「経験と実践」で授業を創る

お知らせ

    現代教育学部児童教育学科
    准教授 小笠原 豊

    5年前から本学でお世話になっています。それまでは、市立小中学校、愛知教育大学附属岡崎中学校、教育事務所等に勤務し、直前は、小中学校長として教育現場で指導・管理してまいりました。私のような学歴も業績もないものが大学で務まるのか大変不安でしたが、周りの先生方のおかげで何とか任を果たすことができていることにあらためて感謝申し上げます。

    さて、私が担当させていただいている授業は、中学校理科免許状取得のための科目です。「理科概論」「理科実験」「理科教育法」「科学教育演習」「教職実践演習」等です。こうした授業に共通する工夫点と申しますか信条の一端を紹介します。

    1. 怠けによる遅刻・欠席は許さない。(時間をかけ厳しくじっくり指導します)
    2. 宿題忘れ、遅延は許さない。(2016年、今のところ、宿題を忘れた者はいません)
    3. 学生が授業中、寝ているのは、指導者が悪い。学生にとって、魅力的で「楽しく」やりがいのある授業を展開する。(私の授業で寝る学生はいません)

    とりわけ「3」については、魅力ある授業を展開するために努力してきました。私のような者は、世界レベルの研究者の先生方のような業績もございませんので、教育現場における「経験と実践」でしか授業を創れません、語れません、勝負できません。そのために、今でも、小中学校の理科の教材を開発し、月に2、3 回、小中学校に出向き授業をし、その結果を持ち帰って整理し、それを活用して「理科教育法」等の授業を展開しています。実際に今現在、小中学校の教壇に立って教育のあり方を試行・思考しない者が教育の進め方等を知ったふりをして語ってはいけないという信念からです。

    ANTENNA No.135 (2017年1月)掲載

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