健康科学教室
教授 蒲生 晴明
三浦幸平先生の建学の精神、「不言実行、あてになる人間」を育成し、 生涯を通じて心身ともに健康で信頼される社会人を育てようと、 スポーツの授業を通じて取り組んでいます。 私の授業の基本理念として「やるからには楽しく、生涯を通じて継続できるように!」を 学生たちとともに進めています。私は「コーチ」として、学生たちは「プレイヤー」として 教育運営するようにしています。スポーツをするために必要な準備から片付けまでをトータルに 指導しています。
当然ですが社会に出れば、「会場を予約し借りる・料金を支払う・時間を守る・ルールを守る・ 楽しく動く・片付ける」までがマナーとして当たり前に求められます。 スポーツをすることの他に当然のことをしなければなりません。 これらのことができるようになって社会人として信頼されますし、本人が困ることがなく生涯を通じて 健康を保てると考えています。
授業の内容は、各自、自分にあったパフォーマンス・運動量・その強度などを示しながら、 学生自身が知識として学び個人として自立するようにしています。 コーチとしての助言は最小限として、学生たちが考え工夫する方向へ導けるように教育指導しています。 健康は1日では築けません。限られた週1回合計15回の授業の中だけでは健康にはなれません。 知識を教えることはできても、育むことはなかなか難しいことです。学生たち自身が、 普段の生活を工夫改善することで心身ともに健康になっていくものと考えます。
そういった意味で、スポーツを通じて「学ぶ・リーダーシップ・観察する・疑問に思う・改善する」 というスポーツナレジを身につけてもらいたいと考え教育しています。 どんな人でも、「今までできなかったことができるようになった時は嬉しいもの」です。 どんな場合でも自分自身でその問題を分析、解決、実行していけるようになってほしいと考えています。 頑張れー!中部大生!
ANTENNA No.86 (2008年6月)掲載