1. 生命医科学の分野についての最先端の専門知識を持ち、科学的な根拠に基づく「予防」をめぐる課題に取り組むことができる。あるいはリハビリテーション学、保健医療学、看護学分野の高度な専門知識・技術を持ち、各分野においてリーダーシップをとれる研究者および専門職を目指している。
    2. 生命医科学、リハビリテーション学、保健医療学、看護学が現代社会に有する重要性を理解し、特に、倫理的な判断ができる。
    3. 問題解決に必要な専門知識や技術を自ら持続的に修得する意欲を有し、さらに習得した専門知識・技術の有用性を総合的に判断し各分野で活用できる。
    4. 自らの考えを的確に伝達し、同時に他者からの情報を理解し、それらに基づき相互に議論を深めることができる。
    5. 各分野の学修・研究活動において、グローバルな視点を有し、国際的な対応力を備えている。

    中部大学について