身体運動による心身の健康づくり

お知らせ

    全学共通教育部健康とスポーツ教育科
    教授 金子 修己

    今年は「健康科学」「スポーツA」「スポーツB」を担当している。その中で多くの学生を指導している必須科目「健康科学」を例に述べてみる。


    この教科の授業の趣旨は、実技と講義を通して健康に関する意識の啓発を行い、自らの健康や体力を正しく把握 し、心身の健康を促すことである。


    まず、毎年感じることは期待と不安 が入り混じった気持ちで授業が始まることである。クラスによって同じペースで授業を進めても差が出てしまうからである。


    私の授業は現在の健康状態を把握 し、シラバスの理解度を確認することから始まる。目標は、学生に運動学習が自身の主体的・探究的な活動によって成立することを理解させ、運動学習を通して自信を深めさせることと、運動習慣を定着させることである。


    運動施設や学生数などを考慮し、効率よく実施できるよう授業計画を組んでいる。学生に身に付けさせたい知識・技能が習得できる計画を作成する。また、現在の学生自身の体力等を理解させるために各種測定を実施している。展開する際には、より安全に楽しく運動が実施できるための施設・用具の管理、設営、準備等をしている。ゲーム等を通して公正や協力、責任や参画といった態度面も常に意識させる指導をし、説明や指示も大きな声で「分かる」ように心掛けている。さらに、活動の状況を把握しながら、運動量の確保に努めている。そして、授業後には必ず
    学生の達成感や満足度から指導が有効であったか振り返ることにしている。


    最後に、「学生による授業評価」を参考に、改善点を明確にして授業改善に努めている。

    ANTENNA No.113 (2012年12月)掲載

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